ブラッド・スローンのレビュー・感想・評価
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とても頭が良さそうに見える俳優だ
やってる内容は大したことないんだが凝った作りと言うか、まどろっこしい作りと言うか・・大作ぽい雰囲気が出ていた 。こんなピンチに陥ってしまった男が結局どうするんだろうと思っていたら・・意表を突かれて「おおっ」・・てなった。
それにしても映画っていうのは結構頭を使うもんだ。まず登場人物の名前を覚えなければいけない。横文字の名前ってのは漢字に比べてかなり覚えにくい。名前が出てきた時点では重要人物かどうかわからないのでとにかく片っ端から覚える。それから顔も認識しなくてはいけない。外人の顔ってな未だにみんなよく似た顔に見える。それから私は英語がある程度聞き取れるのでどうしても英語の聞き取りにも集中してしまう。それから今、何が起こっているか、誰が何企んでるかを読みながら、どうやって解決するのだろうかと考える。さらに作劇的に演繹法が使われて時間軸が行ったり来たりするとすごい難しい映画を見たという感覚になるな。
それにしても交通事故でこうなるとはアメリカの刑務所はひどい。これじゃあ刑務所じゃなくて犯罪者製造所だ。日本は交通刑務所は普通の刑務所と別になってるからここまでひどいことにはならないだろう。
まあ全体、これは悪くなかった。俺、ゲームオブスローンズのファンだし。8は観てなくてもね。
思っていた以上に面白かったです。
骨太な漢のお話でした。
派手さはそこまであるわけではありませんでしたが、バイオレンスシーンはなかなかリアルで、何と言っても渋かったですね。
ネタバレになりそうなのでいろいろ書けませんが、ラストに至って主人公の真意が分かると、それまでの行動全てが、たったひとつの主人公の願いその一点に集約さている事が理解出来、すっきりする点も素晴らしいですね。
そして何より悪事に手を染めながらも心までは悪に染まらず、信念を貫き通す主人公が格好良いですよね。
マネーことジェイコブを演じたニコライ・コスター=ワルドウさん、収監される以前とラストでは全く別人のような風貌になっていますが、少しずつ変わっていくその過程も時々見せる内面を表す演技も秀逸でしたし、同じく収監されているビーストをはじめとする登場人物も迫力あるのもで、その点もこの作品を緊迫感のある引き締まった物にしていたのだと思います。
一般社会とは違い、刑務所内で上に立つには肉体だけではなく、精神力と明晰な頭脳がいる事がよくわかりました。
万が一に備えて知識を蓄え、身体を鍛えておかなきゃいけませんね(笑)
驚きのエンデイング。
ヤクザ映画と家族愛とは日本映画ではなかなか両立しにくいテーマだが、それが実現されている。原題のshot caller とは留置所でのリーダーを意味するスラングらしいがまさかこういうラストになるとは思わなかった。マッチョな主役の俳優はデンマーク人。出演時の年齢が47歳とは驚いた。30そこそこに見える。
出来不出来関係なく好きな作風
レビュー後にログイン確認出して、レビュー吹き飛ばすクソ仕様なんとかしろ!映画comボケ!
ほめたレビュー-が吹き飛んだ、はしょってまた書くか。。
出来不出来関係なく好きな作風。
ださい言葉で言うと生き様とか美学みたいなのが感じられる映画。これってうわべで作れるものではないので、その感性があるというだけで観るに値する。まあ、どうでもいい人にはどうでもいい、それも理解する。。
表面では憎悪ばかりの展開だが、その全ては家族への愛情が裏面にあるという。その愛情が本物であれば、それが真逆に振れたときの憎悪も大きい。どことなく初期北野作品で感じるような極端な愛情の表現。
金融エリートから鞍替えできるほどギャングは甘くないだろう、とか、家族を想うなら出所して一生で償うだろう、とか設定の凡ミスみたいなのは確かにあるが、上記のようなものが感じられるだけで個人的には嬉しくなる。
キングスレイヤーが!
期待してなかったがかなり良作。主役のニコライ・コスター・ワルドーの投獄前後のギャップが凄い。髭が渋い。身の危険を感じ、自分を守るために囚人ギャングの仲間入りを果たすが、次第に命じられるがまま、囚人同士の抗争に加わり、同時に刑期も増えていき、家族からも離れていく。出所後は塀の中に居ながらも絶大な権力を握るボスから、家族の命を握られ、家族を守るため、家族と暮らすことを捨て、犯罪を取り仕切る。ラスト、ボスを殺すため、再び監獄に舞い戻り、自分がボスとなる。終身刑となり、自分の人生を捨ててでも、家族を守る、その切なさ、無骨さが格好良い。飲食運転での事故からの転落人生、怖い。
男ばっかりだけど、見応え十分な作品!
ひと言で伝えると、見応えある作品。
それほど複雑でもないが、主人公の気持ちの移り変わり具合や、行動の意味が少しずつ明かされていくような展開は謎解きのような部分もあった。
しかしながら、辛かったのは「死ぬまで兄弟だぜ」と言われたときは、ジェイコブと一緒に固まってしまった。
それほどの予算を使っているようにも見えないし、大々的に売り出しているようにも見えないけど、だからこそ良作であることは伝えたい。
ひとつの指針として、面白いかどうかのサジ加減は、最後まで観れるかどうかということ。やはりダメな作品はどうしてもある。観たいと思えなかったり、観続けたいと思えないもの。そういうことでいうとこちらの作品は一気に最後まで観続けることができるとてもいい作品だ。
主演のニコライ・コスター=ワルドウがいい演技をしているを素直に感じれたし、刑務所に入る前と後の違いに、グッと惹きつけられるものがあった。
アメリカの勧善懲悪に対する価値観は、元々は自警団的な信条から生れてきたものだと考えているが、シェリフはその典型であり、この作品にもその意識は大きく出ていると思う。自分が立ち上がらなければならないと、自分でケリをつけなければならないと思わせるようなことは、簡単には行動としてできない。それをやってのけるのはアメリカ的な勧善懲悪の思想から来るもので、ジェイコブは悪として覚悟できたのかと感じた。ま、そういう映画といえばそれまでだけど。
呑んだら乗るな
主人公は元エリートの設定だけど、飲酒運転で友人を死なせる時点でどうかなぁ…
受刑者として転落する人生を生き抜くために、家族を守るためにギャングとなって闘う男…って、この渡世術は極端すぎるでしょ^_^;
順風満帆な
生活を送っていた男が、交通事故をきっかけに刑務所に送られ、そこでのギャング同士の抗争から生き残るための行動が、結果的にのし上がっていき、家族を守るためにボスに迄なるが、その為に終身刑になり家族の元に2度と帰れないという皮肉。
何の予備知識無く観たが、予想を超え遥かに良く出来た映画だった。
なんのための刑務所か
うーん、ハードボイルド。
多かれ少なかれ、ワルに憧れてしまうのは男の性なんだろうか。
エリートビジネスマンが刑務所でギャング化していく話なんだけど、
収監される前のシーンを所々に入れてくるバランスが秀逸。
「徐々に繋がっていくストーリー」と「現在進行系のストーリー」の
2つを同時に見ていく感じで、最後まで飽きさせずにグイグイ引っ張る。
主人公の心情が分かりにくい部分もあるにはあるけど、
そこは多くを語らないのがハードボイルドってことでOK。
それにしても刑務所が犯罪者の養成所になってるっていうのは皮肉なこと。
一度 道を外れたら、なかなか戻れないっていう理屈がよくわかった。
このては苦手なんだけど…。
海外の犯罪ものって必ずと言っていいくらいにワンパターン。
血を血で洗って、仁義というものは一切ないけど、家族だけは大切にするっていう。
勿論この映画もそのパターンまっしぐらだけど、許せる。
何故かというと、元々上流階級(こういう言い方したく無いが)だった男が主人公で、転落していく様を分割で割り込ませる事により考えさせられたから。
しぶっ!!
話も演技も渋過ぎです。泣かない程度の感動ドラマです。
まぁ要約すれば、酒飲んだら運転するな、したらこうなるぞの構図ですが、最後に収拾してく主役の行動から、潔さと頭の良さ、何よりも腹を括った男の生き様は大したもんだと思います。常人ではないね。(だから映画になる)
環境で人の本質は変わらない
日本版のポスタービジュアルから想像するのは、監獄の仁義なき戦いを己の肉体一つで勝ち上がる、成り上がりサバイバルムービーだが、実は派手なアクションよりも、自分の運命を粛々と受け入れ、道を外れたなら外れたなりに納得のいく未来に向けて前進しようとする寡黙な男の背中が、過去と現在が交差しながら描かれる、ある意味期待を裏切られる121分。
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