アメリカン・ソルジャー
解説
「アメリカン・スナイパー」の脚本家ジェイソン・ホールが監督・脚本を手がけ、イラク帰還兵のその後を取材したデビッド・フィンケルのノンフィクション「帰還兵はなぜ自殺するのか」を題材に描いた戦争ドラマ。戦時下のイラク。アメリカ陸軍兵アダムは、銃撃戦の中で頭部に被弾した仲間を命懸けで救出する。やがて従軍を終えたアダムは妻や子どもの待つ故郷カンザスへ戻るが、睡眠障害やフラッシュバックに悩まされるように。そんなアダムのもとに、イラクで共に戦った仲間が自殺したとの報せが届く。「セッション」のマイルズ・テラーが主演を務め、「ハードコア」のヘイリー・ベネット、「グリーンルーム」のジョー・コールが共演。ブルース・スプリングスティーンが新曲を提供している。
2017年製作/108分/アメリカ
原題:Thank You for Your Service
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2020年9月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
イラクからの帰還兵が帰国後に記憶障害、フラッシュバック、自殺など様々な問題を抱えるものの、即入院できず、何ヶ月も待たなければならないという厳しい現実に驚かされた。自分の身代わりで亡くなった友がフラッシュバックで出てくることに苛まされるマイルズ・テラーが好演。実話が恐ろしい
2020年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
イラク戦争でPTSDを負った主人公達の、苦悩と再生を描く物語。
心に迫る映画です。帰還兵たちの、そして家で彼等の帰還を待ちわびていた家族達の苦悩がしっかりと、でも淡々と描かれています。
「苦しさを吐き出したい気持ち」、「吐き出すことへの恐怖」の葛藤が、重く心を打ちます。
序盤、三人の帰還兵がバーで踊るシーンも印象的です。
心を押しつぶしそうな程の不安、その不安を必死に振りほどこうとする彼等の唄声が・・・
少し残念だったのが、冒頭から中盤までエモリーとドスターが混同し易かったように感じました。私は混同していたので、巻き戻して再確認したのですが・・・とても大切な役どころですから、冒頭からもう少し分かり易く見せられた良かったかもしれません。
地味な映画なので最高評価は付けにくかったのですが、もう一度観直したい映画でした。そして、もう一度観たら、もっと高い評価を付けられそうな映画でもありました。
2019年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
イラクに派兵されたアメリカ兵が復員、そのうち三人の実話。
一人は婚約者から逃げられ、勤務先の銀行で拳銃自殺する。
一人は軍に戻りたいのだが、記憶障害を患っており認められない。
もう一人は戦友の死から逃れられず悶々としている。
日本の自衛官は大丈夫だろうか。
2019年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
映画「アメリカン・ソルジャー」(ジェイソン・ホール監督)から。
作品の解説にこう書いてある。
イラク帰還兵のその後を取材したノンフィクション
「帰還兵はなぜ自殺するのか」を題材に描いた戦争ドラマ。
この本のタイトルのように、物語の随所に帰還兵の苦しみが表現され、
鑑賞後、ずしりと重たい気持ちになったことを書いておきたい。
冒頭「壁に書かれたメッセージ」が映し出されるが、
「あと160日」「イラクなんてくそくらえ」「安らかに」「死にたくない」
「人を殺してもらった勲章なんか除隊したら何の意味もない」
どれもが、本音で書かれている様子で、心が痛んだ。
アメリカには「復員軍人医療センター」があり、
フラッシュバックしたりし、睡眠障害に陥る兵士の心のケアにあたるが、
それでも、自殺してしまう人たちも少なくないようだ。
帰還後、一人で抱え無口になる姿に、家族もまた耐えられないようで、
「見くびらないで、私はタフよ、戦場の話を避けなくてもいいわ。
なんでも耐えられる、沈黙以外はね」
「話してくれなきゃ助けてあげられない」
「トラウマに特効薬は無いけど対処法は学べる」などの台詞が飛び交う。
体の傷は時間が経てば治るけれど、心の傷は治りにくいんだよなぁ。
すべての映画レビューを見る(全5件)