カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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こんな仕掛けの映画だったのか・・・
製作 爆笑 父娘
ゾンビ映画だよ、本当に。
見終わった後、素直に「面白かった!」と言える快作。
この映画の1番の肝はエンドロールにあると思う。
本作は3部構成だ。
まず「①映画の中の映画」があり、その背景や裏描写として「②映画の中の現実」が続く。違和感を覚えていた場面や演出の答え合わせがあり、笑える場面がとても多い。
そしてエンドロール、「③現実」だ。本作内で「笑える場面」として扱われる①が、実際はどのように作られたか。偶然発生した違和感等を必然に演出するために、どう動いているのか。そこにあるのは、作中の主人公やその娘が抱えている映画への情熱そのものである。
このバズりかたは、DA PUMPのUSAと同じ!
和牛
単館上映のものが苦手な方も
タイトルと内容で選んだ映画が単館上映のもので、見にいったもののいまいち良さがわからずにいたんですが…
これは面白い❗
前半を見た時点では、ゾンビものの映画の撮影中に本物のゾンビが…という内容で
ゾンビ発生の理由も日本軍の死なない兵士実験というものだったのに呪文で発生という?なものだったんですが
後半の撮影の裏側が明かされると一変に面白くなってきます。特に監督役の人は迫真の演技(本音)でした。
観るのを止めるな!
「ミッション:インポッシブル フォールアウト」と悩んでこちらを鑑賞。知ってる役者さんが出ている訳でも無く、得意な訳ではないゾンビ映画っぽい最初の35分を我慢(意味ない長い「間」があったり、カメラワークが不自然だったりと…)すれば、あとはこの作品が口コミで評価されている理由がわかります。観るかどうか迷ってるあなた!「観るのを止めるな!」
心から笑えた😂😂😂😂‼️
よく練られたシナリオ
メディアの持ち上げには辟易。でも…
「ゾンビ」というキーワード以外、どのジャンルの映画なのかさえ事前情報を入れないで過ごす事がこれだけ大変だった映画もない。
その分、苦労した甲斐があった。
だからこそ私からもここで内容について書くことは避けるが、キャラクター全員が輝いているのは名作の条件。
本作はまさにそういう映画。
映画館から帰宅して、録りためておいた映画紹介、監督のインタビューやコメンテーターの褒め記事を確認するにつけ、(まあ、監督自身が答えることはしょうがないが)作品上あえて明らかにしていない仕掛けなど余計なことをメディアが取り上げるのはホントに勘弁して欲しいなと痛感。
合わせて、予算が少ない事をことさらに強調して褒める番組もある。もちろん作り手の工夫や才能の素晴らしさは評価するにしても、観客は基本的に製作費に関係なく等しい鑑賞料金を支払っている。
逆に言えば「大スター多数出演!最新技術を駆使した映像体験!製作費〇〇億円!」なら傑作が保証されるかと言えば当然そんな事はない訳で。
むしろ低予算だと面白い映画は撮れないというメディアの短絡的なメッセージにも聞こえる。
ポスターのコピーに書いてあるから言っていいとするなら、「この映画は二度はじまる」とあるが、「三度目」の映像こそ、作り手への喝采を贈らずにはいられなくなる逸品だ。
とにかく、この作品に関わるすべての方にいろいろな意味で感謝を感じる多幸感溢れる映画だった。
ワンカットという大きな武器
37分ワンカットというミスが許されない状況を逆手に取り、演出としてのミステイクの他に本当のミステイクにも意味を持たせ笑いに変えてしまう素晴らしい演出だった
エンドロールの舞台裏映像も是非しっかり見て欲しい
また役者ではヒロイン(?)役の女性が素晴らしく、この1本の映画の中で素人のような演技、ワガママな若手女優、本気で怯える表情など様々な顔を見せてくれた
この中で化ける役者がいるとすれば彼女だろうと思う
最初寝たら終わる
東京で小規模で公開してたときからとても気になっていて、近場の映画館でも上映されることが決まってから本当に楽しみにしていました!
とりあえず見てみようと思い見始めたところまず「眠いな‥‥さすがB級‥‥とんでもないものを見始めてしまった‥‥」「全然伏線が回収されないなオチが予測もできないな‥‥」と考えながら、徹夜なら絶対にここで寝ると確信した(笑)
とりあえず本編が終わり、1ヶ月前の話からどんでん返しで伏線回収(ネタバレというのか)をしてくれ、腹から笑えたシーンがひたすらありました。 1度見た後に本編を見たら(撮影秘話を知ってるのだから) 恐怖心なんて1つも無しに笑いをこらえながら見れるなと思いましたね。 また空き始めたらもう1度見ようと思います。
"笑い"の構造を模倣したコント映画
映画を観終わった直後、どこかで見てきたことがあるような既視感に苛まれた。
映画としての構造は全くもって斬新というわけではないが、どこか新しさを感じる。(そこにはインディーズ映画という注釈があったのかもしれない)
後半部分では会場は温かな笑いに包まれ、日本の映画館では中々珍しい和やかな雰囲気がそこにはあった。
確かに劇中の立て続けに繰り広げられる伏線回収は見ていて気持ちのいいものだった。しかし、伏線回収が見事な脚本は他にも腐るほど存在する。
最近の作品で言えば「君の名は」もそうだろう。
有名どころで言えば「シックスセンス」「バタフライエフェクト」「ファイトクラブ」「メメント」などなど、挙げ始めるとキリがない。2回目を見たときに「ああ、そういうことだったのか!」と気づくような構成。このように今までに蓄積されたモヤモヤが解消される快感。
それが今作ではどうだろうか。
2回分が1回にまとめられている。
1回見ただけでは、判断できない。よくわからない作品などは観終わったあとに友達と「あのシーンって〇〇だよね」なんて言って話し合ったりする。そしていざ2回目を見たときに「ああ、そういうことだったのか!」と答え合わせをする。1回目のときには見えなかった、見ていなかった視点で映画を再体験できるのだ。
その点、今作では一本90分台のまとまった尺の中で答え合わせまでできてしまう。これが既視感の正体だった。この手のどんでん返し的な構造は映画ファンなら何度も目にしたことがあるはずだが、こういった見せ方は新鮮に感じた。
ここもひとつの熱々ポイント。
だけど、それだけじゃない。今言ったようなことは確かに新鮮に感じるかもしれないが、本当にそれだけなのであれば「ファイトクラブ」や「メメント」といった作品を黙って2回3回観るはずでしょう(笑)
むしろこれから述べる内容こそが私が納得し、この監督はお笑いが好きなんだなあと思うものだった。
まず、一発目はいかにもありきたりなゾンビモノが進行され、随所に散りばめられた違和感。それは、全ての結果に至るまでの経緯を観客が必要な情報として知らされていないため、我々は不気味だったり、歯切れの悪さを感じる。だが、これらの違和感は結果的に全て"笑い"へと還元されるのだ。
これこそまさに「緊張と緩和」
"笑い"が生まれる絶対的な法則である。
(例えば、先生がキレて怒鳴り散らかしているのに、思わず当人が噛んでしまったり、何かものに当たってそれがやりすぎで、痛がったりするとき。今作では最初のホラーという緊張から後半にかけての緩和)
上田慎一郎監督が「松本人志さんに世界で一番影響を受けた」とご自身でも語っておられたが、それも非常に頷ける。
年末恒例の笑ってはいけないシリーズなどはそれの最たるものだろう。笑ってはいけないという緊張状態に、笑わせようとする緩和的要素。
笑いの神とも称される松本人志さんの初監督作品「大日本人」でもこの法則を大胆にも取り入れている。
(「大日本人」の場合は極端な緊張と極端な緩和による振れ幅が大き過ぎるがために…)
今作では程よい緊張と程よい緩和によって、映画館が笑いに包まれ、そこに一体感が生まれる。大勢の人間と価値観を共有することは、音楽のライブに行ったりしてその場で一緒に興奮するのと同様に人間の心理に働きかける+の力がある。そういった体験がこの映画に更なる付加価値を生み出したのだろう。
脚本や伏線回収は勿論だが、この映画は"笑い"の構造に長けた作品になっている。芸人さんの評価が高いのもそういうことなんだろう。
映画という媒体だからこそ表現できる素晴らしいコントです。
演劇+映画という印象 よく出来てます
すみません、予備知識とか周辺情報ゼロでいつもの映画館に見に行ったら(未だになし)結構混んでて驚きました
手持ちの長回しが今どきの視聴者に新鮮で受けるというのは分かる気がします
面白く、きちんと作り込まれてよく出来てます
今風の画像処理とかではなく純然たる長回しで撮った映画では、三谷幸喜の松本だか地方空港を舞台にした映画もあります
よろしければご覧ください。お勧めします
期待ハズレ
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