星めぐりの町のレビュー・感想・評価
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しみいるようなほっこりと優しくなれる映画でした
派手さはありませんがほっこりと優しくなれる映画でした。
時間の都合か、震災で心を閉ざした少年が心を開くまでの描写があっさりしすぎてしまったように感じたのは残念ですが、そこを差し引いてもじっくり関係をはぐくんだ2人の優しさが前面に出て、監督や俳優さんの作りたいという意思が見えるよい映画でした。
こういうしみいるような落ち着いた映画も素敵ですね。
小林稔侍さん
前情報もなく、映画をみました。豊田市。車の町の印象。スタートしたら、稔侍さんがお豆腐を作っている、そんな場面から、震災での遺児がつれられて、豆腐屋さんに一緒に住みながら、日々の暮らしからの変化など、静かに過ぎていきます。観ながら、涙が自然に流れてました。ラストまで心地よい時間がが過ぎ、見終わって、心が幸せになりました。
舞台挨拶で、稔侍さんが、ニューフェースの時にこの場所で面接をされたお話。この作品で初めての主演で、本当に自分で大丈夫なのかと思ったと、言われてました。
通常、舞台挨拶ですと、必ず皆さんにまた、観に来てくださいね。皆さんに宣伝してくださいね。等々、監督さんや主演の方など、宣伝に余念がないのですが。観に来てくれて有り難う。と、言われてたのが印象深かったですね。子役の子から稔侍さんへの感謝の手紙が読み上げられたのですが、稔侍さん。本当に感激してましたね。
また、スクリーンで観たい作品ですね
暖かくなる映画☆
震災で家族をなくした少年と豆腐屋さんの物語。
・・それだけで、特になにが起こることはないのですが、
良い映画だったなぁ・・と思える映画です。
子役の新人の男の子が素晴らしいです。
演技ではなくそのままという感じでした。
どこの田舎町かな?と思って見ていて、そういえば豊田市のロケだったと思い出し、足助のあたりと思われますが、里山の雰囲気が残り良かったです。
ただ、豊田市はもちろん、トヨタが全面協力したらしく、トヨタの
社長らしき人を美化して登場させていたのは、どうかなぁ・・と
感じました。
それを差し引いても、見て良かった。
地味ですが、お勧めです。
小林稔侍の良さが出ている作品
シネコンオープン時に行われた2日間だけの特別先行で見させていただきました。
制作に豊田市と書かれていますが、豊田市の観光名所などを前面に出した映画ではなく、ロケ地近辺に住んでいる人が、「あっ、ここ知ってる」と思う程度になっていて嫌みはあませんでした。バイク乗りで三遠南信を走り回っていた私は、ある程度どこか分かりましたが、豊田市在住の方でも、分からない場所もあるのではないでしょうか?そのくらい、PR度の低い映画でした。これは、監督やスタッフさんのポリシーでしょうか?
内容的には、起承転結がはっきりした作品ではなかったものの、上手く流れができており、飽きることなく楽しめました。また、小林稔侍が、昭和のおやじの役を見事に演じており、昭和生まれの私にとっては、すごく懐かしい…そんな映画になっていました。きっと、ある程度の年齢の方なら、共感できるのではないかと思います。あと、子役の子ですが、全くの素人と聞きましたが、震災で心を閉ざされた子の役をしっかりと表現しており、立派に大役を果たしたと思います。これは、変に経験を積んでしまった子には出せない味ですね。
予告編の冒頭にもあった、稔侍さんが、冷たい水に手を入れて大きめに切...
予告編の冒頭にもあった、稔侍さんが、冷たい水に手を入れて大きめに切ったお豆腐ひとかけらを口に入れるシーン。みっちりとしてなんとおいしそうな豆腐。
そして、かまどで炊いたごはんや炭火で焼いたシャケと卵焼き、囲炉裏の火。
豊田の豊かな自然の中で、豆腐づくりと同じように毎日繰り返される丁寧な暮らしぶりと、不器用ながらも少年を思いやる人たちに、こちらもあたたかな気持ちになりました。(お巡りさんの「この子はいい子なんです。」が、ちょっと泣きそうになった。)
本作のテーマは、あの震災で家族を失い、深い傷を負って頑なになっている少年にいかに寄り添っていくかということでしたが、こんな豊かな自然や丁寧な暮らしとは対極の日常を送っている身としても、癒しをいただくことができました。
おいしいご飯は閉ざした心を開く
心が温かくなる映画だったわー
5歳の時に東日本大震災で家族を失った少年 政美と、
巡り巡って彼を預かることになった豆腐屋さん(小林稔侍)
しかし、政美は心を閉ざして、口をきこうとしない
そんな少年の心を溶かしたのは
田舎の綺麗な空気と、美味しい水、
そして何より、美味しいご飯だった
私は、その「人と人の心をつなぐのは、美味しいご飯」にとても共感した
私もこれまで、仕事や人間関係で辛かった時、温かい食事の優しい湯気に何度も助けられたからだった
この映画は、そんな「行き場を無くした被災地の孤児」を描きながら、
高齢化が進み、後継者を無くした田舎町で彼らが希望となっていく姿も描く
血が繋がってる、繋がっていないに関わらず、子供たちは誰にとっても、未来への希望の星なのだ
私は、この映画に溢れる優しさがとても好きになった
玉子焼きは家族の味
阪神淡路大震災から23年。
1月17日に鑑賞させていただきました。
本作は東日本大震災で孤児になった少年の物語でしたが、風化させてはいけない記憶として、どちらにも通じるメッセージがあると感じました。
とにかく食べ物が美味しそう!(*゚▽゚*)!
やっぱり「食」は生きる基本なんだなぁ。
丁寧に作られた食事が、少年に生きる活力を蘇らせたのだと思います。
玉子焼きのシーンが素晴らしい。
今まで食べたことのないような美味しさに、それが作られていく工程や、丁寧な“ものづくり”に携わる人々に対する興味が湧き…
それはそのまま、自分を取り巻く世界に目を向けることに繋がったのではないでしょうか?
震災から止まっていた彼の時間が、静かに動き出します。
桜の大木に寄り添い、鶯のさえずりに耳を傾ける少年。
自然の猛威に全てを奪われた少年が、自然の美しさに癒される様は感動的でした。
そうそう、使用されている音は、どれも実際に豊田で録音したものだそうです。
“ものづくり”のこだわりが、しっかりスクリーンに映し出されていました。
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