静かなふたり

劇場公開日:2017年10月14日

静かなふたり

解説・あらすじ

イザベル・ユペールの娘であるロリータ・シャマ主演によるラブストーリー。田舎からパリへ越してきたばかりの27歳のマヴィ。不器用な彼女は都会でのせわしい生活になじめないでいた。ある日、従業員募集の張り紙を頼りに訪れたカルチェ・ラタンの小さな古書店で謎めいた店主ジョルジュと出会う。書物を通じて心を通わせた2人は互いの孤独を共有し、祖父と孫ほどの年齢差がありながら次第に惹かれあっていった。しかし、ジョルジュには謎に包まれた過去があった。シャマがマヴィ役、「昼顔」のベテラン俳優ジャン・ソレルがジョルジュ役をそれぞれ演じる。

2017年製作/70分/フランス
原題または英題:Droles d'oiseaux
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2017年10月14日

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映画レビュー

3.5 【”その想いは人生に付き纏う。”今作は謎の過去を持つ初老の古書店主と、田舎から巴里に出て来た若き女のプラトニックラヴストーリーであり、女の成長譚でもある。】

2025年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■トゥールから巴里に来たマヴィ(ロリータ・シャマー)は、隣の部屋のSEXが激しい夫婦の存在もあるのか、中々都会での生活に馴染めない。
 そんなある日、ふらりと出掛けたカルチェ・ラタンの小さな古書店「緑の麦畑」で年老いたやや風変わりな店主・ジョルジュ(ジャン・ソレル)と出会うのである。
 そして、彼女はその古本屋で働き始めるのである。
 一人暮らしで、謎めいた孤独の影を持つジョルジュとの会話の中で、マヴィは徐々に彼に惹かれ、ジュルジュも彼女の事を大切にして行くのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・監督が女性であるからか、(エリーズ・ジラール:初鑑賞である。)柔らかいトーンの静謐な恋愛映画である。
 ジョルジュは可なり変わっていて、棚卸をしていた自分の店に入って来た男を追い払うし、マルグリッド・デュラスの新刊が入っている段ボール箱を”嫌いだ”と言って開けようともしない。

・ジョルジュが何故に孤独な隠遁と言っても良い生活をしつつ、マヴィに”人生は、金が必要だ。”と言い、札がタップリ入った分厚い封筒を二度も渡す理由は、途中で警察が入って来るシーンと、マヴィが彼が留守の時に見てしまったイタリアの極左集団”赤い旅団”の記事で分かるのだが、マヴィは彼からは離れないのである。

・ジョルジュはマヴィが頭痛の為に休んだ時には、わざわざ見舞いに来て、マヴィが寝ているベッドに腰掛け、マヴィは”気持ちが安らぐ・・。”と呟くのである。

・或る日、マヴィは映画館で哲学的名インド映画を観ている際に、涙を流す。隣席に居た若い男(パスカル・セルボ)にティッシュを頼むと、男はネーム入りのハンカチを渡してあげて、二人の交流が始まるのである。
 そして、二人が小さな古書店「緑の麦畑」で仲良く働く様を車の中から見たジョルジュは、静かにそのまま車で何処かに去るのである。

<今作は謎の過去を持つ初老の古書店主と、田舎から巴里に出て来た若き女のプラトニックラヴストーリーなのである。>

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NOBU

3.0 パリだからこその洒脱さ。

2025年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

かつてフランス映画にハマり、のべつ幕なし貪って鑑賞。そしてパリに観光で何回か足を運ぶ機会もあり、そんな経験しかない人間でも、パリに流れるヒトとヒトの間みたいなものが、ヤケに納得感があった。

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そろそろだな。

3.0 画がいいですね

2024年12月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

いかにもパリな画がいいですね。余計なことを詮索せずにそして色々と考えこまずに、フランスの空気を感じたい方におすすめできるかも。

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ミカ

3.5 タイトルなし(ネタバレ)

2024年11月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 1件)
ティム2

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