「これは何だったんだろうか。」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け ウミさんの映画レビュー(感想・評価)
これは何だったんだろうか。
ディズニーのSWは前作もそうだったが、話がずっと急すぎるのと、脈絡のないご都合主義が過ぎるのと、いろいろ観客を置いてきぼりにしてくのがうまい。結果、感情移入できないままどんどん進んでいくから感動も何もないまま、ポカーンさせられる感じがした。
今作も、謎にパルパティーンが強めに復活したのがまず不明で、レイがパルパティーンの血縁ってのは何となく読めてたけど、文脈が悪すぎてかなり最後まで、ずっと何を見せられてるのか、何がしたいのかわからなかった。しまいには、最後の星の件はずっと、展開早いし、文脈ないしでほんとにポカ~ンだった。
ディズニー3部作はスターウォーズって名前のほかの作品だと思いたいんだが、そもそもSWがなにかって決めつけるのもよくないなって思ってみたり。
今までのSWってストーリーも、心理描写もすごくシンプルだったからこそよさが際立ってたのが、ディズニー3部作は、いろいろ裏で詰め込みすぎた上に、整理がへたくそだったのかなと。だからSWだと思えないのかもしれない。
とはいえ、4の焼き直しの7と、突き詰めすぎておかしくなった8を経て、よくぞここまでたどり着いたなとも思う。4に向かう結末が見えている1~3より、あの6以降を描くのはどれだけ大変だったかと思うと、JJはほんとにすごいと思う。ただ、なんせやっぱ伝説は伝説のままのほうがよかったのかもしれない・・。
ただ、スカイウォーカーの物語が締まったのにはなんか思うものがあり、星2です。
無限に存在するキャンバスに毎回自由にテーマを追究して物語を一本に纏めてゆくジョージルーカスと、一本の尺にディズニーの指定だったのか大急ぎで前作の辻褄合わせで物語を完結させようとしたJJエイブラムスの違いでしょうかね。シーン、プロット、セリフにもジョージルーカスとは追究と情熱が全然違うと思いました。