「Be with me. 映画史に残るスペースオペラのフィナーレ」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Be with me. 映画史に残るスペースオペラのフィナーレ
公開初日で340人入るIMAXの箱が珍しく満席になっていました。「ep8」と「ハン・ソロ」でファンが離れた印象もあったのですが、流石スターウォーズ。そんじょそこらの作品とはレベルが違いますね。長い歴史を持っているだけあります。
本作を新3部作の完結編と見るか9部作の完結編と見るかでちょっと見方が変わる気もするんですよね。正直ダース・シディアスがラスボスってわかった時は「またダース・シディアスぅ?」って思ったのですが、9部作として考えるとラスボスはダース・シディアス以外にあり得ないんですよね。脚本書く人は頭ひねったんだろうなぁ。そして9部作として考えるとスカイウォーカー家の物語です。
本作のダース・シディアスはボロボロで出てきた割りにレイとカイロ・レンから生気?を吸ってメッチャ強くなっちゃいます。あのバンザイバリバリのシーンは見た目も派手で大好きでした。でも最初はレイに殺されたがってて、生気吸った後は殺しにくるとか結局目的はどっちだったんでしょう?生気吸ってみたら意外と元気になったんで、やっぱ自分で支配しよってなったんかな?
レイ、フィン、ポーの新世代の3人って、これまで微妙にキャラが薄くて、3人でつるむ事もなかったのでチーム感もなかったのですが、本作では3人で行動するシーンが増えてて良かったです。特にポーとか今まで全然つるまず1人で暴走してただけですしね。それこそ「スターウォーズep4」しかり、「ロード・オブ・ザ・リング」しかり、仲間作りを最初の「ep7」でやっておけば、その後のキャラクターの魅力も変わったと思うのですが。本作でやっとそろって行動したという感じでした。
スターウォーズって過去作でもそこそこ恋愛もありましたよね。アナキンとアミダラやハン・ソロとレイアとか。本作でのレイとベンも「その流れで行くとそうなるよね」っと思ったんですがキスシーンってメッチャ不評!?ほらほら「君の名は」でも繋がり要素が強くて恋愛に発展してたじゃないですか?近くにいる異性は恋愛対象になりやすいでしょ?ただフィンは告白できずずっと男友達ポジションなのが可哀想。
尚、映画で収まりきれなかった部分は小説で補完されています。「ep8」の撤退の後から「ep9」までの話は「レジスタンスの復活」という小説になってます。(ちなみに「ep6」から「ep7」までのファーストオーダーの隆盛やレイアの変遷は「ブラッドライン」という小説があります。)小説とかアニメとか、最近ではテレビドラマとか、正史(カノン)が多すぎてもう大変!なんですが、そうやって色々掘り下げされるのもスターウォーズの魅力なんでしょうね。
まぁ、賛否両論はありますが、スターウォーズのようなSF作品って映画では意外と少ないんですよね。宇宙船がガンガン飛び回ってバトルを繰り広げるSF大作。本作でもファルコン号が飛び回ってたり、スターデストロイヤーがぶわぁぁって並んでたり、荒波の中のレイとカイロ・レンの戦いだったり、クライマックスの戦闘だったりと見所は沢山でした。そういった意味でもスターウォーズ・シリーズってけっこう貴重で、自分は「ep6」からの続きを観たかったし、ちゃんと「ep9」まで観れて良かったと思ってます。そして今後も作られるであろう新作を楽しみにしています。
次の新しい「スターウォーズ」に出会う時まで
May the Foce be with you!
ROSEさん、コメントありがとうございます。
レイ、レン、レイアは似てるのでゴッチャになりますよね~。英語圏の人にはRey, RenはR、LeiaはLなのでまだゴッチャにならないのでしょうか??それにしても名前難しいです!
アキ爺さん、コメントありがとうございました。
映画館だと一時停止やメモ出来ないので頭がごっちゃになります(^^;
ep7.8はTVで観ながらメモメモしてました(笑)
新シリーズも楽しみですね。
CBさん、コメントありがとうございます。
確かに世の中にこれだけコンテンツが溢れてると観る側も贅沢になってきてるのかも知れませんね!スターウォーズともなると世代を越えた要求にも答えなきゃいけないでしょうし。作る人は大変だ!
> 仲間作りを最初の「ep7」でやっておけば、その後のキャラクターの魅力も変わったと思うのですが。本作でやっとそろって行動したという感じでした。
同感です。三人の誰かに、もっともっと感情移入して観たかったなあ、という欲求だけは残りました。ただ、4-6でもそれほどなかったのので、観る側の自分がそれだけ贅沢になっているってことでしょうか。
琥珀さん、深イイコメントありがとうございました。
"年輪"って確かにスターウォーズにふさわしい言葉ですね。例えるならギリシャ神話にしろ聖書にしろ、色んな人が手を加えて大きな物語が出来上がってる訳ですし。スターウォーズは現代で紡がれている神話なのかも知れませんね(←言い過ぎ?)。
アキ爺さんのコメント読んでたら、〝年輪〟という言葉が浮かんできました。
製作環境や色んな方面からの批判やらなんやらも含めて、豊かな年も険しい年も重ねてきてのこの作品なのですね。