カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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B級でも夢がある
ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビに襲われるB級パニック・ホラー。
のノーカット生放送を撮る監督を主人公とした2段構えコメディホラー映画。
初めにゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビに襲われたという一つの話から始まる。
その後にその話を撮影する監督の話。
最初の話でぎこちないシーンやよく分からんシーンなどがあるが、伏線となって回収されていく。
もともと小規模であったが、噂が広まり、遂にはニュースにも取り上げられ、気付けば大規模な映画館でも公開。
「この世界の片隅に」状態に陥った映画。
そのせいで超満員の映画館は大爆笑に。
無名の監督や役者で、登場人物の名前は役者の名前をもじったもの。
まさにB級映画。
それでもこんなにも面白く、こんなにも世間を騒がす映画。
夢がある映画。
もう一回観たい!
二度、同じ傑作は生まれないだろう小さな奇跡
情報を完全にシャットダウンして観て本当に良かった。誰もが楽しめる娯楽作でありながら、仲間と一緒に作品づくりをしたことがある全ての人に爽やかな感動を与えてくれる名作。ビジネス的な後先を考えずに関係者みんなが純粋に作品づくりに没頭するインディペンデント映画として、この脚本はハマり過ぎ。これは狙ってできるものでは無いだろう。上田監督の、過去のショートムービー作品では、メタフィクション的な"ものづくり人あるある"をストーリーの根っこに据えている。本作はそうしたこれまでの貯金と、ワークショップでゼロから手づくりで制作するプロセスとの絶妙な出会いによって生まれた傑作なのだと思う。非常によく出来た"ものづくりあるある"とワークショップの相性が小さな奇跡を生んだ。それにしても、前半のワンカットのゾンビものが絶妙な出来なことに感服する。話題作のインディペンデント映画という触れ込みで観て反転させるのに非常に丁度いい。ワンカットでなかなかに頑張ってるからこそ、話題先行の出来の悪い映画として、イライラしながら疑いもなく観てしまった。すっかり騙されるので、大仕掛けを挟んでの後半がめちゃ爽快。さらに、キャストは誰ひとりと計算できる名優はいないが、前半の仕掛けが、敢えて下手くそに演技してるので、後半は、その落差で違和感なく観れてしまうというプラス効果もあるのではないか。これまでの上田監督の映画に対する姿勢に、映画の女神が微笑んだ二度は撮れない傑作だろう。日本映画の作り方、興行、プロモーション、全てを考え直させるエポックメイキングな重要作品であることは間違いないが、再現性をどこに求めるのか、映画ビジネスのモデルケースとしての分解が非常に悩ましい作品でもある。
ゾンビ映画なのにこの清々しさは一体何だ!!!
前評判を聞き付け早速映画館へ。でも最初の30分で、この作品は一体どこに向かっているんだろうと、訝しい気持ちがMAXに。ですから次の一時間でまさかこんな大団円が訪れて来ようとは思いもしませんでした。幾度となく押し寄せて来る笑いと感動の波に揉まれているうちにいつしか涙も... エンドロールでこんな幸福感・満足感を感じたのは初めて。空前絶後の快作でありました。
病み付きムービー
「夢見てないで夢になるのよ!」
カルトムービーの金字塔「ロッキーホラーショー」の名セリフだ。
「映画見てないで映画になるのよ!」とばかりに、個性的なキャラに混じって自分もクルーの一員になった気分で楽しんだ。
こりゃ、リピーター続出は必至。新しいカルトムービー誕生の予感。
そのうちレイトショーにゾンビにコスプレしたお客さんが詰め込んで、みんなで「カメラを止めるなー」の大合唱。そんな日が来るかもしれない。
そしたら私はTV局の面白い顔のおばさん風にして行こうかな。
声を出して笑える。
ゾンビ映画の撮影が始まった出だし。
映画の中の映画の話が始まる。
前半はこれが続くんだけどあまりにも面白くなさすぎてどうしようかと思った。
見続けるべきなのか?
でもこの映画すごく評判が良すぎて今年一位とか言ってる人もいるし。。
でそこに至るまでの背景とか映画を撮ってる映画人を書き始めてからがすごく笑えて。
あぁだからこうなのねと二重の笑いが🤣。
映画館で何度も笑い転げた。
いい意味でいい映画。
映画のための映画。
予備知識が無ければ無いほど楽しめる映画で、アイデアがある作品だった...
予備知識が無ければ無いほど楽しめる映画で、アイデアがある作品だった。
内容を超えて映画って良いものだなと思わせてくれるものだった。
気持ちがイイね
映画の本質たる「撮影・編集」の素晴らしさ、エエカゲンさを逆手に取った快作。
やっぱり皆、大型の仕掛けで売るハリウッド映画や、役者のツラしか売りどころのない日本映画にウンザリしてるんですかね。
終演後に客席から拍手が起きたのか印象的だったよ。リスペクト。
みごと。楽しめる面白い映画。
まだ観てない人は、レビーなど観るのは後にすべし。事前知識は一切入れずに観るべきかな。
。
。
で、映画の感想は、
序盤は違和感ありで少々退屈、
中盤はやっぱこんな流れかと想像の範疇で何で評判いいのやらと、
終盤からがこの映画の醍醐味
序盤の違和感の答合わせ的な納得感。
中盤の流れを面白く裏切っていくおみごと感。
カラクリや仕組み好きには楽しめる映画だと思う。
上手く作ったな~と、また見返したい作品。
部分的にもうちょっとこうしたらとツッコミたい想いも沸くが、そしたら全体のバランス作りが更に難解になるのかなと、更なる妄想でも楽しめる。
映画が綺麗にラッピングされてない無造作感もいいのかも。
映画バカ達が作ってる感がみえるのもいい。
後味が面白くて、良かった。
シロウトにも分かる構造
素晴らしい作品で、連休中に、ついつい四回観てしまいました。
何度か観てると「酒呑むの早すぎ」とか効果音タイミングとか気になる点もありますが、どれも矛盾とはいえないものて、脚本の凄さに改めて感銘うけます。
すこし空けて、5回目が楽しみです。
この映画を観た人がハマるのは、メタ構造を誰ても分かるような構成にしてくれてるせいかも。
人物を階層的に並べると、、
(1)女優とイケメン
(2)監督、カメラ、録音、メイク、助監督
(3)(監督)娘、おばさんAD、若AD、腰痛カメラ、助手、音響、造形、イケメンP、関西女P
(4)上田監督、曽根カメラ、古茂田録音、下畑メイク、、、
四つのレイヤー構造に。
映像は時系列に並べると、、
[第1部]恋人ゾンビ映画 1分
[第2部]ゾンビ撮影隊映画 36分
[第3部]番組ができるまで 20分?
[第4部]メイキング風の映画 37分?
[第5部]本当のメイキング 2分
五つのタイムラインに。
これが直観的にシロウトでも理解しやすいように編集されているのがウケる理由の一つでしょうか。
話しは変わりますが、、
レビューの中で悪い評価つけている方の何人かは、三半規管の繊細な、車酔いしやすい方がいたようですね。
せっかく入場料と時間を使っても、途中退席または気分悪く俯いている方(2回目に前寄りで観た回、隣の女性は明らかに具合悪そう、喉を押さえているのでヒヤヒヤしました××)には同情します。
芸能人や映画マニアは映像で酔わない人が多いでしようから、その口コミの被害者とも言えそう。
「手ブレ撮影があります。酔いやすい方は後方席か酔い止め薬で予防お願いします」告知がほしいですね。
上田監督、予算があれば、スタビライザー付が良かったかも。。
メジャー作品はそういうチェック入れてるのかも知れませんね。
劇場でこんなに笑ったの久々
最初の30分、笑ってた私は少数派。後半の30分は劇場中笑いに満ちてた。伏線が綺麗に回収されて行き、そう来るかと笑いながら手を叩いちゃう。昔見たLock, Stock and Two Smoking Barrelsをちらっと思い出しだけど、そこまでじゃないので星4つ!
笑顔
本当のエンドロールが始まる前の、役者さん達の笑顔がとても素敵でした。
役としての笑顔は勿論、本人達のやり切った満足感が含まれている様な輝いた笑顔でした。
笑顔を基準にオーディションをしたのかと思う程に。
さて、私の観た回は、お客さんのマナーが良くて前半とても静か。
普通の映画なら喜ぶところですが、この映画の場合は、誰も笑わなくて私一人で笑っちゃったらどうしようと、少し不安になりました。
それでも、後半になると大爆笑とはならないものの、あちらこちらで笑い声が。
私も声を出して笑っちゃいました。
そして、明るくなって周りを見ると、皆さん笑顔。
いい意味で、皆さん気持ちが緩くなったのではないでしょうか。
スクリーンのこちら側も向こう側も、笑顔になるようなハッピーな映画だと思いました。
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