ナチュラルウーマンのレビュー・感想・評価
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神の仕打ちに反逆する覚悟
マリーナになった日から
その覚悟はとっくに彼女には
備わっていたに違いない
世間の奇異の目に晒されても
凛として自分でいられる強さを。
鏡はそれを思い出させるのだ
自分のあの日の決意を
後戻りできぬ自分の宿命を。
いかなる状況でも
颯爽と胸を張り街中を歩く
マリーナかっこいい。
冒頭のイグアスの滝
自然の人智を超える脅威の前では
人間誰しもちっぽけなもんだ。
自分らしく生きるのは難しい。
差別をなくす世界とは言うけれどまだまだそんな綺麗ごとばかりではおさまらない世の中だよなー、とわかりやすく痛感。わかってはいるけど誰もが理解しているわけではないからやっぱり難しい問題。はじめの食事シーン以外はいっさい笑顔なしのストーリー展開がしんしんとこれを訴えているのかも。見応えありました。
今年の大事な一本。祝アカデミー外国語映画賞受賞!!
トランスジェンダーと本作で語っているテーマに関しては下記の町山智浩さんと鈴木みのりさんのツイッターでのやり取りがとてもわかりやすいので転載いたします。(広く見られる必要があるとのことでしたので。)
映画『ナチュラル・ウーマン』について。同性婚について言及することへの疑問。 - Togetter
https://togetter.com/li/1202626
本作で主人公は自分をトランスジェンダーであるということを匂わせるセリフは一言もいいません。「私は人間よ!」ただこの一言だ。人間であって、人を愛して、普通に生きる。
それを否定する資格なんて誰にあるのだろうか。
主人公が雨に打たれたり、わざとらしいくらいの追い風にさらされたり、親戚から酷い仕打ちを受けたりします。それでも前へ前へ進んでいく、強く生きて行こうとする主人公の姿に自然と涙が。。。
マリーナ役を演じたダニエラ・ベガさん自身もトランスジェンダーでありシンガーでもある。まさにダニエラさんにしか出来ない役柄!今年の大切な一本になりそうです。アカデミー外国語映画賞にもノミネート中。
自分で決めた道を突き進む強さ
今年のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品
「ありのままの自分」で生きる主人公が清々しく、ポジティブなパワーをもらえる作品だった
歳の離れたマリーナとオルランドは、強く愛し合うカップルだった
しかし、オルランドが動脈瘤で急死してしまう
そして、その場にいたマリーナは、何もしていないのに疑われてしまう
彼女がトランスジェンダーだという理由だけで
この物語は、愛する人にお別れの言葉を言いたいのに、彼の家族から拒絶されてしまい、愛する人に一目会うために差別や偏見と戦うマリーナの物語である
マリーナは社会からの向かい風にも、どしゃ降りの雨にも屈せず、前に向かっ歩き続ける
彼女に対する差別や偏見が本当に酷い
警察も、病院も、彼の家族も、彼女を化け物扱いする
それでも、何回くじけても、毎回立ち上がる彼女の強さは爽快だった
なぜ、彼女は毎回立ち上がれるのか
その秘密は鏡にあった
くじけそうな時はいつも、鏡が彼女の前に現れる
それは、彼女が鏡に映る自分を見て、現実と向き合うためのものだった
辛いときこそ現実と向き合い、それを受け入れ、ありのままの自分でいるために鏡はあった
そんなマリーナの生き方は「自分らしさ」を見失ってしまった多くの人たちに勇気を与えるに違いない
誰だって、周りから酷いことを言われれば、立ち直れないぐらい落ち込んでしまう
それでも彼女は誰に文句を言われようとも、立ち上がり前を向く
その強さの源は、オルランドへの愛と、自分で決めた道を進む決意にある
自分の人生は自分で決めたもの
だから、周りに何を言われても突き進むだけ
そんな「ありのままの自分」を受け入れたからこそ、彼女は強く生きられるのだと思った
思わず応援したくなる
何も悪いことをしていないのに、トランスジェンダーと言うだけでこんなに扱いが変わるのか?
それでもダニエラの懸命に前に進む姿に応援したくなる。ストーリー的にはちょっと退屈さはあるが、見終わって不思議な余韻が残る映画でした。
思わず応援したくなる
何も悪いことをしていないのに、トランスジェンダーと言うだけでこんなに扱いが変わるのか?
それでもダニエラの懸命に前に進む姿に応援したくなる。ストーリー的にはちょっと退屈さはあるが、見終わって不思議な余韻が残る映画でした。
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