デイアンドナイトのレビュー・感想・評価
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目的がどうであれ
自動車整備会社を営んでいた父親が自殺した為、東から秋田へ帰省した男が、父親に世話になったと述べる児童養護施設の代表の男に着いて行き巻き起こる話。
真相は良く判らなくても、まわりに流されやすいし、身内が責められるのは我慢ならなかったりするタイプという風にみえる主人公。
確かに善と悪の境目はどこかというのは難しいし、何に対しての善と悪であるかにもよるけれど、自分としては直接的に被害を受けて泣く人がいる犯罪を善と呼ぶことはない。
そういう意味では暴走していくというより最初から善を感じられなかったし、善悪についての線引きや善悪そのものとかについて投げ掛けられていることは判るけれど、色々と曖昧にされ過ぎていて、物語として面白味が足りなく感じた。
見終わった後涙がこぼれました
こいつはやられた。とんでも無い名作だ!
素晴らしかった!しばらくは、他の日本映画は観れないと思うほどに、重...
洋画のような撮り方のオシャレな社会派映画❗
もっと顔腫れるやろ
配給が日活ということで久しぶりにスクリーンでNKロゴを観た。主演の阿部進之介が原案、山田孝之が脚本とプロデユースを手がけたというのだが、見事に「役者が作った映画」になっていて感心した。何がと言うとこの手のシリアスドラマにありがちな浮いた恥ずかしい科白がなく淡々と地に足が着いていて、端折らない芝居が映画の尺が長くなる所以。「オンザロード」の渡辺裕之がもはや阿部の親父役だもんなぁと言う感慨も。オーソドックスな社会派ドラマなのだが、かなり視野が狭過ぎて・・自動車メーカーもマスコミも設定自体が地方都市から一歩も外に出れないところに不満が残る。とことん殴りあうのはいいけれど、もっと顔が腫れてしかるべき・・映画とはいえ。敵役の田中哲司が良い。
ちょっと、残念な点が
2020年代の日本映画界を牽引する
のではないかという期待が湧いてくるような、新時代のドアが開く音が聞こえるような、ブレイクスルー的意義のある作品に思えました。
テーマの描き方や構成については、出来上がったものを初めて観た目には正直つっこみたくなるところがいくつもあるのですが、それは観る者の自由であって。それを上回る、作り手さんたちの挑戦心、意欲、熱意が感じられました。
早くもこの作り手さんたちの次作を観たい、2020年代の日本映画界を引っ張っていくのではないでしょうか?!
と、通ぶってますが、違うんです、難しい事言わずに、正直本作がもうちょっとチューニングされたりブラッシュアップされたら本当に傑作になったと思うからです。
おそらくビックバジェットではないところ、大きな絵作りをしているのを観ることに喜びを感じました。
テーマについて、根本的な共通認識を持てないまま唐突に浮かんできた命題のように感じられて違和感があったのですが、見終わる頃にはすごく考えさせられて自分なりの答えめいたことも思うことができたりして、映画体験としては上質だと思います。
なによりも強調したいのはキャストの絶妙な実在感。雰囲気があって良かったし、なにより阿部進之介があんなに素敵だとは聞いてなかった…音楽もよかった!
おススメです!
2019.2.3 2回目鑑賞 追記
2回目鑑賞で、作品の世界に入りやすくなったせいか没頭できました。細部へのこだわりを楽しむことができました。でも季節はやっぱりあまりわからない…笑
星を上方修正します。
役者さん達が作った新しい形の映画
善と悪
全国公開に先駆け、秋田県では先行上映開始。
本日の舞台挨拶の回は、早々にチケットが完売していたので、初日に鑑賞することに。
率直な感想。
暗い
重い
深い
実に重くて深いテーマだ。
悪い奴が良い思いをして、真面目な人間がバカを見る。
世の中は、理不尽で不条理なことだらけ。
善と悪、正義って一体なんだろう、いろいろ考えさせられる。
それでも、いくら人助けのためでも、大義名分があったとしても、犯罪は良くない。
人の幸福が他人の不幸の上に成り立つのも違う。
あらためて私はそう思う。
何度となく映し出される風力発電と、どんよりとした灰色の空。
地元秋田が舞台で、見慣れた景色が多かったこともあり、どうしても贔屓目にみていると思うが、とても真面目に創られた完成度の高い作品だ。
役者さんたちの演技は見事。
まさに迫真の演技。
そしてまさかの展開。
脚本も素晴らしく、台詞の一つ一つが心に突き刺さる。
重要な役どころの奈々を演じる清原果耶が実に良い。なにがどう良いかは観てのお楽しみ。
きっと良い女優さんになるに違いない。
ひとつだけ気になるとすれぼ、登場人物が誰一人として訛ってないのが、少しだけリアリティに欠けるかな。
若い人は別にしても、中高年は多少訛ったほうが自然だ。
決してハッピーエンドではないし、気分が爽快になるとか、元気がもらえるとか、心が暖かくなるとか、ましてや癒されるとか、そんな作品とは対極にある重くて深いテーマの作品だけど、1度は観ておくべきだろうね。
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