「この寄せ集め感、中途半端感は一体何?」ハード・コア ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)
この寄せ集め感、中途半端感は一体何?
真っ直ぐに生きることが難しいこの世の中で、政治結社モドキに参加しながら不器用に生きている右近とその仲間達の奇妙な日常を綴ったちょっと風変わりなフィクション。商社マンの右近の弟を除けば皆、妙な人達ばかりで、原作の漫画を読んだことがないので良く分かりませんが、この作品の世界観は本当に独特。急に登場するロボットも(本当は凄いものかも知れませんが)少なくとも右近の生活を決定的に変えるものでもなかったようで、何とも中途半端な寄せ集め感を感じてしまいました。それに右近自身が一体何をやって生計を立てているのか良く分からず。政治結社の宝探しのバイトだけでは大した収入にもならないでしょうし、作品を通じて生活感が余り感じられなかったです。原作には何か大切なメッセージがあったのかも知れませんが、少なくとも映画を鑑賞した限りでは感じ取れなかったかな... ただそんな中で、冒頭のバーの場面でカラオケに興じる松たか子の歌は出色でありました。
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