「壮大なサーガとしてのラストとしては寂し過ぎる...」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け それもどうかなあ。さんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なサーガとしてのラストとしては寂し過ぎる...
最速前夜祭で鑑賞。
開演前の興奮は何処へやら、鑑賞後の感想は「JJがまたもや、無難に作ったな〜」って感じ。40年以上かけて紡いだ物語の幕引きとしては、あまりにもエモーショナルな感動がない....。
レイの出生も説明がなさ過ぎで、どうして両親が親に反抗して、ジャクーに匿った(放置した⁉︎)のか、そもそも祖父と父親、母親の三者の関係性も全く分からない。
ラストのキスは理解不能。「最後のジェダイ」から突如始まったフォースの新機能フォースチャットでの二人のやり取りには、まさかの恋愛感情があったのか....
レイとベンは遠縁なり、血が繋がっているから、チャットが出来るのでは⁉︎と予想していたが、予想は裏切られ、まさかの恋愛感情!せめてハグで終わらして欲しかった...
ルークとレイアがライトセーバーで訓練しているのも、ライアンジョンソンがやらかしたレイア宇宙遊泳を無理やり肯定させる為のシーンじゃないだろうか。
ルーク達が帝国を破り、戦時でもないのにライトセーバーで訓練をする必要はない筈。
せっかくランドを登場させ、ファルコンを操縦させたのに、当然観れると思っていた美女型ドロイド「L3-37」との再会を懐かしむシーンもなく、かつての密輸業者として、はたまた元将軍のルートを使って、レジスタンスの仲間をかき集めたと思われるが、そのシークエンスもなく、ただの話題集め的にランドが復活した感じでハンパなく消化不足...
場面場面を切り取れば、JJエイブラムスらしく、格好良く見栄えの良いシーンもあり、テンポよくストーリーは進むが、いろいろと積み込み過ぎて、ラストの締めくくりとしては、内容が寂し過ぎると感じてしまった。
新三部作を振り返ると、今回、三部作としての構想があったのか甚だ疑問で、毎回、行き当たりバッタリで製作してる感がすごい。これだけ一級の素材、世界観がありながら、アベンジャーズ・エンドゲームの方が連作映画のラストとして満足感が高いと感じたのは、物凄く残念である。
ラストはベタながらも霊体となった歴代ジェダイ(当然アニメ版クローン・ウォーズ にしか登場しないジェダイも含め)が総出で、レイ達を見守り終わるという、スター・ウォーズ ならではの大円団を期待していたが、これまたベタながらも、タトゥイーンの夕陽でしんみりと終わるという...
いろんなファンが多過ぎて、何を作っても批判されてしまうのが、スター・ウォーズ の宿命ですが、今回は無難に作り過ぎた感がありますね。