デイアンドナイトのレビュー・感想・評価
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目的がどうであれ
自動車整備会社を営んでいた父親が自殺した為、東から秋田へ帰省した男が、父親に世話になったと述べる児童養護施設の代表の男に着いて行き巻き起こる話。 真相は良く判らなくても、まわりに流されやすいし、身内が責められるのは我慢ならなかったりするタイプという風にみえる主人公。 確かに善と悪の境目はどこかというのは難しいし、何に対しての善と悪であるかにもよるけれど、自分としては直接的に被害を受けて泣く人がいる犯罪を善と呼ぶことはない。 そういう意味では暴走していくというより最初から善を感じられなかったし、善悪についての線引きや善悪そのものとかについて投げ掛けられていることは判るけれど、色々と曖昧にされ過ぎていて、物語として面白味が足りなく感じた。
見終わった後涙がこぼれました
ほんと理不尽なお話ですよね。何を持って善とするのか悪とするのかきっと見た人それぞれで違ってくるのでしょう。正直今の日本のリアルを見た感じがしました。ぜひたくさんの人に見て欲しい映画ですね。諦めるのではなく、自分に何かできないかと考えるのも必要だと思いました。
こいつはやられた。とんでも無い名作だ!
心を突き刺され、脳天をガツンとやられる程のエンタメ社会派ドラマだった。現代社会の、少しばかりの光に照らされながらも深く汚い闇にドップリ浸かり生きる人々。正義と悪の区分が明確で無く、バットマンや必殺シリーズ、そしてタイガーマスクらのダークヒーロー物をも思い浮かべさせるが、決して夢を見させない希望の無いストーリーに震えた。 顔の表情変化(光と闇、穏やかと怒り)を巧く演じる事が出来る俳優人を集めたなぁと感じた。 規模はデカくないが、脚本と演技力でつまらない大作を凌駕する作品、邦画久々の名作。 もう一度観たくなった。
素晴らしかった!しばらくは、他の日本映画は観れないと思うほどに、重...
素晴らしかった!しばらくは、他の日本映画は観れないと思うほどに、重厚で中味が濃い映画。社会派の映画といえば社会派であるが、その中で家族とは何か?を問うている映画でもある。キャストも最高!!主演の阿部進之介さんの演技は自然で、ひとつひとつの表情が素晴らしい!ひとりでも多くの人に見て欲しい映画。
洋画のような撮り方のオシャレな社会派映画❗
星🌟🌟🌟🌟 あんまり期待してなかったのですが正直凄く良かったです❗去年ヒットした空飛ぶタイヤに内容は似てるのですがあちらは娯楽映画でラストはハッピーエンドでしたがこちらは…世間はそんなに甘くないですよね❗ネタバレになるので内容はこれくらいにして…みなさん演技凄く上手かったです❗特に田中哲司 の悪役は本当に腹が立つぐらい上手かったです❗実生活では仲間由紀恵さんのご主人ですよね…あと母役の 室井滋も上手くて圧倒されました❗オススメの作品です🎵 余談ですが施設の中に出てくるロボットがハードコアのロボットとそっくりでした❗山田孝之プロデューサーの遊び心でしょうか?つい笑ってしまいました❗
衝撃的作品🙌です!
1月から、衝撃的な作品を見せてもらいましま。なかなか難しいテーマですが見る人によって感じ方が異なる作品でしょう。あまり、書くとネタバレになりそうなので… 見る価値 あると思います。🙆
もっと顔腫れるやろ
配給が日活ということで久しぶりにスクリーンでNKロゴを観た。主演の阿部進之介が原案、山田孝之が脚本とプロデユースを手がけたというのだが、見事に「役者が作った映画」になっていて感心した。何がと言うとこの手のシリアスドラマにありがちな浮いた恥ずかしい科白がなく淡々と地に足が着いていて、端折らない芝居が映画の尺が長くなる所以。「オンザロード」の渡辺裕之がもはや阿部の親父役だもんなぁと言う感慨も。オーソドックスな社会派ドラマなのだが、かなり視野が狭過ぎて・・自動車メーカーもマスコミも設定自体が地方都市から一歩も外に出れないところに不満が残る。とことん殴りあうのはいいけれど、もっと顔が腫れてしかるべき・・映画とはいえ。敵役の田中哲司が良い。
ちょっと、残念な点が
テーマを台詞にして、問いかけるシーンが、どうにも不自然に感じた。 台詞がなんだかなぁ、はっきり言い過ぎところ?自然にみえないんだよね。 あと、ラストの泥とかがやり過ぎ。 顔もオカルトかって仕上がりに感じた。 俳優人は熱演です。 ななちゃんも、魅力的。
2020年代の日本映画界を牽引する
のではないかという期待が湧いてくるような、新時代のドアが開く音が聞こえるような、ブレイクスルー的意義のある作品に思えました。 テーマの描き方や構成については、出来上がったものを初めて観た目には正直つっこみたくなるところがいくつもあるのですが、それは観る者の自由であって。それを上回る、作り手さんたちの挑戦心、意欲、熱意が感じられました。 早くもこの作り手さんたちの次作を観たい、2020年代の日本映画界を引っ張っていくのではないでしょうか?! と、通ぶってますが、違うんです、難しい事言わずに、正直本作がもうちょっとチューニングされたりブラッシュアップされたら本当に傑作になったと思うからです。 おそらくビックバジェットではないところ、大きな絵作りをしているのを観ることに喜びを感じました。 テーマについて、根本的な共通認識を持てないまま唐突に浮かんできた命題のように感じられて違和感があったのですが、見終わる頃にはすごく考えさせられて自分なりの答えめいたことも思うことができたりして、映画体験としては上質だと思います。 なによりも強調したいのはキャストの絶妙な実在感。雰囲気があって良かったし、なにより阿部進之介があんなに素敵だとは聞いてなかった…音楽もよかった! おススメです! 2019.2.3 2回目鑑賞 追記 2回目鑑賞で、作品の世界に入りやすくなったせいか没頭できました。細部へのこだわりを楽しむことができました。でも季節はやっぱりあまりわからない…笑 星を上方修正します。
役者さん達が作った新しい形の映画
地元が舞台の映画と山田さんプロデュース、役者さんが作った作品なので鑑賞してきました。父親が車のリコール隠しを見つけ戦うが、実力者達に潰されて死を選ぶ所から始まる。(空飛ぶタイヤ)の様な皆が協力して拍手喝采でないのが現状。主人公とそれを取り巻く人は善と悪のハザマで生きていく。底辺にいる人は生きていかなくてはいけないから悪と知りつつも犯罪を犯していく。考えさせられる作品です。場面設定が心に残る映画です。ナナが希望になっているのが嬉しいです。主題歌をナナが歌っているのが。心に残ります。
善と悪
全国公開に先駆け、秋田県では先行上映開始。 本日の舞台挨拶の回は、早々にチケットが完売していたので、初日に鑑賞することに。 率直な感想。 暗い 重い 深い 実に重くて深いテーマだ。 悪い奴が良い思いをして、真面目な人間がバカを見る。 世の中は、理不尽で不条理なことだらけ。 善と悪、正義って一体なんだろう、いろいろ考えさせられる。 それでも、いくら人助けのためでも、大義名分があったとしても、犯罪は良くない。 人の幸福が他人の不幸の上に成り立つのも違う。 あらためて私はそう思う。 何度となく映し出される風力発電と、どんよりとした灰色の空。 地元秋田が舞台で、見慣れた景色が多かったこともあり、どうしても贔屓目にみていると思うが、とても真面目に創られた完成度の高い作品だ。 役者さんたちの演技は見事。 まさに迫真の演技。 そしてまさかの展開。 脚本も素晴らしく、台詞の一つ一つが心に突き刺さる。 重要な役どころの奈々を演じる清原果耶が実に良い。なにがどう良いかは観てのお楽しみ。 きっと良い女優さんになるに違いない。 ひとつだけ気になるとすれぼ、登場人物が誰一人として訛ってないのが、少しだけリアリティに欠けるかな。 若い人は別にしても、中高年は多少訛ったほうが自然だ。 決してハッピーエンドではないし、気分が爽快になるとか、元気がもらえるとか、心が暖かくなるとか、ましてや癒されるとか、そんな作品とは対極にある重くて深いテーマの作品だけど、1度は観ておくべきだろうね。
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