「まさに総決算!9作でひとつの作品ですね!」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け ホシ☆ケンさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに総決算!9作でひとつの作品ですね!
「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」‥公開日が待ち切れませんでした!もちろん!初日鑑賞です!
シリーズ最後の作品にも関わらず「夜明け(ライジング)」というのはどういうことだろう?という疑問がワクワク度数を上げてくれた要因のひとつでした。
クリストファー・ノーランのバットマンシリーズの最後も「ダークナイト・ライジング」というタイトルでした。最後にその答えがちゃんとありました。今までのバットマンは去り、その後を継ぐ者が現れる‥そんな終わり方。
それとリンクさせながら観てみると似たような感じはしました。しかし、問題は主人公レイの生い立ちが明らかになり、その正体がハッキリした時の「そーくるかぁ!」という驚き。
レイとカイロ・レンがライトサイドとダークサイドの間で揺れる緊張感に拍車をかける真実が明かされたのでした。
この若き二人は僕らの姿でもあります。僕はもう若くないですが、特に若い世代は様々なものの間で揺れます。若くない僕も揺れるくらいですから。そんな人間の弱さに負けるかどうか?その勝敗がこの作品の大きなテーマです。
そして、負けないために必要なもの。それはやはりその人の持つ信念なんだと思わされました。レイは強かった。その強さがカイロ・レンのチカラと重なってダークサイドに決着をつけることができたのです。
スターウォーズの面白さはこの精神性にあります。喜び、悲しみ、怒りという感情に行動が支配される人間。いかにコントロールすることが大切か。そんなお勉強にもなり、生きていく上でのヒントが満載ですね。
シリーズ9作の中で好きな作品、そうでもない作品様々あります。巷でもどうしても比べっこのような議論が出てきますね。最後となるこの作品は?とも考えますが、今回は9作で1作!そんな気分です。総決算でした。
レイを演じたデイジー・リドリーは滅茶苦茶カッチョ良かったし、愛すべきキャラクターとしてこの三部作で成長していました。
カイロ・レンのアダム・ドライバーも良かったです。未熟で常に心が揺れている危うい感じが素晴らしかったし、その繊細さがあのマスクの魅力を増したと感じます。また、アダム・ドライバーは俳優としても好きになりました。「パターソン」「ブラック・クランズマン」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」といくつか作品を観ましたが、どれも良い味を出してて。これからも楽しみです。