そろそろ音楽をやめようと思うのレビュー・感想・評価
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魂が伝わる一本ですね。
評点が高かったので急遽鑑賞です。
最終日に滑り込みでした。
結果、観てよかったです。
粗いです。色々と、様々な点が粗いです。
比べちゃいけないとわかりつつ
専門学校の学生が撮った映画のほうが
作品として綺麗に仕上がっているものも
あります。光沢を感じるのではないでしょうか?
その光沢を作り出すのは
使っている機材や技術、知識なのでしょうね。
そうなのだろうと思います
「磨き方=学べること、身につけられること」
じゃないですかね?
しかし、磨く前には
<芯を創り、形を創ること>が必要ですよね。
これは何を伝えたいか?表現したいのか?の
「想い(信念?)」がどれだけ明確になっているか?
伝えたい「情熱」がいかほどか?
これによって創れるかどうか?が決まるのでは
ないでしょうか?
本作を包む空気感と熱量はなんなんだろう?
と考えたとき、あぁそれなのかな?って思いました。
監督自身もバンドマンだったとのこと、出演されてる
方の多くが同じ環境であり、ありのままで演じている。
故に、皆さんが持っている持ち続けている想い、情熱が
そのまま映像に映し出されているのだと。
発するセリフ一つ一つにあらわれているのだと。
アフタートークでの主演のダイナマイト☆ナオキさんは
自分のCDがネットで300円でも売れない現実を自虐的に受け入れ
ながらもロックスターになることを信じて疑ってませんでした。
そんなブレない強い信念、情熱が本作を貫いていると思いました。
技術や知識で作られる光沢はないかもしれません。
しかしその不恰好かもしれない形に大きな魅力を感じる作品と
なったのは出演者たちが持っている信念、情熱を余すところなく
表現できたからではないでしょうか?
故に、本作のキャスティングは大成功で演出も素晴らしく良いもの
になったのだと思います。
ストーリーはシンプルかつ「よく出来た」話ではありますが
この信念と情熱の上だからこそ作品として成り立つ話です。
クライマックスはグッときましたよ。
インディーズ映画で現在はどこでも上映していないことが
残念な作品です。
秀作です。
これぞ、インディーズ!
冒頭から終わりまで、これぞ、インディーズ!
映像の質感、音質、音楽、演技、ストーリー、すべてにインディーズ感が貫かれ、決して売れる可能性のないミュージシャン模様を、これでもかと演出します!
曲もつまんねえ、飲み方もつまんねぇ、夫婦生活もつまんねぇ、しかし、最後は「音楽やめらんねぇ」という結論に達し、夫婦の絆を確かめあい、エンディングへと思いきや、まだ終わらず、そしてエンディングへ…。
終わったと思ったら、ミュージックビデオ!
フレー!フレー!トウキョウ!
インディーズ最高!早く観ないと終わっちゃうぞ!
想像通りの展開でほっこり
上映館のリストにはありませんが、新宿のミニシアター、at THEATREで観ました。
予告編を裏切ることのない内容。
部分的にちぐはぐなところもありますけど、あの映画の中でのリアルかも。
手作り感溢れるところが、鑑賞者の評価の分かれ目か。
ダイナマイト☆ナオキ、思った以上にいい役者でした。
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