「サーガ」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
サーガ
終わったのか…。寂しくもあり、満足感もあり。
最初のスターウォーズは、小学生のころ。千円握りしめて隣の町の映画館に、自転車で観に行った事を懐かしく思い出した。その夏は、帰省先の親戚や、親にも頼んで結局4回観に行った覚えがある。
当時は、「2001年宇宙の旅」が圧倒的な映像美で存在したものの、宇宙を所狭しと駆け回りドンパチやるスペースオペラは、チャチな特撮がメインだっただけに、映像や世界観が、当時はそれだけインパクトがあった。小説の世界だけだった「レンズマン」や「キャプテン・フューチャー」などのイメージが、いきなりリアルな映像として目の前に現れて、それは夢中になったものだ。
当時から、プロットは9部作という情報が流れていて、数年おきに作られても30年近いなんて騒いでたものだ。しかし、それから時は流れて42年。ようやく物語は、終着を迎えた。安堵と歓喜と喪失感がないまぜになった、複雑な感情が漂う。でも、それがどんな形にせよ、当初の壮大な約束を果たしてくれた感謝と、それを見届けられた満足感が大きい。おそらく私と同じ年代の方は、映画として描かれるサーガ(叙事詩)とは別に、それぞれの人生のサーガがあり、その1つのピースとしてスターウォーズがあるのだと思う。
そういう背景で観ているので、単体の作品としての評価は、しづらい。落ち着いてくれば色々出てくるだろうけど、今は緞帳(どんちょう)が降りた余韻を楽しみたい。
こうした背景を持った私からすると、あのラストは胸に迫るものがある。1観客としての、このサーガを綴り続けてくれたすべての人に感謝を捧げる想いに応えてくれた、最高のプレゼントとなった。
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2020/1/7追記
IMAX3D版を観賞。DolbyAtmos版を年末に観たので、これで3回目。
3Dも迫力あってまたまた感動。そして、今回レイとベン(レン)のあのキスシーンについて、ふと思ったのだけど、あれは結婚の象徴なのでは? レイはベンとの婚姻によって、スカイウォーカー家に嫁ぎ、元の名を捨てて晴れてスカイウォーカー一族になったという。で、最後に全てを終わらせる名セリフとなるので、キスがないと成り立たないのではないだろうか? ディズニーだし。
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私も小学校5年生の夏に初めて見たSWの思い出がフラッシュバック、それぞれのエピソードに当時の思い出がありますよね。テーマ曲が流れて涙が止まらなくなりました。