シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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愛は言葉じゃ表現できない!
主人公がどうして半魚人に恋に落ちたのか?どうして主人公と半魚人の意思がわかりあえるのか? そこはハッキリせず突っ込みたくなる部分もあったけど、 恋とは単純な好奇心から始まり、なんとなく惹かれ、気づいたら追っかけていて、自分との共通点や相違点を見つけ、魅力に気づく。 人間らしい恋の落ち方が描かれていた。 言葉が通じなくても、目と心で通じ合える。 生き物とは何か、愛とは何か。 それぞれが守りたい物、それを思う気持ち。 色々な思いが詰まった作品! 映像も綺麗で、神秘的。 洋画ならではのスリルもある! 期待以上にすごく面白かった。
パシフィックリムから来ました!
2時間が悪い意味であっという間に感じました。 どの場面を思い返してもあまり心に刺さりません。 登場人物の心情を読み取ろうとしても急にコロッと変わってしまう印象がありつくづく違和感を感じました。ですが確かに美しい描写は沢山あり、さすがはアカデミー賞受賞作品と思う場面はいくつかありました。だけど...う〜ん...ちょっと...ねぇ...
美しさが光る
デル・トロ版美女と野獣…なのだが、他にも色々と似ている映画はあるらしい。プロットはある研究所の実験体に同情、恋してしまった人間がそれを逃がすという単純なものなので、さもありなん。 ではデル・トロならではの特色は何かというと、やはり鬱蒼とした雰囲気を持った画と展開、登場人物の心理描写、そしてモンスターのデザインだろうか。全体的に暗いからこそ、ここぞという場面で明るい感情が際立つ。それがいい。美しい。 美女と野獣の交流シーンはとことん明るい。明るいのだけど、雰囲気はどことなく暗い。そう感じるのは、研究所員たちの実験、会議シーンは逆にとことん暗く、野獣への心配が付きまとうからだろう。 常にこれから先どうなるのか?ハッピーエンドになりうるのか?と不安にさせる作りになっており、悦びに溢れたシーンが出てきても安心はできなかった。 ゆえに、ラストもハッピーエンドに見えはするのだが、パンズラビリンス同様、現実なのか?妄想なのか?それがわからない。しかし、幸せになっていてほしいと、美しいラストであったと、そう願う点は皆同じだろう。 パンズラビリンスが好きならきっと楽しめる…というのもちょっと違う。多分に別の要素が入っている。むしろ、デル・トロファンではない、初心者向けの映画であると思う。
ファンタジー映画ですね
アカデミー賞たくさん取りましたねー。 好みの内容ではないのは明らかだったのですが、見に行きました。それでこそアカデミー賞の成果ってもんですよね!見に行くはずのない人までもが映画館に足を運ぶ。。。 ロマンティックな内容の映画です。 そういうお話が好きだとか、クリーチャーを特撮ではなく作り上げて実写していくという熱意がいいとか思う人にはすばらしい作品なのではないでしょうか! 個人的に、撮影技術云々には大して興味がないし、ロマンティックストーリーにもラブロマンスにも興味が無いオバチャンの私としては、「ふーん、、、」っていう感じの映画でした。 夢のないアラフィフになったもんだぜ。ふん。
う~ん、残念な映画
予告編とアカデミー賞で期待していたが、あまり感動もなく、悲しくもなく、騙されたような残念なB級映画。 関係ないシーンが多く、ボカシも笑えず、予想外の展開もタランティーノ風では無く、うーん、アカデミー賞って何なんでしょうね?強いて言えば、ウルトラマン的特殊効果は昔の懐かしい感じだった。
「気配」を描く
ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、ジーンが詰まった傑作映画だ。 監督が幼少の頃に憧れたであろう60年代のアメリカを舞台に、「愛の気配」「性の気配」「悪の気配」「抑圧の気配」という形ないものを、形ある映画を通して描きまくったエネルギッシュな作品。 過去の映画作品の気配もちりばめ、人間の業と純粋さの両方を切り取っていく。 異なるものを排除する愚かさ、それが結果として自己を疎外する因果も表現され、現代の社会の風潮に対するアンチテーゼにもとれる。 今年のアカデミーが何故この作品を選んだか。 実際に観賞して初めて理解できた。
私的にはパシフィック・リムで既に総ナメ!
沢山の受賞、おめでとう!映画館へ向かうエレベーターの中で「え?カッパの話し?」「カッパと人間の女の人が恋愛するハナシなん?」と言っていた女子二人。世間の認知度はまだまだと痛感しました。頑張れカッパ! もうじき公開になる「パシフィック・リム」に夫婦で友情出演していたら、嬉し過ぎて泣くかもね。もちろん、イエーガーを助けるカイジュウだ!
所詮アカデミー賞をとる作品なんてこんなものでしょう
所詮アカデミー賞をとる作品なんてこんなものでしょう・・・・ ある意味、この手の作品を見る度に、自身にが芸術的センスがないのかと絶望することがあるけど、意外に周りも同じような意見もあるし、この手の映画は開き直って見るようにしている。 ま、特につまらないと言う映画ではなかったが、しかし、凄く面白いと言う映画でもなかった。 ある意味、人の繋がりは形ではない的な要素として作った人間ドラマなのかな、相手を極端に進化させ、互いにハンデがある者同士だから、純粋に愛し合えるコミュニケーション出来ると言いたげなんだろうが、もっと違う表現も有った思うけど・・・ 「ET」もそうだったけど、人と違うモノは、本来あっさり受け入れられないモノじゃないかな・・・ま、そこが映画なのかもしれない・・・・ また、本作品、ある意味コミカルに、ファンタジー風に、時代背景もある意味別の角度から見ればなかなか工夫して出来ている。 違う意味で言うのなら、おとぎ話かな・・・・・ しかし、半漁人ですが、良く出来ていたな・・・・ 昔の「半漁人」が人を襲うパニック映画なんてまた見てみたいな・・・
最後まで結末が読めなかった
アカデミー賞で話題になった意味がわかった気がする。 最後まで2人がどうなるのか予想できず目が離せなかった。 お互い言葉ではなく気持ちで惹かれ合っていくのがステキだった。 全体を通して芸術的な印象を持つ。 見え終えた後ジャケット写真が心に残った。
子どもに見せたい映画だったらよかったのにな。
自慰やモザイクがつくぐらいの性描写がさぁ。 子どもに見せたいくらいの、わかりやすい素敵な作品だと思ったのだけれども。 シンプルな異類婚姻譚とか、そういうファンタジーだったらよかったのになぁ。
唯一無二のイマジネーション
ファンタジーなれど、上司のパワハラ、権力争い、障害、孤独、異なるものへの差別など、身近にありそうな問題のメタファーが満載。その中にあって、ヒロインの勇気と異なるものへの愛は美しいです。映像も美しい。唯一無二のイマジネーションで創りあげたデルトロ監督ワールドが楽しめます!
水と愛の形
身体的障害、人種、同性愛、恋愛、怪獣、定番となった冷戦下の米露競争などなど色々と織り交ぜておきながらそれなりには収まっている(活かしきれていないのかも...)ものの、その愛は本当に美しいのでしょうか? 「キングコング」的な逆襲の抵抗はなく「インクレディブル・ハルク」的な最終的に対立者に理解される展開もない。逃げ続ける抵抗。これは「E.T.」を彷彿させる。その「E.T.」的要素に「シザーハンズ」的要素も混ぜてそこに一つの共通点をもたせる。今作においてのそれは声を発せない。言語を扱えないという点。イライザは「彼は本当の私を見てくれる」みたいなセリフを口にしていたが、一体何を見たというのか。確かに怪獣も言語を扱えない。でもそれだけじゃない。何より見た目。ここで差が生まれる。共通点が二人を結びつけたのであれば、スパイ容疑で捕まった言葉を発することのできない男と偶然ヒロインが出逢う。これで先述の共通点は満たされた。監督が「水はどんな形にもなる。いかなる形にも対応できる」「shape of water is shape of love」とおっしゃっていました。美男美女の恋愛が美しいとばかりは思いませんが、いびつな形をした愛はそんなにも美しいものなのでしょうか?純愛ならばまだしも水の形は変化するものです。
なんだかなぁ。お洒落な雰囲気なのに、、
世界観は好きである。しかし見てて心が痛くなる映画だった。言葉では上手く伝えられないのだけれども、悲しくもあり幸せなお話。色々考えさせられた内容だった。 愛、友情、裏切り、喜怒哀楽、自然の大切さ、この監督はきっと感情愛をテーマにしたものを作りたかったのかもしれない。 半魚人でも人間でも愛があれば乗り越えられるということだ! 一度見たらもうお腹いっぱいです!
サブカル的美術が魅力のオサレなファンタジー
町並みや部屋の内装、さまざまな小物や服装のすべてが最高にオサレなオールドアメリカン風味ファンタジー。 特に主人公と隣人の部屋は家具や食器のデザイン、窓際に良い感じに積み重ねられた古本など全てが計算されつくされた不自然極まりないファンタジーなカッコよさに溢れていて、この様式美はヴァニラウェアのゲーム作品とか、もしくはあくまで傾向で言えばpixivにごろごろ転がってる陳腐な妄想ファンタジー世界のそれに近い。(もちろんディティールのこだわり具合や埃臭さまで再現したデルトロのそれとはセンスが別次元ではあるのだが) オタクの心をきっちり掴んだファンタジーデザインならば、デルトロの右に出るものはいないのだろう。 上記のデザインに加え、オープニングから引き込んでくれる素晴らしい音楽。この2点に、本作の価値の8割くらいが集約されているように感じる。 サブキャラクターは皆愛らしく、主人公が一番感情移入が難しかった。孤独で卑屈な隣人の画家のいじらしさや、自分の信念に生きて死んでいったソビエトのスパイももちろん、任務に忠実で冷酷なサディストと思われる軍人にも、可愛らしい子供との交流や妻との生々しい情事や新車を買ってニヤけるシーンがあるお陰で、都合の良い“悪役”役のサイコ野郎ではない、人間らしい厚みがあったのが印象的だった。そんなクセの強いメンツの中にあって、快活で素直にイイ奴だった黒人の同僚が本作の良心である。 導入部分には強烈な違和感を覚えた。ひどく雑。ただの掃除婦の主人公が、半魚人に餌付けをするまでのステップがあまりにもぶっ飛びすぎていて、その後の交流をするシーンにまでモヤモヤが尾を引く。「言葉が通じない者同士のシンパシーを感じるから」という動機はわかるのだが、ゆで卵の餌付けに至るまでのきっかけとして何かしらのイベントが欲しかったし、音楽プレイヤーを持ち込んで交流を深める前後のダイジェスト的なシーンもあった方が良かったように思える。 現代でこそ、あんな半魚人が見つかったら目にするヒトは皆大騒ぎするのだろうが、まだ宇宙人やUMAといったファンタジーがギリギリ息づいていた冷戦期のアメリカだからこそなのか、あんな異形が(驚くべきものとされつつも)すんなり受けいられていることに、観ていて違和感を覚えなかったのが面白かった。 デルトロはパンズラビリンスでやらかしているので、ラストシーンもギリギリまで「あぁ、またやりやがった…」と思ってたものの、きちんとハッピーエンドにしてくれていて良かった。自分は悲劇も大好きだが、しかし本作にそれは似合わない。 軍人も喉を潰されただけで生きているらしいのが、また心地の良い終わり方だった。あそこで半魚人が軍人を残酷に殺害していたら、きっと穏やかな気持ちで映画を見終えることはできなかったかもしれない。 半魚人奪還のくだりはベタながらドキドキしながら見れた。 猫の首なし死体もきっちり妥協なく描く。これぞデルトロ。 全体的にエロい。そしてエロさが変にアーティスティックではなく生々しい。なんか汚い。 そもそもファンタジーは、その大枠で大嘘をついているジャンルだからこそ、何かの要素で強いリアリティを持たせなければならない。本作におけるそのリアリティのあるフレーバーこそが、エロ要素だったように思える。 陰毛ぼぁー。おちんちんは勃起すると生えてくるのか。
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