「本筋とは無関係な部分を楽しむための映画でした。」マスカレード・ホテル お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
本筋とは無関係な部分を楽しむための映画でした。
東野圭吾の作品は、どの作品もトリックに「無理やり感」が強く、リアリティに乏しいというのが特徴です。
この映画でも、まさに東野作品の通例通り、無理やり仕立て上げたトリックに基づく作品に過ぎないので、推理小説としての観点から見た場合、この映画は★2つも付けられないかも知れません。
ただ、ホテルで起きる多くのトラブルを戯曲化しながら盛り込み、ほぼ本筋とは無関係なところで楽しませようという努力が感じられること。
また長澤まさみが(もしかしたらこの人の地なのかも知れませんが)冷徹の極みのようなホテルマンを好演していて、その役柄が素晴らしいこと。
こういう点を踏まえると、わざわざ入館料を払うほどの価値はない映画ですが、機内放送やテレビ等で無料で見られるのなら、見て損な映画ではないと思いました。
キムタクは、いつものキムタクですが、この髪形のほうが芸域が拡がると思います。
もう若くないのだから。
初老にもうすぐ足を踏み入れる中年のオッサンらしく、今後は、年の流れに対して無駄な抵抗をしない方が賢明と思います。
キムタクは、成人したお子さんをお持ちなんですよね?
つまり、お父さんは、どう考えてもオッサンの領域ですよ。
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