カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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予算300万にしては…
世間でずいぶん話題になっており、ゾンビコメディということなので、見に行って来ました。
本作が2部構成になっているということは漏れ伝わってたので、かなりハードルが上がった状態での観賞ということになったのですが、正直そこまでの完成度とは思えませんでした。ただ低予算でよく練られてるなあということと、ところどころ散りばめられたネタがそこそこ面白いので、ギリ合格点というところでしょうか。
ゾンビコメディといえば「ショーンオブザデッド」だと思いますが、あれを初めて見たときの衝撃ほどは感じなかったので、ちょっと辛口になってしまいました。ごめんなさい。
面白いけど楽しめなかった
最初の劇中劇がたとえ伏線があったとしてもクオリティが低すぎる。構成は面白いが両手を挙げて絶賛するほど楽しめはしなかった。クソみたいな劇中劇を後半で回収し主要キャラのキャラ付けを丁寧にしている点がヒットの要因だと思うけど、引き込まれるような登場人物は現れないし、ただ構成をなぞっているようにしか思えなかった。でもこんなチープな作品がハリウッドの恐竜映画と地方の映画館で対抗するような状況はとても面白いし今後も続いて欲しい。
奇をてらっただけではない良心的映画
なるほど構成には唸らさられる。はなから一筋縄の映画ではないと食ってかかって観ているので、前半パートが劇中劇であると予想しつつも、それを裏切る“何か”があるのではないかと注意深く細かなところまで心の中の猜疑とツッコミを重ねさせることで、後半のネタばらしが最強に効いてくる。素晴らしい設計で隙がない。
一方で一発ネタの飛び道具かといえばそうではなく、特に製作畑の業種ならば思わず膝を打って「あるある!」と言いたくなるような日々の仕事の後ろめたい妥協や、個性際立ち身勝手極まりない専門職種の連中とのやりとりを経て、小さな成功を得る過程はまさに良心的で王道な「仕事讃歌」の物語であり非常に日本人的でもある。
彼らの成し遂げたことは誰に評価されるわけでも褒めそやされるわけでもなく、しかし確かな満足感に満たされて撤収作業に取り掛かるラストシーンの、なんて清々しいことか!!
制作費が200~300万円で、ハン・ソロを2秒程度しか撮れないと話題になっていたが、逆に役者やスタッフの給料が凄まじい薄給で使い倒されているであろうことも察せられて、作中のシナリオだけではなくリアルな要素でも映像制作業界の闇を感じられた。
前半の駄作感を超越する下克上映画
最初30分は寝るかと思いましたが、
そこをきちんと観た人ほど楽しめる映画。
また観たくなる!
作りが上手いです。
映画好きや映画を志す人にとって
勇気をもらえる作品となっています。
とても面白い
ミニシアターではない、かなり大きな劇場で見ることが出来たのがとても良かった。公開から大分経ってるが、60人位入っていた。今まで評判を耳にしても、あまり食指が動かなかったが、世間に乗り遅れないために義務感半分で見た。見て良かった。
長回しの魔力というか、カットを割らないことによって生まれるこのエネルギーは何なのだろう。途切れることなく徐々に溜まってきた緊張感が「アクション!」の掛け声で一気に迸る、そんな呼吸に合わせて無我夢中で見入ってしまった。これだけ動き回るカメラなのに、手ブレ、粗い画質のビデオ撮りといったマイナス要素をそんなに感じさせないのが凄い。
ゾンビ映画だと思ったのに!
念の為このレビューはネタバレ表記にしておきます
事前情報は仕入れないで観に行きました
スゴイ流行ってるってきいて、ミーハー心で(*^ω^*)
冒頭のワンカット映画は劇中映画だとは知らなくて、観ている最中は本当にワンカットなのかを懐疑しながらみてました(^_^;)
そのおかげで特に集中して観れたのですが、観てる最中は「これホントに面白いのか?なんでウケてんの?」位に意味が分からなかったです
でも集中して観ていたおかげで、どうしてそういう内容のワンカット映画になったのかがわかりつつ、笑いにも繋がって、なるほどと思いました
「君の名は」「インフィニティウォー」などもそうですが、ヒット作の動員数の大多数は、普段は映画を観に行かない人達です
そういう人達が観に行くからヒット作になるわけですね
だからフリークスの人達には新鮮に感じないような内容の映画でも、普段映画を観ない人達には何かと新鮮に感じてしまうのは当然なのです
そして映画を観て「面白かった」と言う感想があるのは1人の映画ファンとして、嬉しいことです(*^ω^*)
褒め言葉の「くだらない」を分かる人なら楽しめる内容ですし、舞台劇を観ているような距離感でした
突出した有名人が出てない事も映画の雰囲気に大きい貢献をしたでしょうね結果的に
この映画の予算でミッションインポッシブルが1秒も撮れないようですが、だとしたら逆に無限の可能性も見えたわけです
昨今の主流映画に比べたら地味ですが、こういう手法の映画も評価されて定着してくれる事に期待しています(*^ω^*)
文句無しに面白く、映画作りの情熱に感動し、娘の前で頑張る父親にホロリ
迫力満点も少々違和感もあるゾンビ映画、その撮影時の裏話やアクシデント紹介による違和感のソリューションと付け加えられたコメディ色、及び情熱が迸る映画製作ドキュメンタリーが見事に調合された構成と、廃墟を舞台に登場人物が次々にやられていってしまうという物語のディテーリングが、実に素晴らしい。そう、今まで類似映画を見た覚えが全く無く、オリジナリティの高さに興奮させられた。
ということで、 自分がストーリー等を確認した限りでは、この映画の原作と判断される劇団「PEACE」による「GHOST IN THE BOX」の脚本を創作した和田亮一氏及び荒木駿氏に、大きな拍手を送りたい。何といっても、この映画の独創性に、二人の創作が寄与するところは大であるから。
とは言え、ゾンビ映画部分の怖さと勢い、監督役やメイク役の醸し出した狂気、斧による切断等のリアリティは、特筆もの。これがあってこそ、後半の種明かし、コメディ色がより生きたかたちになった。また、娘の肩車写真、小屋の前に何故か有る斧、カメラ助手によるズームインアウトの提案、差し入れの一升瓶など、当然にそれぞれ後で意味を成し、このあたりは、良き映画の伝統的文法をしっかりと脚本、さらに映像にしっかりと落とし込んでいた印象。
俳優さんの「自慢の父親になるはずが・・・・」の涙に続けて、監督が娘の写真を見ながら泣いているシーンへの転換は、意図はよくわかるのだが、唐突すぎて感情にはあまり響かず。ただ、写真の中で肩車の上の娘がビデオカメラを持っていて、それがお父さんを尊敬し大好きだった昔を暗示し、さらにラストシーンの娘による俯瞰撮影に繋がるところは、よく練られていると思った。
なので、脚本も兼ねる上田慎一郎監督が作り上げた部分も勿論小さくは無く、確かに役者さんの良いところを目一杯に引き出している感はあった。それだけに、素晴らしい映画、物語構造としてのアイデア的に映画史上に永遠に残っていくかもしれないものだけに、和田氏らに敬意を示さない、原案扱いはとても残念であった。今からでも遅くないので、是非、原作として扱って真の創作者への敬意を示して欲しい。法的にどう解釈されるかは不明だが、アイデアのみならず基本的な物語のディテーリングも、舞台劇をそのまま使ってるのだから。
よく練られたシナリオと意表を突くストーリーに脱帽!
観るまではブレアウイッチ的ゾンビ映画なのかと思っていたが、ゾンビ映画のクルーを追った舞台裏劇という着眼点にまず脱帽!低予算映画でも見せ方によってこれだけ面白い作品が作れるといった見本のような作品。とにかく映画を観て、これだけ笑えたのも久しぶり。また予定調和から外れて進行するシナリオがよく練り込まれており、とにかく感心させられた。300万円の製作費でよくぞここまでの作品を・・・・是非、お勧めの納得の1本!
持ち上げすぎではない
鑑賞前はなんだかんだ持ち上げられすぎてるのかなぁと思っていたのですが、そんなことはなくしっかりと大衆受けする映画となってました。
ワンカットで30分強を撮ることの大変さを考えると脱帽です。 そして深く考えない人ほど楽しめる映画だと思います!!
タイトルなし
あまり期待値をあげない方が楽しめるタイプ。画面酔いしやすい人は後ろのほうの席に座るといいかも。
極力情報を入れずに観ましたが、ある程度まではなんとなくの予想通りの感じ。しかし、いざ始まってみるとそっちのジャンルか!と驚いた。
作り手の熱を感じた。
感想が「笑えた」だけの作品って
素晴らしい映画だといいながらここの感想を読むと「久々に笑った」
だけであり、しかもその理由が後半に前半の種明かしがあっただけというテレビレベルの感想。
もうそれだけでこの映画ってテレビでやればいいのにレベルの作品と分かる。
洋画でもコメディでお笑い物はMr.ビーンとかあるけど映画界では評価なんかされてないよね?カンヌとか絶対むりだよね?笑
稼ぐためにはそういうお笑いものもつくることはOKだけど、それをまじめに「映画」とか言ってるの日本人だけだよ笑
ほんとに日本人て「テレビ」と「映画」の区別もつけられないし、単に笑えたらそれでいいくらいしかない低レベルなんだなぁと笑
吉本タレントがテレビで活躍してるのがよくわかりましたよ。
日本人には「絶対に笑ってはいけない」の映画版でも見せとけばいいと思う。笑
映画館でやればあれも「映画」だと日本人は思うレベルだからちょうどいいんじゃないの?笑
今まで観た映画の中でも最高クラスのスッキリ感
映画を観終えた時にくる爽快感やスッキリ感は半端ないです。
役者も無名さんばかりで変な情報がないのでフラットな感じで観れるのもポイント。
途中から中だるみするかなと思ったが、最初から最後まで、集中して楽しめたし、特に後半部分は見応えのある。
何度も観たくなる作品って言うも頷けるし、また観たい。
愛と一生懸命さが快い映画です
とにかく愛と一生懸命さ。チラシに書かれている本広監督のコメント「とてもとても映画愛に満ちている」ということに尽きるでしょう。ゾンビに襲われる女優役の秋山ゆずきさんの女性らしい肢体も、私にとってはとても重要なポイントの一つでした。あとは、細井学さんの味のある演技はよかったですね。
なるべく予備知識を持たずに見たかったのですが、チラシの宣伝文句や、最近の「原作か原案か」というニュースのために、嫌でも「どこで何が起きるんだろう?」と身構えながら見てしまいます。それが、「なーんだ」で終わらないのがこの映画のいいところ。奇を衒っていないわけじゃないんだけど、そんなことより役者さんんとスタッフがとにかく一生懸命作った映画だからこそ生み出せる温かい笑い。ヒットする映画の一つのパターンである「出てくる人がみんないい人」であることが、狡猾さを感じさせず、後味の良さを生んでいるんだと思います。
次回作は難しいと思いますが、愛を感じる作品を期待してます。
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