「感動はするけどなんかなあ…ここでも最後のジェダイの悪影響が…」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け カトソラさんの映画レビュー(感想・評価)
感動はするけどなんかなあ…ここでも最後のジェダイの悪影響が…
スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け【IMAX 3D】
鑑賞日 2019 12/20
ついに2015年から始まった世界中が注目する新スターウォーズ3部作に幕が降りるということで、1人のスターウォーズファンとしてチケット販売開始すぐにプレミアムスカイシートを予約し、大いなる期待を込めて鑑賞。
まず鑑賞直後に感じたことは、大きな喪失感。「ああ、本当にこの3部作は終わったんだ」と。そして少しずつ湧き出て来る不満。
・ルークのライトセーバーは結局どうやってマズ・カナタは入手した?
・結局前作でキャプテン・ファズマは死んだ?
・カイロ・レン、マスク直す意味あった?
・予告でめちゃくちゃ話題になってたダースモールみたいなライトセーバーはあのシーンだけ?
・「最後のジェダイ」の最後に出てきたフォースを使う少年は?
・チューバッカが死んでしまったが実は生きていた!の流れ必要?
・今回もまたまたフォースの新たな使い方が…「傷を治せる」って絶対いらない。
・前作でたくさんのファンに嫌われたローズはほとんど出番なし。
・レイア姫(キャリー・フィッシャー)のシーンは「フォースの覚醒」の未公開シーン使用のため全体的にセリフに違和感。なぜ「最後のジェダイ」の未公開シーンも使わなかった?
・結局レイはパルパティーンの孫なのね…
・カイロ・レンとレイのあのキスいる?
・いまさらレイアのライトセーバーって…
・ラストはぴったり完璧に予想通り。
もっと思い出したりまた鑑賞を重ねれば不満点はいくらでも出て来るが、これくらいに。
こうして不満点を上げていくと「最後のジェダイ」の悪影響がもろにでていることがわかる…。だがもちろん好きなところもたくさんあった。
・やっぱりOPとEDのいつものテーマ曲は最高だし、泣ける。
・とにかく過去6部作ファンへのファンサービスが手厚い。タトゥイーンやイウォークがでてきたり。
・公開前にも言われていた、ミレニアムファルコンが沢山の援軍を引き連れて登場するシーンは新3部作の中でもトップクラスの名シーン。
・監督が「フォースの覚醒」と同じJ・J・エイブラムスと同じというもあり「フォースの覚醒」のシーンと比べると面白い。カイロ・レンが父親のハン・ソロを殺した時とセリフ(どうすればいいかは分かる。だけどそうする勇気がないんだ。)は同じだが、したことは大きく違う。
・スカイウォーカーの血を引いているのに悪のカイロ・レンと、パルパティーンの血を引くのに正義のレイ、その比較が面白いし、そして「最後は両方が正しいことをする」のは人間誰しも血は関係なく悪になるかどうかは「自分次第」ということなんだと個人的に解釈。
1番気になるのはもう完璧に銀河から「脅威は去った」のにどうやって新3部作を作るのだろうという点。ジョージ・ルーカスのスターウォーズ6部作は
エピソード 4(1977 公開)、5(1980)、6(1983)、1(1999)、2(2002)3(2005)
と3年周期で公開されてきたのに対し、ディズニーのスターウォーズ3部作は
エピソード 7(2015公開)、8(2017)、9(2019)
と2年周期で公開されている。なのできっとディズニー新3部作のエピソード8、9は準備不足が読んだ不評なのではないだろうかと考える。エピソード7はそれなりの年月をかけて十分な準備ができただろう。ただエピソード8は監督が交代し大きく脚本を変えたのに、2年しか貰えなかっためあえなく興行的にも、1つの映画の評価としても失敗。そしてその尻拭いをするために色々と本来いらなかったはずのシーンや設定を追加したのにまたまた2年しか貰えず微妙な出来に…まさに負の連鎖…。
それでも「最後のジェダイ」の尻拭いをして、ファンサービスも伏線回収も忘れず、
必死にJ・J・エイブラムスには頑張って頂けたので「ありがとう新3部作スターウォーズ、さようなら。」と言いたい。
それでも結局スターウォーズは大金を稼ぐことに変わりはないので、ファンの反対を押し切って絶対と言っていいほど新たに3部作を作るので、せめて準備期間くらいは与えてあげてください。