ゆれる人魚 劇場公開日:2018年2月10日
解説 共産主義下にあった1980年代のポーランドを舞台に、肉食人魚姉妹の少女から大人への成長物語を野性的に描いたホラーファンタジー。海から陸上へとあがってきた人魚の姉妹がたどりついた先はワルシャワの80年代風ナイトクラブだった。野性的な魅力を放つ美少女の2人は一夜にしてスターとなるが、姉妹の1人がハンサムなミュージシャンに恋をしたことから、姉妹の関係がおかしくなっていく。やがて2人は限界に達し、残虐な行為へと駆り立てられていく。監督は本作が長編デビュー作となるポーランドの女性監督アグニェシュカ・スモチンスカ。「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」(2017年9月15~18日)の特別招待作品として上映。
2015年製作/92分/R15+/ポーランド 原題:The Lure 配給:コピアポア・フィルム
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インタビュー記事をとかを呼んでいると、監督はしごく真っ当なコメントばかり話していて、映画の従来のルールが通用しないはっちゃけ感とは随分印象が違う。おおよそこうなるだろうという常識がまったく通用せず、このシーンを一体なぜ観ているんだろうという疑問符が次々と湧いてくるのだが、そうやって振り回されている感覚に中毒性があって気持ちいい。ミュージカルというよりミュージックビデオっぽいのだが、それもまた新しいジャンルを観ている気がしなくもない。監督は理路整然と説明しているのだけれど、やっぱりどう観てもイビツに狂った映画で、しかも他では見られない禍々しくて美しいアイデア&ビジュアルが満載。いやあ、変なものを観た。そしていいものを観ました。
2021年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
絵本を開くような良いオープニング、何とも素敵な物語の始まりを予感させます 歌がすごい怖いと思ってったら、ものすごいフュージョンな展開に。 二人の肢体はどこもいやらしさが無く、本当に魚のようでした。 ただ人魚化はちょっと下半身でかすぎでは?って思ったのですがこれが逆に作用していて、ファンタジックなもので無くクラシックな人魚を彷彿させ、人とそう成らざる物との乖離がよく見て取れました。 それと最初からだけど楽曲が素晴らしい、サントラが欲しくなる出来です。 作品は全編ミュージカル仕立てで、サウンドのテイストは違うけどどこかベッソンの「サブウェイ」を感じたのは私だけでしょうか。 やはりと言うか、儚く消える泡のような恋物語なのですが、それでもどこか胸にチクリとくる切ないお話でした。 監督は本作が長編デビューらしく、今後の作品も期待したいです。 何とも素敵な寓話でした。
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ここでの評価が低かったので、意味分からない系の映画かなと思ってたらそこまで意味不明でもなく 見たい部分見せてくれるし音楽もおしゃれで良かったです。 サウンドトラックあるなら欲しいです。 途中、バンドの3人が喧嘩するシーンの喧嘩の理由と、その後点滴を打ちに来る女性と、結婚式でベンチでタバコを一緒に吸ってる女性は誰?という疑問がわきましたが、それ以外は良かったです。 姉の恋した相手のミュテクが、話の展開考えたらまあそうなるだろうなと。 クソだけど。 結婚するまで早すぎだけど。 妹よくやった。 グロテスクなシーンはちゃんとボカさず見せてくれて良かったです。 あまりに良くて手術シーンは巻き戻して何度か見ました。 でも手術したら、人魚じゃなくなる→泡にならずに済む。という訳でもないんですねー。
ストリップのショーとか スーパーマーケットでのミュージカルとか 初めて姉妹の鰭が出てくるエグいところとか映像センスにやられました。 赤いスパンコールのボディコン着た姉妹も可愛すぎる。 ベースの男もクズだけどイケメンでタバコ吹かすバスルームのシーンもムカつくけどカッコいいのよ。 お洒落でエグい作品です!