コンプリシティ 優しい共犯のレビュー・感想・評価
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どうなんだろう
中国からの研修生が劣悪な環境に逃げ出し、蕎麦屋で働くようになり、そこで修行しながら親父と心を通わす話。 中国と頻繁に電話してたけど、ウイチャットみたい通話がタダなソフトを使ってたのかな? 警察から逃げても良いことにはなりそうも無いけど。 主題歌、時の流れに身をまかせ、なの? 蕎麦屋の親父役の藤竜也は良かった。 研修生役のルー・ユーライも良かった。
考えるきっかけに
とても、真面目で優しい作品。 実際、不法滞在者や、海外からの技能実習生に対する非人道な扱いの問題は、 深く取り上げれば、もっと酷く重い作品になるのでしょうが、 こちらは、藤さんのチャーミングさも加わってライトな感じに仕上がっていました。 よって、問題について考えるきっかけになるような感じかな。 その先は、どうなったのかなぁ…。
リュウ・ウェイ?高価な名前だ。
やむなき理由で、他人に成りすまし、安全な場所で生きようとする中国人チェン・リャン。今、日本に来ている中国人のなかに、おそらく彼と同じ境遇の人間が何人かいるんだろうなあ、と思いながら観ていた。立場を変えれば、そうなってしまった日本人だってどこかにいたはずだとも。ひとつ踏み外せば、もう上がることはなく、下の階段へ転がっていくだけだ。だけど、その切実さはありながらも陰湿さを感じないのは、蕎麦屋親子のみせる善人が寄り添っているからだろう。そしてまた、テレサテンの歌が流れて来て、ついちょっと涙が流れてくるのは、リュウの誠実な人柄に、こちらが気付いているからだろう。 最後、そうするのか。結局危ない道を行くことには変わりがない。主人の親切はけしていい結果を生むわけがない。だって逃げてもね、どこまで逃げても、中国までは逃げきれないんだから。そしてそのラストシーン、そのタイトルを言わせるのは酷だなあ。酷だよ。
共犯か?
世間は時あたかも中国バッシングの最中の公開! 間はそこまで悪くは無いわけだったのに、これは劇的に両国の空気も変えてしまったですね。 映画は日本のおじいさんと中国の若者の優しい関係を淡々と描写した映画でそれ以上でも以下でもない。 同じ地方の舞台で、市原悦子さんがおばあさん、犯罪を起こした若者が主役のしゃぼん玉という映画が両者の交流の妙を伝えて、秀作とされたが、比較するべくもなく凡作だろう。 中国の方はどんな感想を持つだろう、青年のアイデンティティー確立のラストには拍手を送りたい❗
公開記念舞台挨拶 登壇:ルー・ユーライさん、近浦啓監督。山形県大石...
公開記念舞台挨拶 登壇:ルー・ユーライさん、近浦啓監督。山形県大石田町などを舞台に撮影が行われた。監督は、この映画を技能実習生についてジャッジすることではなく、ユニバーサルな青春の成長物語にしたかったとのこと。セリフが少なく静かな進行。それぞれの優しさから、また、のっぴきならない人生から、「優しい共犯」関係になっていく。ラストシーンで、チェンが葉月に自分の本当の名前を伝えたのが象徴的。
観終わった後、自分と向き合いました
誰かを傷つけ、裏切ってしまった経験、自分にもたくさんあった。忘れてしまいたい事もあった。 この映画では信頼と裏切りがどちらか別々に存在するものではなく、その2つがあるゆえの優しくて、悲しくて、強い決断になっていった。 作品を観た後は、できるだけ目を向けたくなかった自分自身の後悔に、少し向き合う事ができた。 この映画が沢山の方に見ていただけますように。 監督の次作にも大いに期待しています。
観客も共犯者
「技能実習生や不法滞在者がテーマの社会派映画」とは言えないだろう。社会問題として、何かを告発しようとする作品ではない。
もちろん、“そば屋 青春物語”でもない。
「共犯」という題名も、リャンとそば屋の主人との「共犯」という意味なら、内容を的確に表していない。
にもかかわらず、自分は時間を忘れて、このかなり単純な映画に見入ってしまった。
そして終わった後、「なぜだろう?」と自問した。
まず当然ながら、“なりすまし”ゆえに、常に緊張感が解けず、危うい“均衡”の上で進行するストーリーには目が離せない。
しかしそれだけでなく、話の流れや俳優の演技がとても自然に感じられるとともに、一つ一つの情景が妙に心に“しっくりと”くるのだ。
リャンが、少しずつ“そば職人”として進化し、そば屋の主人と“親子”になっていく過程は、繊細に描かれる。
リャンに積極的にアプローチする画家の女は、いかにも現実にいそうだ。
フラッシュバックされる、リャンの郷里のお婆さんや母親の様子にも、とてもリアリティがある。
そして何よりも、心ならずもそば屋になったとはいえ、真面目に取り組むリャンに対して、こちらが“肩入れ”してしまう。
別に珍しいことではなく、例えば「ルパン三世」は泥棒なのに、ほとんどの人は、なぜか拍手喝采し、熱烈に“肩入れ”するだろう。
しかし、この作品には、「ルパン三世」のような善悪を超えた過激な感情とはまた違った、「優しい」感覚を自分は感じた。
“観客”こそが、リャンと“適度な距離感”をもった「優しい共犯」関係になる。演出の妙だろうか?
真面目な青年の悲しみを描いただけ
精度の問題とか、負のスパイラルというものを考えるきっかけにはなると思うけれど、この作品から何かが動き出すようには、残念ながら全く感じなかった。 外国から日本の地方に至るまで、丁寧に撮影されて、リアリティーを真摯に作り出していたので、物語を楽しむことはできた。 ただ、個人的には、すべてが絶望的に見えてしまった。そういった意図ではないのかも・・・と見え隠れしているだけに、少し残念な作品だった印象。 細かな展開も強引なのかなーと・・・。
あざとい
HPを見て期待してたけど、面白くなかった。 静かな作品だと思ってたけどカメラワークがぐるぐるしてて目が回る。内容があまり入ってこなくてただ目が回ってました。 結局新人監督が有名?な人を起用して何となくいい映画風な作品を撮ってみました的な感じが見えてつまらなかった。 きっとこの監督さんは是枝監督や西川監督が好きなんだなーって思った。
チェン・リャン
中国から3年間の技能研修生として来日するも、逃げ出して不法滞在者となった主人公が、偽造在留カードと携帯番号で手にしたリュウ・ウェイという北京出身の他人の経歴に載っかって成りすましたことで巻き起こっていく話。 携帯にかかってきたまともな就職口の話に応じると、山形県の田舎町で夫婦が営む蕎麦屋での住み込みの仕事で、リュウ・ウェイとして蕎麦職人を目指して行く。 ヤバイ仕事をしていた時のしがらみや身分を偽ることの罪悪感と、店主夫婦や新たに知り合った友人との関係、中国の家族への思い等々、一度堕ちた人間の抱える葛藤が、優しく哀しく、時にリアルでとても面白かった。
もう少し二人の関係が上手く描ければ
賛否両論があると思う内容ですが、今の日本にやってくる外国の技能実習生にテーマを置いた作品になります。 何気に我々は技能実習生に対して何にも思っていませんが、彼達は、日本に希望を求めてやってくるのですが、日本人にも、そう言った外国人を食い物にしている人がいるのを知ると非常に悲しくなります。 また、本作品、実話をモチーフにして作られたのか、全くの作り話なのかはわかりませんが、映画の内容なので、少し大袈裟に話が出来ていますが、日本人であろうが外国人であろうが、皆一所懸命何かにすがり幸せを掴もうとしているんだな・・・・ 映画の方は、ゆっくり進んでいくのと、日本人と外国人とのやりとりなど、役柄なのか、私的には、見ていてイライラすると言うか・・・・ 藤竜也とルゥ・ユウライの演技は大変に素晴らしいのですが・・・・・ もう少し二人の関係がいい感じになるような表現方法を使って欲しかったな・・・・本作品のタイトルにある「優しい共犯」の意味がもう少しわかりやすくなると思いました。
優しい嘘を共有する繊細な人情ドラマ
タイトルの通り「優しい共犯」を繊細に紡いだ作品。それは罪なのか、愛なのか… 国際事情や貧富の格差など、現代社会と生きることの本質をじんわりと問いかける。 展開に唐突感やあれはどうなったと繋がりで少し気になるところはあったが、全体を通して登場人物の感情を丁寧に撮っている。 特に主演のルー・ユーライの自然なか弱さと、藤竜也の渋すぎる佇まいの掛け合わせは深みがある。 ストーリーは直球だが純朴さを感じる。蕎麦屋の亭主はもっと頑固で威厳があってほしかったが、最初からすんなり優しすぎた。心を通わせていく過程がもう少しあっても良かったか。 ちなみに、最後のオチにはちょっと面食らった。ヒット作にこう掛けてきたかと。笑
中国映画といわれたらそう思ってしまう
もはや邦画とか洋画とかいうてる時代ではないのか、クレジットが日本語英語併記やったりとグローバルな匂い。確かに日本国内より海外で受けそうな感じはする。 山形県大石田と中国湖南省 格好良い藤竜也が久しぶりに見られた。蕎麦打つ時の白衣もいいし、普段着も洒落てる。 役柄と同じ北京出身とは意外。 唇が印象的な中国人主役もイケメン。 中国人は日本人より喫煙率が高い印象なのでしっくり 十割蕎麦 テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」は日本人のみならず中国人の間でも「我只在乎你」として誰もが知っている曲らしい。 言葉が分からない国で生活していくって大変やなって思う。 浴衣デート 花火のシーンがありがちな見せ方ではなくて印象的。 音も一段と大きくなって良かった。 技能実習制度の闇について特に切り込むことはなく逆に何も知らない人が見たら何の話だかわからんかもしれへんけど、日本国内の問題以前に中国国内にいる悪徳斡旋業者の存在の方がクローズアップされた感じがする。
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