まともな男のレビュー・感想・評価
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まず飲酒運転をする時点でまともじゃないw
うーん、テンポもまったりであり、大きなアップダウンもなくダラダラとすすんでいくのがなんとも、、。 北欧の作品で一括するのは安易ではあるが、あちらの作品独特というか、空気感が冒頭のシーンからにじみ出ている。 出てくる人間のどれもがなんとも陰気臭いというか、肯定的に見れないキャラで「そりゃレイプされれるだろうよw」との印象でみているが、15歳の少女に判断を委ねるのも無理な話か、、。 しかしながらそこからのありきたりな嘘の重ね塗りがなんとも、、、。また上司も娘と面会禁止なんかいっwと嘘が渋滞気味w まあ旦那の優柔不断というか、嫁の尻にしかれっぱなし、上司のご機嫌取り等も理解できなくはないが、もう少し面白い展開はなかったものか、、、。 娘とのやりとりで「お母さんに聞きなさい」というのは自分も使うので笑った。 責任は嫁に押し付けて、自分の決断を娘に伝える卑怯な方法w ラストの病室からのシーンとサービスエリアのシーンはどうなんだろなー。と感じてしまう。
変なスリルが味わえる映画。
まともではない男。。だろ。 まとも(のつもり)だから、引き起こしてしまう出来事、なのかもしれないが。嘘、隠滅を駆使しギリギリで乗り切ってしまうという変なスリルが味わえる映画。 とはいえ、信用ならんのは男だけではない。ザラも単なる被害者ではない裏のある役という印象。最後病室からのぞく表情も、記憶ありを想起させるカット。娘も基本意地が悪いし、新しいボードのために猫をかぶったりする。若者はまあ悪いが普通、おやじの豹変はちょい暴走気味。 善行を理解しながら、保身がその実行を妨げる。それを極端に表現しているわけだが、誰しも身に覚えのあるところかな、と思う。仕事のミスを隠したり、みたいな。備品ケースの爪がボキッ折れたが(パカパカ状態)、誰も見てなかったし奥入れてほっとこう、て最近あったなあ。。(白目)
笑っていいのか、怯えていいのか。
ヨーロッパの大人の笑いは、「おとなの事情」や「フレンチアルプスで起きたこと」みたいな、リアルに起きそうなスレスレのストーリーが受けるらしい。思惑とずれていく様をクスリと笑えばいいのか、ぬかるみに落ちていく様を寒々と見守るのがいいのか。物語が面白いと感じるのは、心当たりがあるからで、心当たりがあるっていうことは、多少の傷がスネにあるってことで、苦笑いをしながら観ている自分にも、やはり何がしかの人に言えない・・・。いや、犯罪は犯していないですが。 鑑賞後の気持ちはどんよりとしている。あのラストは、なんか、試されている気分だなあ。
身近な出来事
最初から最後まで 自分ならどうすべきか? 休むまもなく「まともな男」ワールドに引き込まれて あっという間にエンディング^_^ しかも、こういう展開での終わり方は初体験でした! 最高でした⭐️
最高の結末
世の中には当たり前のように「まとも」をやれる人と、がんばってもせいぜい「まともなフリ」しかできない人がいる。 私も後者のクチなので「男」の行動はなんとなくわかるなぁと先の展開を予想しながら見ていたら…途中から話の転がり方が凄すぎて陳腐な予想は吹っ飛んだ。 周りの「まとも」だった人達が常道を外れた行動を取りだすと(理由はそれぞれちゃんと納得のいくものがあって無理筋じゃないところがいい)翻弄された男はさらに予想外な行動を取りだす。相乗効果ですごいスピンがかかる。 ハラハラしながらラストまで観たけど、このラストがとても良かった!意外性もあるし終幕後のストーリーを想像する楽しみもくれる。
実は自分の心が、試されてる
嘘をついちゃいけないと教えられて来たし、正直であれと社会規範はそう律している。映画の中の主人公は、自分の些細な?嘘に縛られて行く、自身が優柔不断な為に。ても、そうなんだろうか⁉️ もしも、私自身が彼の立場になったら、社会規範通りに、正しく正直に申し出る自分なんだろうか、いや彼と同じようにしてしまうかもしれないと思った自分を感じた時、実はこの映画は、怖い映画だと思った。最後の彼の涙は、本当は良心の姿。そこは救われた。
やれない男
上司の娘を連れて家族旅行に行くことになった冴えない男の話。 ワガママで可愛らしさもない娘とまともだけど当たりの強い嫁に言われっぱなしだし、気持ちは判らなくはない部分もあるけれど色々なことが透けてみえるし、一見優しい奴かと思いきや考えが浅く短絡的で激情的で、その癖保身的で、最早自己中な主人公が痛々しい。 シリアスな空気感ながらスリリングな感じと言うよりも、情けなく、もどかしく、苦笑ものだったり、良くも悪くもモヤモヤする展開でどうなって行くのかと思っていたら…終盤かなりの急展開。 しかしながら、オチている様ないない様な何とも消化不良な終わり方。 この終わり方だとジャンル分けするならコメディってことかな? 面白くはあったけれど何とも物足りなかった。
何事も穏便に…が間違いの始まり
スイスの山奥にあるリゾート地で、家族と上司の娘を連れ、スキーをしにきた男性が、ある出来事をきっかけに不運のスパイラルを起こしていく様を描く 主人公のトーマスが良かれと思ってしたことが、次々と不運を呼び込んでいく 不幸の始まりは、上司の娘が知り合いの息子にレイプされてしまった事件だった いや、それ以前に、上司のご機嫌とりで上司の娘を旅行に誘ったことが不幸の始まりだったかもしれない トーマスが、そのレイプ事件を穏便に済ませようとした結果、そこから全ての出来事が裏目に出てしまう。 女性という視点から見れば、もっと酷い目に遭ってもいいんじゃないかと思ったけど 一人の人間として観た場合、上司、妻、娘たちから痛い視線を浴びてながら、彼らに対し、なんとか穏便に済ませようとする彼の気持ちもわからなくもない しかし、世の中、全てを穏便に済ませようとすること自体に間違いがあって、それは決して、優しさでも人の良さでもなく、ただのその場しのぎであって、それは後々痛い目に遭うんだという教訓だと思って、この作品を観た なかなかお目にかかることのないスイス映画を観る機会に出会えて良かった
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