劇場公開日 2019年12月20日

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「程よくできた二次創作」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け Jay Kayさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5程よくできた二次創作

2019年12月24日
iPhoneアプリから投稿

8については隙をみてうやむやにして、とにかく物語を終了させて及第点を取れたのは、一重にエイブラムスの手腕である。正直全然面白く無かったし、まだ8の方が考えさせてくれる要素を盛り込んでくれた分楽しめた(ストーリーは全然面白く無かったけども)と感じる。
4-6を観た時に感じた魔法的な感動を今に再解釈・再構築した映画を観せてほしいと思っていたが、7-9を通して期待外れであった。これがファンが作った二次創作であれば、なかなかよくできたものだと感嘆したかもしれないが、第一線の人たちが、少なくない予算をかけて作った作品である。その意義やいかにと思わざるを得ない。また同時に、表面的にしか作品を評価しない世の中に対しては、興行収入の観点で見れば、十分合格なのかもしれず、それに対しては個人的に嘆かわしく思うものの、あくまでそれは私個人の感想である。これだけ一般化した作品であり、ルーカスすら大批判に晒されてしまうようなシリーズである。形骸化した幻影が教典化してしまい、その創始者すらも排除してしまう様子は、それこそがドラマになりそうな程人間的であるとも感じる。作品単体というよりそのような背景まで含めてみて楽しむものかと思う。

Jay Kay