シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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正直、過大評価過ぎると・・・
正直な感想は、世界の映画賞を数々受賞する程の作品とは思えぬ・・・
過大評価し過ぎなのでは?って感じ。
世界観はテリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」
内容は設定を友情から愛情に変えた「E.T.」という感じ。
「スプラッシュ」にも近いかな?
面白かったけど、アカデミー賞作品賞受賞する程とはとても・・・(-_-;)
年々アカデミー賞の信憑性が落ちている気がする。
怪物?とSEXするのも、なんか悪趣味というか、グロテスクというか・・・
ラストもなんかありきたりというか、物足りない感じで腑に堕ちない。
少なくとも俺には凡作という感じで、ハマりませんでした。
マイケル・シャノンは悪役やらせると最高ですね!
人ではないものが幸せをもたらす美しいお伽話の構図
芸術?それとも・・・
古き良き時代 差別社会の中で見た愛 最高のファンタジー
ファンタジーを当時のアメリカ音楽と合わせて紡いだ美しい物語。
タイトルに誰もが首をかしげるが、最後にその答えがわかったとき胸が熱くなる。
ロッキーに出てきたエイドリアン風なイライザ。幼い時のけが、トラウマで声が出せない。
当時の欧米では相当数存在した孤児の一人だ。
身寄りも声もない彼女は、心優しい友人らによって細々と暮らしていた。
隣の部屋に暮らすのは、売れない絵描き。彼のための食事を賄っている。少なくとも、彼女の周囲では差別的な行為はないものの、一旦外に出れば、店でもカフェでも差別の応酬、そういう時代があったのだ。
UMAである半魚人をモチーフに、彼との心の触れ合いを描いている。
彼女に与えられる仕事が掃除。その舞台が航空宇宙局という特殊な場所。そこに運び込まれてきたのが得体のしれない生物だった。
イライザには他人の心がよくわかる。特に自分に対して差別的な言動はすぐにキャッチできる。その彼女は、人間が傷つけようとしている半魚人の心を読み、彼女自身心を寄せる。
「声も出ないし、美人でもないし、貧しい私を、彼は何の偏見もなく観てくれている」
これが彼女が感じたことで、彼を解剖しようとする局から逃がす決心をした理由だ。
選択は2つ 助けるのか、知らぬ顔をするのか?
そしてこのような選択を迫るシーンがいくつか出てくる。
絵描きの男は彼女の協力を拒んで、再就職のチャンスへと向かうが、冷たい言葉であしらわれていつものカフェに行く。絵を誉められうれしくなったが、黒人は座るなという彼の二面性、そして男の手に触った行為が誤解され、席を立つ。
そういう社会を改めて突きつけられた絵描きは、彼女の申し出に力を貸すことに。
冷戦時代宇宙が先進国の証とされ、アメリカとソ連がしのぎあいをしていたが、ソ連のスパイが航空宇宙局にもいた。
彼らは経緯でイライザと利害が一致。これによってイライザは目的を達成した。
映画は様々な謎が散らばっていて、その謎を紐解いていくと、イライザとはいったい何者だったのかというものが見えてくるような気がする。
これは監督らの設定が巧みで、だから様々なアイテムや登場人物たちの言動に矛盾がない。
しかしこの美しい物語はそんなことを気にして見る必要もない。
主人公である彼女が撃たれ、半魚人は彼女と海に飛び込む。その後は絵描きがナレーションを務めることで、その後の物語は彼の想像になる。という見方もできる。
彼女が川で助かった過去、首の傷がエラに変化したこと、見えないものを感じる心、本当に大切なものは目には見えない…
エライザがもし人間世界にやってきていた人魚姫なら、あの冷戦時代に、目に見えない美しいものが人間世界から消えたのかもしれない。
このような作品が、我々に何か大切なことを伝えてくれているのだろう。
ふたりを想像するお話
美女と野獣
を思わせる様な
野獣の魚バージョン
はじめ人の様な魚にビックリ
ハゼの様な顔で可愛い?
ファンタジー要素も大きく
音楽のテンポのよさなど
テンションが…上がります
お風呂場面はファンタジーでしか
描けない演出で楽しい!
イライザが
とても素敵な女性で魅せられる
イライザの積極的な行動は
どこから~とか思ったり
最初から大きな驚きはなく
相手を受け入れていた
そこはちょっと不思議な感じがした
まして恋愛の対象になることも。
イライザの感情が
一方的に感じたりそのことで
相手の気持ちが薄く感じてしまう
部分もある
痛められ酷い仕打ちを
受けて心の無い人間が出てきますが
言葉を話せるのに心が通じない
もどかしさを感たりします
ディズニーのような
あま~いラブstoryでは無いけど
ラストのイライザが水の中で
息を吹き返したあとが…気になった
デル・トロ監督の最高傑作は「パンズ・ラビリンス」‼️
面白かったです。すごい映画でした。 物議を醸すべき、いろんな評を聞...
面白かったです。すごい映画でした。
物議を醸すべき、いろんな評を聞いてみたくなる一本。
主人公イライザのヒロインらしからぬ外見(含:発声障碍)が多く取沙汰されていますが、私はヒロインらしからぬ内面の苛烈さ、身勝手さ、歪な人間性に惹かれました。
相手の都合も顧みず「手話を読んで!(私の主張を聞きなさい!)」と詰め寄り、激しい手ぶりで威圧的にまくし立てるシーンでは、つい(コイツ嫌だな/関わりたくないな)と思いましたし、
職場のクソ上司が読み解けないのを良いことにジェスチュアでF***と見せつけるシーンには、外国語で侮蔑されニヤニヤされたような不快感を覚えました。
記号的なヒロイン(内気で薄幸)ではなく、熱い血の通った人間として描かれているからこそ、賛否両論あって然るべき人物造形だと思います。
そのダダ漏れな情念が(文字通り)世の中に噴き出していくサマに、こりゃとんでもない映画だなあー、と唖然としました。
そして、内面に凶暴性を秘めた半魚人にシンパシーを感じ、慈しみを抱き、そして愛に変容してゆく。
そんな二人が惹かれ合う理由が不明瞭で、説明されないのもリアル。
半魚人と裸で抱き合い、眼だけでにんまり笑うイライザの胸中にざわざわしました。二人にしか分からない心情が滾っている。。。通じ合っている。
一筋縄ではいかない人物造形なのに、主人公と半魚人の恋愛に感情移入させていく手法が巧みなので「切ない純愛映画」と思えてしまう。
エンディングで示唆されている通り、観た人が頭の中でハッピーエンドに作り上げる映画。
(パンズラビリンス同様)デルトロ監督らしい観後感の映画でした。
マイナス0.5点分は私情。私は、自分の傷に触れられたくないので(^^;)、痛みや悲しみに触れあって愛が芽生えるっていうのがよくわからなかったから、その分気持ちが引いてしまいました。
意外とコンパクト
入り込めなかった
監督が、美女と野獣で野獣が最後にイケメンになるのは
納得がいかないとインタビューに答えているのは、
私も同感なので期待して観に行きましたが。
美女と野獣の場合は、まだ見た目が野獣であっても、
中身は人間なので、知的な交流や理解があった。
そこに愛情が生まれたとしてもそれほど疑問は感じなかった。
しかし、この映画では、いくら多少の言葉理解力があるとはいえ。
あの程度では犬や猫が人間の言ってることを多少理解してるレベルでは?
明言はされていないけれどもヒロインも同種では?という
匂わせがあるので、言葉が無くても通じ合えるって
言いたいのかもしれないけれど、だとしたらそれをもっと
全面に出してもらわないと、ペットを性欲処理の対象にしちゃった感があって
違和感もだけどまず気色悪く感じてしまった。
もう少し半魚人が人間的交流ができる相手であったら、
声の出ないヒロインが自分の気持ちを歌い上げるイメージ場面が
とてもいい場面に思えただろうと残念。
画面はきれいだし曲も良いのにもったいない。
社会的弱者
口のきけないプリンセスと、捕らわれの両生類の《究極の愛の物語》
私とは不思議と波長が合いました。
とても感動しました。
第90回アカデミー賞で作品賞他4部門受賞作。
ギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけました。
口のきけないプリンセスは、美しくもなんともない中年の、
孤独な清掃員です。
イライザ(サリー・ホーキンス)が勤務する政府の極秘研究所に、
不思議な生き物が運び込まれます。
大きな機械仕掛けの水槽に入った生き物・・・
アマゾンの神と崇められる半神半魚の両生類です。
そおっと覗いたイライザは、
手話やアイコンタクト、そしてゆで卵のオヤツ、
そしてプレイヤーでかける音楽とダンスで、心を通わせるのです。
魔物と人間の禁断の愛です。
(なぜそんなことが可能なのか不思議ではありますが、
(私はすっかり映像と音楽の魔法にかかってしまいました)
しかし幸せは長くは続きません。
研究所の責任者で軍人のストリンクランド(マイケル・シャノン=怪演)は
怪物を殺して解剖する・・と決めるのです。
この辺りから映画はダークファンタジーからサスペンスに
大きく舵を切ります。
しかしイライザは同僚のゼルダ(オクタビア・スペンサー)と、
友人の画家ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の助けを借りて、
怪物を助けようと計画するのです。
この映画は異形の生き物と人間(?)の女性の愛の物語です。
イライザは生き物とプラトニックではない、本物のセクシャルな
愛を交わしますし、サリー・ホーキンスは全裸の可憐な裸身を
さらすのです。
(パディントンのブラウン家のお母さんの、何という一面でしょう!!)
そして付け加えたいのは音楽の美しさ。
場面場面に合った歌い上げるミュージック・ナンバー。
(実際に、ホーキンスが歌い踊る夢の中のシーンは、ミュージカル映画です)
まるで『シェイプ・オブ・ウォーター』は水の魔法にかかった映画です。
私は最初から夢見心地でした。
(感動を共有できたら嬉しいです)
「アメリ」に似ていたことは許すとして
猫を食うのなら、頭からは食わんでしょう。普通、肉食動物は、内臓から食うよ。脳みそ好きなのかな、なかなかのグルメ。
まぶたとは別に、半透明の膜が目にあったけれど、あれは「瞬膜」。サメ類・両生類・は虫類・鳥類・一部のほ乳類にある。腹筋に見える模様が腹筋だとしたら、ほ乳類。パカッって開いて、ペ○スが出てくるのは、イルカやクジラと同じだ。ひれは当然、魚類。ウロコっぽい物が、はがれてもきていた。2つの呼吸法は、よくわからなかったけれど、ハイギョっていう魚類と同じかな。総合的に考えると、魚類が近い感じはするけれど、頭なでてもらうと毛が生えてくるっていう魚を聞いたことはないので、微妙。そんな魚、わたしも飼いたい、なでてほしい。
3~5%濃度の海水で飼育、とホフステトラー博士がイライザにアドバイスしていたように思う。アマゾンで捕獲設定だったと思うけど、ならば、淡水で飼育しなきゃ。汽水域で捕獲?でも、1960年代にあんな大型の生物が、ジャングルの奥地以外で発見される、というのもちょっと不思議。それに、バスルームを水浸しにして愛し合うシーンでは、塩がどれだけ必要だったか、たくさん買い置きしてあったんだね~ぇ。
「ロケットに乗せて宇宙に飛ばす」アイディアはナイス。ロケット内では肺呼吸させる?それとも海水を宇宙に送り込む?ちょっと重いけど。
この物語、半魚人と人間の女性の愛の話、ではないでしょう。
イライザの首の傷、あれはもともと彼女が、エラの痕跡というか、未使用のエラをもっていた、ということだと思う。川に捨てられていた孤児だった、というのだから、もしかしたら半魚人と人間のミックスだったのかもしれない。だから、半魚人と同じように音声言語を使わない。食いちぎられた指もけっこう平気。卵好きも共通の性質?お風呂にはいるとオ○○ーしちゃうのは当然。そして、当たり前に半魚人に心惹かれていく。最後にエラが開眼したのは(開鰓したのは、か?)、彼女の本来の居場所を見つけた、ということだと思うのです。
黒人、ゲイ、ろうあ者、掃除夫。半魚人は、差別を受けるマイノリティーのメタファー。イライザの「わたしの話をちゃんと聞いて!」という言葉、もっとも大切なメッセージなのでしょう。
自分にはあんまり…
悪役が胸クソ悪い。本当に見ていて気分が悪くなるほどひどい。良いテーマなのに胸が悪くなるシーンがあまりにも多すぎた。作品自体は悪くなかったけど、1回見ればいいかな…全体的にそんなに面白いとは感じなかった。好みの問題かな。
無駄に甘ったるくないのは、とても良かったです。性のことや夫婦のこと、男女差別やマイノリティへの差別、貧困など、綺麗事が無い中で展開される愛の話であった点が良かった。
ただ、あんなに傷が簡単に回復できるのであれば、魚人がラボで拘束されている時に研究者たちが真っ先にその神の力に気付きそうなもんだけどね。棒で殴られたり電気で折檻されたりして流血するようなケガを負ってたんだから。あと、イライザが「良い人ね」って言ってた研究者、魚人を連れ出す時に人を殺してますけどね…あと、イライザの急なミュージカルシーン。テレビで、ダンスや歌が写るシーンはたくさんありましたが、効きが弱くてやや唐突に感じてしまいました。
魚人が段々可愛らしく見えてくる。
撮影大変だったろうな…魚人スーツ着て、女優さんもいっつもびしょ濡れ。ラストシーンも雨でずぶ濡れ。
異形だからこそ純粋な愛のカタチ
デルトロはホント期待を裏切らない。
モンスタームービーでここまで純粋な愛のカタチを描くなんて誰が想像しただろうか。
モンスターながら、不快感を感じない「彼」のデザイン。「彼」に出会ってから、明らかに美しく変わっていくイライザ。ともすればグロテスクになりかねない異種の交わりさえロマンチックに、上品に描いている。
正直、現代の映画を見慣れている我々は、人間ぽい別の生き物を異性としてみる事にすでに慣れている。マーベルにしても、スタートレックにしても肌が緑だろうが、多少トカゲっぽかろうが、それらの恋愛事情を普通に受け入れている。これは多様性を受容できるようになってきているということなのだろうか。
何にせよ、本作が名作である事に変わりはない。
って、まぁアカデミー賞4部門も取ってるんだもんね。
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