聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのレビュー・感想・評価
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こいつはただものじゃない
ジャンルで言えば、ブラックユーモアなホラーといったところか。しかしそんな簡単では無い。悪趣味だし摩訶不思議な映画で観る人を選ぶだろう。ミステリアスだが、肝心な《何故そんな事が可能?》は最後まで解決せず、《何故なんてどうでも良い。重要なのは主人公はどうすんだ?》に置き換えられグイグイと引き込まれる。
音楽もカメラワークも不快感満載で、油断してたら悪趣味極まりないシーンが...。俳優陣の演技もぶっ飛んでる。
確信したのは、この監督はド変態だ!
しかし、この高揚感と達成感は何だろう?俺もド変態なんだろか....
やばいけど最高
試写会にて。やばい。やばすぎる。
常にヤバそうな雰囲気が漂っている。そんな中でも主人公の背中を追うようなカメラや、天から見下ろすようなカメラ、そして地から見上げるようなカメラなど、とにかくカメラワークが冴えているのが目立つ。そのおかげで映画に釘付けになってしまっているのも事実。
ここは笑っていいのかというような異様なユーモアが散りばめられているのも癖になる。ニコールキッドマンが○○○してるのはびびった。
そして、なんといっても謎の青年、マーティンが出てくるシーンになると流れる厭な音楽が素晴らしい。心理的な不快感をただひたすら煽ってくる。それが画面の中で行われるどうしようもない不条理と見事にマッチしている。その、安全地帯から見つめる素晴らしさ!
ストーリーもさすがカンヌ脚本賞というようにかなり良くできていると思う。難解ではあるが、中盤、丁寧に青年が何者なのかを説明してくれており(その説明自体が難しいのだが)それを理解できればとても面白いと思う。自分は元々このような悪趣味な映画が好きなので大ハマりでした。正義を具現化し、鹿という神格化されている動物をあるものにたとえている。芸術性もあり、純粋に楽しめる要素もある。そのバランスがとても良かった。
聖なる鹿殺しというタイトルだけでもそそられる本作。見て損することはないと思うのでとにかく見て欲しいです。
高級腕時計では人の命を埋め合わせできない
楽しかった〜
これは好みが分かれるとこかもしれないけど
私はかなり好き〜
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)には眼科医の妻 アナ(ニコール・キッドマン)と2人の子供キムとボブがいる
とても平和で幸せな家族なのだけど、ある日突然、ボブが歩けなくなってしまう
どんなに精密検査をしても、その理由が解明できない
実は、ボブが歩けなくなったのには理由があった…
ある医療ミスが引き起こす死亡事故と、殺された家族の深い悲しみ
どうすれば、その悲しみを埋め合わせすることができるのか
事故を起こした相手に同じだけの悲しみを与えれば、わだかまりは消えるのか
そして、少年のある祈りが神を動かすことになる
そこから見えてくるのは人間の命の重さ
親が子供たちの命を選別するのが、あまりにリアルで衝撃だった
ここには綺麗ごとも正論もない
もしも、我が家だったらどうなるか。
どうするかと考えたとき
スティーブ一家と同じことをするかもしれないと思ったら
背筋がゾッとする
だから、命は軽く考えてはいけない
少なくとも「高級腕時計」で命の埋め合わせができると思うよう人には天罰がくだっても仕方ないと思う
いろいろ考えさせられる映画だった
じわじわと来るマイルドなホラー
マイルドなホラーという感じでしょうか?不安を掻き立てるような音楽とカメラワークが物語を結末に向かって盛り上げます。沢山の意味が隠されている様な題名とストーリー。テーマは復讐と罪悪感からの狂気でしょうか?
バリーコーガン演じる少年の不気味さ、ニコールキッドマン演じる不安げで疲れた感じの妻、狂気に向かって行くコリンファレルなど俳優陣が良かったです。
業
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