「監督同士の小競り合い!」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け kunitori1964さんの映画レビュー(感想・評価)
監督同士の小競り合い!
41年間、劇場で付き合ってきた古参です。
初見の印象を語ります。
まるで監督同士の殴り合いの様相を呈していますね。
結局、JJにはJJの3部作についての大まかなプロットがあったわけです。
前作をライアン•ジョンソンに任せ、上がったものについては否定せず、賛辞。
驚いた様子を見せるが、そこはJJ、大人対応。
紆余曲折して、締めは自分になったJJ。
そのときの彼の真意はどのへんにあったのだろうか?
公式のコメントやインタビューで語っていることは真意でないことは明らか。
あくまで仕事上の公式コメント。
悪態はつけません。
こんなにしてくれちゃって、どうしてくれんだよ、ライアン。
どうやって戻せって言うんだ⁈
なんて、言えるわけもなく。
そして、今作。
JJはライアンに背後からこん棒で殴られたので、お返しに正面から正拳突きです。
脱線して粉々に砕けたものを金継ぎで修復し、なんとか元の路線に戻そうと苦慮しているのが痛いほど見て取れます。
ベン・ソロの心の葛藤が象徴しています。
壊れてしまったものはもう元に戻せないけど、まだやれることはあるはず!
その心意気で出来上がったのが今作ではないでしょうか。
私にはJJ=ベンにしか見えなかった!
ということは、JJは作品完成後、フォースになったのか⁈
そして、JJらしいファンへの配慮が随所に見られますね。
特に4、5、6が大好きな往年のファンはガッツポーズの連続でしょう!
設定ゴリゴリ感など、難はありますがファン向けのSWになったのだと思います。
JJはSWを取り戻しました!
元々SWはそんなに小難しいものじゃなかったんですけどね。
センス オブ ワンダーに満ちあふれた、ただのスペースオペラなんです。
遠い昔、小僧だったルークが成長してヒーローになり、やがて父のようなジェダイになり、銀河を救うわけです。
素直にジェダイマスター(賢者)にしてあげればよかったのに。
前作のような、ダメな大人の反省物語はいらなかったと思います。
それはほかの映画でやりましょう。これは英雄物語です。
もちろん過ちや失敗を描くのはいいと思います。
キャラクターに人間らしい厚みがでますから。
今3部作は、クリエイティブ面での音頭とりが機能していなかったのが敗因ですね。
やっぱり全体的な骨子は大事です。
それぞれ自由におやりください!なんてうまくいくはずないです。
4、5、6はルーカスがその役割をしていたので、ある程度場当たりでもなんとかなったと思います。
後付け設定も多いけど(笑)
まあ、大混乱のうちに終わりました。
やっっちゃったもんはしょうがない。
そもそも、今回の3部作はやる意義はあったのか?
スカイウォーカーを題材にしてやる意義はあったのか?
そこは考えないといけない部分ではあると思います。
さてまた見に行こう!
もうちょっと深い理解をしてこよう!
長文・乱文失礼。
レビュー拝見し、考えさせられました。
>そもそも、今回の3部作はやる意義はあったのか?
スカイウォーカーを題材にしてやる意義はあったのか?
私も7~9とストーリーには混乱気味だったんですが、
少なくともレイ役の女優さんを育てたのは今3部作でしょうか。
いい女になったな~って、そこは感慨深かったです。