劇場公開日 2019年1月25日

  • 予告編を見る

「原作の要素ゼロ」ナチス第三の男 hyvaayota26さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5原作の要素ゼロ

2019年2月2日
iPhoneアプリから投稿

原作が面白かったので映画化を楽しみにしていたんだけと、がっかりな出来に。ワインスタインのゴタゴタの影響かなー。なんとなく脚本そうとういじった結果、全部が中途半端になったパターンな気がする。

ハインドリヒが全く有能に見えないので、彼の恐怖、彼を暗殺する切実さがない。収容所が作られ、虐殺が続くチェコの切迫感も伝わらないし。

ハインドリヒの視点で描くと覚悟決めたらよかったんじゃないかな。 ハインドリヒの妻とヤンの恋人の視点に絞るとかさ。

妻リナが仕事と家族とどっちが大事なの?!みたいなこと言って怒鳴られて泣くってなんだこのシーンと思いました。あれで前半のリナのキャラが台無しに。

生きたかった若者たちが死ななきゃいけなかったのは改めて可愛そうだ。そのラストにするなら前半バッサリいらないし!

空いてる映画館でナチス?軍?マニアなのかなという客層がちらほらいて興味を惹かれた。

虐殺される人たちがおとなしく並んでるのに違和感。どうせ死ぬなら抵抗するのでは?!あとリディツェ村は皆殺しのあとブルドーザーで更地にされて存在すらなかったことにされたので映画よりもっとひどいです。

原作は現代視点の語り手が面白さの大きなポイントなので、それなくなっちゃうとただの史実の映画化では。。作者もがっかりでしょう。

hyvaayota26