「強さの物語だと思います」ウインド・リバー ふるやるふさんの映画レビュー(感想・評価)
強さの物語だと思います
静かに、
時に厳しく降り積もる雪の前に、
ただ、なす術もなく、それを受け入れ、
一日一日を生きていく事と同じく、
不意に訪れた悲しみの前でも、
雪にそうするように相対する姿。
この静かな強さは、
とても厳しくも美しい雪の景色に、
重なる。
そして、
厳寒の地に追いやられた、
迫害の歴史を持つ先住民。
それでも静かに強く生き抜いた、
その強さは、受け継がれ、
彼女に、
極寒の夜の雪山を、
途方もない距離を走り抜かせた。
「強い戦士」
コリーは、そう称える。
彼女の強さと、
迫害の歴史を、
思い合わせ、
また胸が熱くなる。
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