「やはり泣きました」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け フロギストンさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり泣きました
『スターウォーズ』の完結、いろいろな下馬評には心をかき乱されましたが、できるだけニュートラルな気持ちで観賞しました。
で、泣きました。
ルークが出てきたとき、わかっていたはずなのに「ルークはやはり死んでしまったんだ」と思って涙が流れ、それ以降涙を止めることができませんでした。
あのルークがフォースゴーストですからね。時は経ちました。
完結篇、一言で言えば「よくまとめたな」という感想です。JJの「スターウォーズ好き」を認めたいと思います。
ストーリー展開が陳腐だとか、キャラクター・設定の不備や一貫性の無さなどを挙げれば切りがないのは確かです。
でも、それらはEP7から始まったことです。この一本であげつらったところでどうでしょう?という気持ちです。
それ以前に、EP1・EP2・EP3への不評があってのディズニーへの譲渡という流れの結果でもあります。
ワタシとしては、そもそも『帝国の逆襲』や『ジェダイの帰還』にも違和感はありました。しかし、それらは公開以後自分なりに咀嚼する中で肯定的に受け止めることができました。ルーカスの紡ぎ出す物語の「奥深さ」、それも『スターウォーズ』の魅力だと思っています。
その意味ではこの完結篇はそうした「奥深さ」は感じませんでした。
パルパティーンのクローン再生やルークによるジェダイの再興などは、EP6公開後には公式情報という触れ込みの噂話がファンの間を飛び交ってましたから、「その通りにやってるんだな」という認識なだけです。
今、こうしてシリーズの完結を見届け、気持ちもいくらか落ち着いてくると、『スターウォーズ』はそうした「奥深さ」を感じる作品として締めくくって欲しかったという思いがどんどん湧いてきています。
ともあれ『スターウォーズ』完結です。
ワクワクドキドキ楽しませていただいた上に、たくさんの示唆をもいただいた作品です。感謝します。ありがとうございます。
今後も大切にしていきます。