「脚本が少々甘いが、ほのぼのする」星めぐりの町 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が少々甘いが、ほのぼのする
舞台は愛知県豊田市。豊田市と言えばもちろんトヨタの企業城下町で、工業住宅都市なのだろうと思いきや、豊かな自然が残っていて、良い意味で予想を裏切られた。
大ベテランの小林稔侍が映画初主演というのも意外。頑固で恐い豆腐職人かと思いきや、割と優しいキャラクター。震災で家族全員を失って心を閉ざした遠縁の少年を預かり、その少年と徐々に距離を縮めていく過程が物語の主軸になる。
変だなと思ったエピソード。少年のが留守番中に地震があり、震災を思い出した少年が家を飛び出し行方不明に。稔侍が帰宅して少年の不在を知り、その後町民総出で捜索する場面が続き、見つからないまま夜に。そこで稔侍が「男は一人で乗り越えなければならない時がある」みたいなことを言うんだけど、捜索願い出したのあんたでしょうよ。一人で乗り越えさせたいなら、捜索願い必要ないし、町民がいい迷惑。脚本が甘いところもあるが、人情系でほのぼのする。
> 捜索を出したのは、娘です。
これ、明示的な描写がありましたっけか。だとしたら記憶違いでした、ご指摘ありがとうございます。
> 先日、父親の車から不明になった少年が死亡したりしています。
> 捜索願を出せば、現実にも捜索をするのが当たり前です。
現実にはもちろんそうですよ。
だからこそ、「一人で乗り越えなければ」の台詞が、捜索してくれている人たちへの配慮が欠けているように思えたのです。そのあたりが、脚本が甘いと感じた理由です。
下記の文面について過ちを指摘します。
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捜索願い出したのあんたでしょうよ。一人で乗り越えさせたいなら、捜索願い必要ないし、町民がいい迷惑。
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捜索を出したのは、娘です。
従って、町民も迷惑ではありません。
先日、父親の車から不明になった少年が死亡したりしています。
捜索願を出せば、現実にも捜索をするのが当たり前です。