シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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【ギレルモ監督渾身の一作。豊饒で独特な世界観を堪能した。】
異形のクリーチャー”半魚人”が、イライザ(サリー・ホーキンス)の前で初めて全身を曝した時の、イライザの表情が忘れられない。
恐怖ではなく、美しい生き物との対面に興奮を隠せない姿。そして、彼女の興奮を納得させるクリーチャーの造形美。
今作の成功の大きな要因はクリーチャーを禍々しいものではなく、美しい人物(外面・内面)として観る側に納得させた、ギレルモ監督や美術スタッフのセンス。
そしてクリーチャーを演じたダグ・ジョーンズの繊細な演技につきるだろう。
勿論、聾唖のイライザを演じたサリー・ホーキンスと、悪役ストリック・ランドをコミカル要素も微妙に盛り込みながら演じたマイケル・シャノン、イライザを陰ながら助けるゼルダ演じるオクタヴィア・スペンサーの存在も大きく貢献している。
<”FOX SEARCHLIGHTスタジオ”の快進撃は続く事を確認した作品>
<2018年3月1日 劇場にて鑑賞>
人間の男ってダメね。さぁ魚人、魚人!
私が観たものは何だったんだろう。
鑑賞した人達から「時間の無駄」「ただ気持ち悪い」「どうしてアカデミー賞を獲れたのか謎。」と酷評でした。
そもそも映画は観てる側の共感覚が強い程、作品へののめり込み方が増していきます。
今作では感情移入できるキャラクターは出てきません。
だって、魚人キモすぎて、好きになる主人公にまず共感できない。ゲイのおじいさんに共感できない。自分の指を引きちぎってまで執拗に追いかけてくるモラハラ男に共感できない。
「できない」のオンパレードです。
マイノリティが結託して「常識」や「モラル」の壁を越えようとしてるっぽく見えますが、何というか全員自分勝手。思いやりとか協調性とか善意というものが描かれない。結果、餌付けからの恋愛感情経由、性行為という流れに感情が追いついていかず、ただただ気持ち悪い。
すごい!近年まれに見る気持ち悪さだ!
この映画はきっと気持ち悪さを味わうための作品なのかもしれない。
自分の中の「気持ち悪い」はその人が身を置く環境に左右されると思う。
「すごい共感できる!!」と言う人とは少し距離を置きたくなる。つまりはアカデミー賞から距離を置きたくなる。
最近のハリウッドはマイノリティを描くことにナーバスになっていない?
多様性を受け入れるのと、マイノリティを称賛して形だけの冠を載せるのは違うから。
映画というジャンルはやっぱり大衆娯楽であるべきだし、伝えたいことを表現して発信していくツールだと思う。アカデミー賞はそんな共感力に応えた作品にこそ与えられるべきだと思う。
賛否両論あるとは思うけど、この年には他にもたくさんの良作があったよ?
綺麗
一筋縄ではいかない変な映画
ディズニーアニメにでもありそうなファンタジーな設定、なのだが、ラブストーリーとしては大人だし所謂ゲテな表現になるので、なんとも一筋縄ではいかない変な映画です。
聾唖者と半漁人?という極端な組み合わせではあるが、要するに、恋愛は心を通わすこと、という。お互いが「違う」この構図って王道はある。
それでもこの独特な世界観を映像で表現できるのだからすごい。ビジュアルにインパクトがあってとりあえず観たくはなる。
なんだこれ・・・
俺的に敬愛する監督さんが今迄は二人。今回三人目が爆誕!
エログロモンスター映画
ラブストーリー
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