「日本人には理解しにくい部分はあるが大変に良かった」ウインド・リバー sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人には理解しにくい部分はあるが大変に良かった
まず、本作品が実話に基づいて作らている事で、このお話と言うか事件自体は私自身知りませんでした。
ですので、この事件を知らない人にとっては、前半、単なるサスペンスなんだろうかと思ってしまいますが、後半から段々訳が分かってくると、非常に問題作品なんだろうと思えます。
全編、ミディアムテンポで話が流れていきますが、しかし、グイグイ話に引き込まれると言うか、大変に良い映画でした。
本作品を監督したテイラー・シェリダン(前作品は、脚本ですが)やキャスリン・ビグロー監督ってこの手の実話と言うか重いテーマの作品を撮らせたら本当に上手だな、また、最初は主演のジェレミー・レナーと共演のエリザベス・オルセンは別の意味で、ツーショットが面白かったな、しかし、お話が進むと、別の意味でツーショットがどうでもよくなり、寒い地域独特の雰囲気や掟など、日本にない習慣なども別の意味合いで楽しめる映画かな・・・
ただ、難解なのは、やはりアメリカと言うお国柄の話である事から、アメリカ人にとっては、常識的でも、日本人的には理解出来ない部分があり、その辺は、ちょっと複雑かな、事前に分かるともっと映画の内容が理解しやすくなるな、また、内容が内容だけに、少し不謹慎かもしれませんが、ラスト近くの銃撃戦は、アル・パチーノ主演の「スカーフェイス」のラストの銃撃戦よりも迫力が有って良かったな、正にリアル感満載でした。
本年度上映の「スリー・ビルボード」も同じような扱いの映画でしたが、個人的には、本作品の出来の方が私的にはいいと思う。
ジェレミー・レナー、少し見直したな・・・・
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