「ネタバレ有りでレビューし直し」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け mickさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ有りでレビューし直し
まず大前提として自分はSWが大好きである。幼少期に4,5,6をビデオで見てハマり、ファントムメナスからは全て公開初日に鑑賞し、当然ブルーレイBOXは所持し、SWのゲームなどが出たら必ず購入し、家にもSWグッズは山ほどある程度には好きである。
SW42年のラストを鑑賞する為に公開初日初回上映で鑑賞してきました。
結果、個人的に最も退屈と感じていた7を下回る出来だったというのが第一印象。
酷評されがちなEP8ですが、それでも自分はSWの新たな可能性を広げられる。これはこれてで有だと思っていたがし、EP9はルークが死んだと事実以外は8が無くても全く問題無いストーリー展開(もっと言うとルークが死んでなくても問題すら無い)
監督が違うからしょうがないとも思います。しかし、8も正史である以上8の流れを無視してほしくなかった。8を含め締めくくる事が出来たのなら、この展開でもJJ凄いな!と思いますが
結局、JJがやったのは「8の流れは無視して」強引に7の流れに戻しただけ。
勿論、自分も4,5,6ファンではあるが新しい3部作というなら新しいストーリー展開が見たかった。でも、JJがやったのは旧3部作を登場人物変えて、懐かしのメンバーで周りを添えて、4、5、6をなぞるだけという、キツ目に言ってしまえば「新しいモン作って批判されるのが怖いなら、監督なんか引き受けるな!」と
それでも、SWは雰囲気と映像を楽しむ映画で細かい粗はフォースだから(笑)で済ます事が出来るキン肉マン的な映画である。
それがわかった上でもストーリー進行が酷すぎる。登場人物のほとんどは言ってる事もやってる事も二転三転し、それが奇を衒った展開でも無く、いい加減しつこいうんざりとゲンナリしてくる。
何かを探しに行くぞ→見つからなかったぞ→やっぱりあったぞ→壊されたぞ→でも、レンが持ったから大丈夫だぞ。
C3POは記憶が消えるぞ→R2のストレージはあてにならないから最後に皆の顔を覚えとくぞ(ここはいいシーン)→R2のバックアップで簡単に直るぞ(エンディングで直るとかならともかく、台無し)
チューイは捕まったぞ→死んだぞ→やっぱ生きてるぞ
パルパティーンはレイ殺すぞ→嘘だぞおびき寄せる為の演技だぞ→レイに女皇帝になってもらう為だぞ→やっぱやめた。お前らのパワー貰う為に殺すぞ
こんなんばかりです。
とは言えSWの最大の見所は ライトセーバーのチャンバラと戦闘機のバトル。ここさえ抑えて置けばストーリーなんかおまけみたいな物!!とまで言えると断言するが
しかし、9にはそれが無い。いや、あるにはあるのだが
ラストの戦闘機バトルは相手が動けない+フィンの地上部隊と同時進行&フィン側がメインなのもあってあまり燃えない。なんでタイファイターとか空中戦とか無いの?スターデストロイヤーしか無いの?
酷評されている8にもレイ&レンVSプレトリアンガードという熱いチャンバラがあった。
でも、9のレイVSレンは何度もやり過ぎでパっとしないし ベンVSレンの騎士団はもっとパっとしない。(てか、満を持して登場したレンの騎士団の扱い雑過ぎない???)
ただし、ここに良いシーンがひとつ。
レンの騎士団の攻撃を背中のセーバーで受けてホっと安堵の表情を見せるシーン。これはカイロレンがベンソロに完全に戻ったんだと非常にわかりやすく且つ一瞬ではあるが見事な演技で見せてくれたなーと。
あとは製作者側が今作で最大のウリにしてるであろうパルパティーン関連が全て邪魔だったのがEP9最大のガン。上でも言ってるが言ってる事がブレまくりのうえに何がしたいのかよくわからん。何十年も今まで何してたのこの爺さん。スターデストロイヤーあんな揃えるほど周到に準備してた割りに行き当たりばったり過ぎない?
肝心のラストバトルも稲妻出すVS跳ね返すだけの動きが無いバトル。(6も似たようなもんだけど。。。)
せめてベン&レンVSパルパティーンをカッコ良く見せてくれたら評価はもうちょい高かったのにと個人的には思いました。
上にも書いたがそれでも良いシーンはあった。その中でもダントツなのは
「私の名前はレイ・スカイウォーカー」からのエンドロール
ここまで色々、講釈を垂れたけど、これにやられた時点で監督の掌の上で踊らされてるんだなと思う。
スター・ウォーズ新三部作のラストとしては星3。でも、スター・ウォーズ42年のラストとして見たら星2。
間をとって星2.5。