ピーターラビット : 特集
女性映画ファンの5月はコレ! 映画ライター・新谷里映おススメの1本
とにかくカワイイ! だけどそれだけじゃない!!
歌って踊って♪ 映画のピーターラビットは、とにかくスゴイんです!
原作シリーズの累計部数は全世界で2億5000万部を超え、実に100年以上も愛され続けてきた“あのキャラクター”ピーターラビットが、ついに実写映画化された。どんなに可愛らしい映画になったのかと思ったら……こんなピーター、見たことない! ニコニコ笑顔で、ハッピーな気分になれるのは確か。でも5月18日公開「ピーターラビット」は、ただカワイイだけじゃない。歌も踊りも、ラップもケンカまでもする、人気映画ライター超おススメ、女性映画ファンの5月にベストなエンターテインメント作品!
とにかく“カワイイ!”と“楽しい!”がいっぱい!
いま、人気女性映画ライターが、本作をオススメする理由(ワケ)
女性誌や映画誌に原稿を寄せるほか、テレビ、ラジオでの映画紹介でも知られる映画ライター、コラムニストの新谷里映氏も、本作の「カワイイ!」「楽しい!」「スゴイ!」に心を奪われてしまったひとり。見る者を幸せな気持ちにさせる注目の1本は、大人の女性にぴったり! 女性映画ファンの5月は、この映画、必見!です!
歌って! 踊って! さらにケンカまで!? きっとあなたも大好きに!
このウサギ、カワイイだけじゃない──あなたのイメージ覆すんです!
青いジャケットを着た野ウサギのピーターをはじめ、まるで人間のような振る舞いを見せる、個性豊かな動物たちが登場する「ピーターラビットのおはなし」ほか原作シリーズ。日本では、素朴で温かみのある優しい絵柄から、ほっこりさせてくれる癒し系キャラとしてのイメージが強いが、本作は、そんなピーターのイメージとはちょっと……いいえ、大分違う! ヒット作「ANNIE アニー」のウィル・グラック監督が、「イタズラ好きで怖いもの知らず」という性格を全開させて、歌って踊ってラップまでしちゃう、元気で生意気なキャラクターに! ホント……ただカワイイだけじゃないんです!
「必要なのは勇気とスピード」「最強戦士のできあがり!」と、ウサギたちが足並みそろえてラップを披露。人気バンド“リンキン・パーク”のマイク・シノダのヒップホップ・プロジェクトが手掛けた人気曲のアレンジ版という本格派。カワイイけど中身は劇薬!ってまるで「テッド」!?
傑作ミュージカル「ANNIE アニー」を手掛けた監督作らしく、ピーターたちは正統派(風)の歌と踊りも得意中の得意。空飛ぶスズメたちが厚いコーラスを聴かせたと思ったら、「それでもみんなヒーロー」「憎しみや恐れなんかに負けやしない」と、ステップを踏んで「SING」並みに歌い上げる。
可愛がってくれる大親友で画家のビア(ローズ・バーン)の前に、新しい隣人マグレガー(ドーナル・グリーソン)が現われてイイ感じに……。さらに動物を畑から追い払おうと画策! 今までの幸せを取り戻すため、ピーターたちは立ち上がり、ここにウサギVSマグレガーの大ゲンカが勃発! ハチャメチャぶりは「ペット」みたい!?
原作者生誕150周年を経て、世界的キャラクターが初めて実写映画化!
“ピーターラビット”を見るなら、“いま”がベスト・タイミング
新緑あふれる5月に、“地球の宝もの”と称される世界遺産・イギリス湖水地方を舞台にした本作を楽しむのは、本当にナイスな選択。でもいま「『ピーターラビット』を見る理由」は、ただそれだけじゃない。歴史的な意味も、地球的な観点も、そして旬なエンターテインメントとしても、心から「いま見なくちゃ!」と感じられる理由がいっぱい!
自分の家庭教師の息子さんに宛てた手紙で初めてピーターラビットを描き、その後絵本を出版したのが、原作者のビアトリクス・ポター。昨年2017年が彼女の生誕150周年、そしてこの18年は、彼女の没後75年のメモリアルに当たる。愛すべきキャラ・ピーターラビットを見るなら、まさに“いま”なのだ。
ポターについて特筆すべきは、原作の印税が入るたびに湖水地方の土地を購入し続け、工場開発の波から自然と動物たちを守ったこと。この地は17年に世界遺産に認定されたが、彼女が生涯をかけて実践し、作品へも込めた信条は、現代につながる環境保護ポリシーの礎。現代を生きる私たちにとって本作は、いまや世界的常識となっている「自然と人間の共生」を考える絶好のきっかけになる。
映画を選ぶうえで「声」も重要な要素のひとつ! ピーター役は、人気スターと車を運転しながら歌を歌う「カープール・カラオケ」が超話題となった俳優・コメディアンのジェームズ・コーデン。マーゴット・ロビー、デイジー・リドリーらいまをときめく注目女優の声優参加も驚き。そして日本語吹き替え版では、映画&ドラマで活躍の千葉雄大がピーター役とテーマソングを担当!