「栄光、挫折、そしてこの世界で生きていくために」パパはわるものチャンピオン シムウナさんの映画レビュー(感想・評価)
栄光、挫折、そしてこの世界で生きていくために
プロレス好き、棚橋弘至の大ファンなので
映画公開が決まってからというもの
待ちわびていた作品。
予告編で、早くも涙腺決壊状態に(笑)
涙もろいのですが、予告編で
もう熱くなるものが
こみ上げてきました。
予告編でこれだけの感情が湧き上がるのは
自分の感性にぴったりな作品だと
確信しました。
ほのぼのした日常シーン、
前半はちょっと
平坦な感じがしたけど、
すっと物語に入り込めたかな。
将来の夢、父親を美化合戦の作文って
周りに比べて自分の父親の
お仕事って恥ずかしいなって
子供ながらに思ったりしたなぁ~
子供から父親の姿はヒーローに
映って欲しいけど・・・
自分の父親が悪役レスラーなんてね。
友達に正直に言い出せないよね。
多くの父親が、煌びやかな人生を
過ごしているわけではなく
歯を食いしばって生きているのが
大半かと思います。
自分の好きなことだけ没頭できれば
幸せだけど周りに合わせたり、
現状を受け入れて過ごしている。
そんな人たちに是非、
この作品を見て欲しいですね。
10年前、かつてエースと呼ばれた
大村孝志(棚橋弘至)怪我により一線を退き、
悪役ヒーローとしてプロレスを続けてる。
好きな事を続けたいため、
現状を受け入れているがかつての
栄光が忘れられず、葛藤している。
部屋の片隅で、かつての栄光、
10年前の記事を読む姿は・・・涙
大場ミチコ(仲里依紗)、
プロレスファンの代弁者って感じですね。
何で、プロレスの良さがみんな
分かってくれないの?
あ~分かるな、周りに上手く伝わらないよね。
ヒーローだけだと
プロレスつまらないじゃないですか
プロレスは勝ち負けじゃない、
生き様なんだ・・・
名言だな。
父親の職業を知って
落ち込む息子の姿・・・
息子に自分の生き様を知って欲しい、
理解してほしい。
父と息子の関係性の変化が
見事に描かれているなって思いました。
かつての自分を取り戻すため、
息子に振り向いて欲しいため
試合中にマスクを脱ぐシーンは
生き様が伝わってきて・・・号泣でした。
前半はちょっとしっくりしない部分も
ありましたが中盤からは完全に
号泣モードのスイッチON状態でした。
現役チャンピオンの
ドラゴンジョージ(オカダ・カズチカ)の
指名を受けて、戦いに望む姿・・・
あ~そういう展開かぁ(驚)
膝の怪我のため、
トップロープからの必殺技フライハイを
2連発で繰り出すシーンも号泣。
いや~本当に泣いてばかりです・・・
ラストシーンがね・・・
ほっこりするし
エンディングの高橋優「ありがとう」も
映画にマッチしているし
どんだけ泣かせるんだ・・・
この映画は(笑)
棚橋弘至、木村佳乃、寺田心が
本当にそこにいる家族に見えて、
微笑ましいなぁ~
家族欲しいなってちょっと
嫉妬したりしましたよ~
プロレスシーンを演じているのは新
日本プロレスの方々、
本物なので、迫力ありますよ~
プロレスの魅力を存分に
伝えてくれていると思います。
プロレスファン目線だと完全に
シンクロしているので
感情移入、没入度がさらにUpしました。
この作品を通じて、プロレスファンが
増えるといいな
個人的には人生の教科書、1ページに
加えたい作品でした。
道に迷ったとき、人生に疲れたときに
鑑賞したいですね。
父はすでに他界しましたが、お
酒を飲みながら一緒のこの映画を
鑑賞したかったなぁ~