泣き虫しょったんの奇跡のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
・正直期待外れだった。RADファン+好きな俳優が多数出演しており、レビューも高かったため期待感を持っていたのでショック。
・全体的に引っかかるところが多く内容が入ってこない。
・イライラするシーンが多かった。カタルシス的な展開を望んでいたがそれもなんだかイマイチだった。特に四段になりかけたシーンで対戦相手に遠慮した場面はどうしてもものすごくもどかしかった。
・物語の展開があまりにも強引すぎやしないか?
・細かい演出もすごく気になった。そのくだりいる?いやもっと良い演出や構成の仕方あるでしょ、のオンパレード。
・将棋ファンにとっては感動的な作品なんだろうが、元の話知らない僕からしたらあんまりだった。
気になる点
・野田洋次郎は結局何をしてる人なの?途中のアマ名人?になった下りは結局何?
・上白石萌音をなぜ突き放した?最後の主人公はプロになるシーン、普通そんなぞんざいな扱いをされた男を応援するのだろうか?
・大根役者が多かったように思える。特に主人公の兄役もっとマシな人はいなかったのか?重要な役なんだからちょい役で藤原竜也妻夫木聡新井を使うのなら兄役で使って欲しかった。
・エキストラの演技も気になる点が多かった。他の映画ではエキストラでもいい演技をする人はたくさんいるように思える。
・結局主人公を変えた要因は何?父親の死、小学校時代の担任の言葉、小林薫との出会いが実際の要因なんだろうけど、動機付けが甘くないか?もっとその部分を掘り下げて欲しかった。なんだかヌルッと気づいたらプロに勝てるようになったみたいな印象を受けてスッキリしなかった。
・幼少期の頃の師匠的な人も普通あれほど将棋が好きなら主人公の活躍をプロになる直前まで知らなかったのは不自然だと思う。
・あの面倒見が良い奨励会の先輩は結局どうなったのかも気になるし、一緒に湖に行った人も結局どうなったの?プロになれたのか?それと主人公が奨励会の人々と全く連絡を取ってないものおかしくない?
他にも気になる点はあった気がするが思い出せないのでこれにて終い。
負ける悔しさを楽しむ
淡々と、それが人生で将棋の世界
実話をそのまま映画にしたらつまらない
なぜなら現実はそれほど面白いわけではない
虚構なら際限なく面白くできる
実話を元にしても面白いのは嘘で塗り固めた代物だけだ
どうせカネを出すならつまらないリアルより面白い絵空事のほうがいい
この映画も奨励会を退会して父親が亡くなるまでは欠伸が出る退屈な話だ
役者が豪華だから耐えられる脚本だ
特例でプロに再挑戦するところから面白くなる
結果はわかっているのに
マンネリ化したつまらない現実も異例なことが起きれば少しは面白くなる
将棋のルールは全くわからない
わかればもっと楽しめたのかも知れない
これだって『聖の青春』だって『3月のライオン』だって好きな役者の芝居が観たかったから鑑賞したのであって将棋に興味があったわけではない
極端な話すきな役者がたくさん出ていれば将棋でもオタ芸でもガバティーでも何でもいいのである
それにしても脇役の皆さんが過剰なまでに贅沢だ
チョイ役でも妻夫木聡や藤原竜也が登場するなんて興奮してしまう
高級な店に注文した三段重ねおせち料理を目移りしながら眺めている感じ
やっぱり洋画より邦画が好き
日本の役者の芝居が大好き
上白石萌音の笑顔が大好き
日本映画万歳
出てる人たちがすごい。
奨励会の中での若き棋士同士の鬩ぎ合い、シビアな現実を実感する。一人の不屈の男の半生を描いた作品。
鑑賞当時のメモ:将棋界のシビアさと現在の上級棋士の凄さを実感する
17歳まで奨励会に籍を置いていた豊田利晃監督作。
瀬川昌司を支え続けた人々
・小中学生時代の将棋道場の席主、工藤(イッセー尾形)
・小学生からの幼馴染、鈴木(ラッドの野田洋次郎)
・会社の同僚達(石橋静河、板尾創路)
・昌司のファン(藤原竜也 ワンシーンだけ登場)
・アマチュアの強豪、藤田(小林 薫 将棋連盟に瀬川のプロ編入を直訴する 心の中で応援したなあ)
これだけの人々を動かしたのは、瀬川さんのお人柄だろう、と思った感動作である。
<頑張っていれば、見ている人が必ずいるし、苔の一念岩をも通すという諺を思い出した作品>
それにしても、錚々たるメンバー出演作だったなあ。
<2018年9月8日 劇場にて鑑賞>
二本立て二本目。 今度は一転、男の勝負の世界。プロ棋士への道のなん...
諦めなければ。
煙草の煙
何の取り柄もない将棋が好きな小学生が、プロ棋士を夢に見、奨励会に入会するもプロにはなれず、サラリーマンとして新たな道を歩むが、アマで名人になったのをきっかけに、制度の壁を超えてプロ棋士になった実話。
『しょったん』は本作の主人公、瀬川昌治のあだ名。
実はこの映画のことは全く知らず、予告編を見た記憶がない。
ともあれ、豪華俳優陣が多数出演していることもあり、軽い気持ちで鑑賞することに。
私自身は将棋は指さないし、そもそも将棋の事は詳しくもない。
プロ棋士といえば藤井七段や羽生名人、引退した加藤一二三名人ら数人しか知らない。
そんな私でも、じゅうぶん楽しめました。
特に盛り上がることもなく、良くも悪くも淡々と進んでいくのが、リアルで良かった。
最近は過度な演出を目にする事がが多いので、物足りなさを感じるかも知れないが、むしろ好印象だと言える。
街の将棋クラブのシーン。
喫煙率が高く室内は煙りがもうもうとしていて、こんな劣悪な環境で、大人に混じって子供が将棋を指していたとは、今では考えられないことだ。
将棋の世界を初めて垣間見たが、プロになるための奨励会には年齢制限があり、26歳までに四段に昇段しないと退会せざるを得ない。
その退会していく若者の一人を演じた、妻夫木のシーンが印象的たった。
地方ではトップクラスの少年達が、プロを夢見て入会しても、プロになれるのは僅か15%ほどらしい。
なんとも厳しい世界ではないか。
主人公瀬川を演じた松田龍平は、物静かで抑えた演技が良かったが、もっともっと内面に秘めた熱いものを、前面に出しても良かったかと思う。
冒頭の、松たか子演じる『若くて綺麗な先生』。
こんな先生だったら子供は頑張るね。
いや、大人だって頑張っちゃう。
この作品は若い子や、特に小中学生生とその親御さんに観て欲しいと思う。
将棋愛の物語
泣き虫というほどではないが、俺は泣いた。
孤高の天才ではなく、みんなの想いを実現した棋士
豊田監督は「人と人のつながりをみてほしい」と舞台挨拶でおっしゃっていました。
相関図の登場人物が多いことでわかるとおり、主人公は本当に様々な人から応援・支援・言葉・思い、そういうものを受け取ってプロ棋士へ再挑戦していきます。
資質に恵まれてはいたものの天才とまではいかない、でも「まあプロは当確だろう」という心の奥に潜む油断から、努力はするけど「なんとしてでもプロに」という気概が足りない感じ。
奨励会出身の豊田監督は脚本も手がけており、微妙な心の動きを描くのがさすがに上手い。
鑑賞後は小さなエピソードや出来事の積み重ねが蘇り、なんだか胸がいっぱいに。
ときどき「今の自分があるのは皆さんのおかげです」というセリフを聞きますが、まさに主人公はそういう一人だと思った。
それにしても勝負の世界は厳しい。
プロになれても、それはスタートラインに立っただけ。
羽生義治さんとか藤井聡太さんとか、想像を絶するレベルなんだと改めて感じた。
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