友罪のレビュー・感想・評価
全167件中、101~120件目を表示
「宿命」っていう考え方を表しているのかな?
登場人物全員の目が死んでいます。
けどそれぞれが「生きたい」という姿勢が見えるので本当に役者さん達の演技力があるのだな〜と感じました。
まぁ瑛太さんの演技は秀逸です。
広げ過ぎた風呂敷は・・・。
あれやこれや、手を広げ過ぎた結果の映画です。果たして、佐藤浩市のエピソード、夏帆のエピソード、本当に必要だったのでしょうか。疑問であります。また、瑛太は肩に力が入り過ぎています。「殺人犯」ということを過剰に意識しない方がよかったのかもしれません。まぁ、誰が演じても完璧には演じ切ることはできなかったでしょう。この映画の題材は非常に難しいものなのです。期待半分、怖さ半分で上映に臨みましたが、結果は御覧のような星勘定になってしまいました。
あしからず。
モヤモヤ…
とにかく良かったか、面白かったかと聞かれても何て答えたらいいかわからない映画でした。生田さんと瑛太さんの演技は良かったですけど、内容は最後まで何の話しも解決せず終了し「あとは観た方の判断で」って感じの丸投げ感が半端ないです。なので、評価も中途半端にしてみました。
悪くはないが、、、
脚本、監督、何がやりたいかはなんとなく伝わりました。
ただ、そこに行くには圧倒的に尺が足りない。
話が分散してしまい、人物設定ですら曖昧な感じに見えてしまう。
役者人の力量で観れてはいるが、、、
と、言うよりもそれだけでも充分に映画館に足を運ぶ価値はあると思います。
話に関して言えば、完全に人それぞれに思う。
もっと、救いをと思う人もいれば、微かな光に納得の人もいると思う、中には光など必要ないと考える人もいるだろう。
そうゆうことでは、多いに納得の行かない人はいるだろう。
でも、そうゆう感じで考えることが映画の醍醐味であると私は思う。
瑛太の演技が素晴らしい
瑛太の演技が素晴らしい。
それだけで観る価値があります。
瑛太演じる鈴木に惹かれていきますね。
低評価を付けている方のレビューを見てみると
「いつ心を許す友になったのか分からない」「心を許す関係に見えない」といった批判がよく見られますが、私は「あなた達は人と仲良くなる時になにか大きなきっかけや出来事があるんですか?」と聞きたいです、ないですよね?気が合えば段々と仲が深まっていきますよね。
この映画は描写が少ないかもしれませんが、会話に垣間見える関係の変化が、段々と心を許す関係になっていっていることを感じさせてくれてとても好きでした。描写されなくてもそういうところで感じてください。変に大きな出来事が描かれるよりもリアリティがあって良かったと思います。
最後にこの映画が好きか嫌いかは瑛太演じる鈴木を好きになれるか好きになれないかだと思います。これは映画を見てみないとわからないのでこの映画を見るかどうか迷っている方には参考にならないかもしれませんが…
でも最初に書いたように瑛太の演技が素晴らしいです。見ても損はないと思います。
是非みなさんに見てもらいたい作品です。
私は好きでした。
映画監督としてのセンスのなさが露呈した作品
他のレビュアーも書いているように、ストーリーが分散しすぎで、なんでもかんでも詰め込まなきゃ気が済まない、素人然とした作品。下品なマスメディアに辟易した良心的な元ジャーナリストの独白、うるさいだけの雄叫び、等々の演出・設定も、型にはまった陳腐なものばかりで、見るに耐えなかった。
拡散したまま
物語の登場人物が多くてそれぞれの暗くて辛い過去が描かれていく。
少年Aの物語がメインなのか何が何だか
わからないうちに盛り上がりもないまま淡々とラストとなった。
前半蒔いた種を拾っていくこともせず
中途半端に終わる悪い邦画の典型。
演者が可哀想になる。
脚本のせい?
原作も読んでいないのではっきりとした事は言えませんが、がっかり。
瑛太の熱演も報われず。描き方が中途半端すぎ。何を伝えたかった?
友達になった感もあまり伝わって来ないしあの週刊誌記者の不自然さも。
一体何を伝えたい??
役者いい人沢山使ってるのに勿体ないよー!
期待しすぎたのか テーマは感心があったのに
エビソードは瑛太と夏帆だけに絞った方がよかったのに話を広げすぎで本編とは別件の佐藤や富田の私生活なんてカットしてそれぞれ後になってから解明する作法なのでで分かりづらい
同居している連中の方がよっぽど悪の過去がありそうだが?
映画としては完成度が低い
少年Aを題材にしている。
そんな宣伝文句に惹かれ、どういう背景を描くのか、どういう視点で何を紡ぎだすのか。
結果、期待は裏切られた。
原作は結構なボリュームなので、益田と鈴木に焦点を合わせるとよかったのではないか。
監督の意思を反映させるのは当然だと思うが、2時間という尺である以上、削ぎ落とすべきシークエンスは多くあった。
生田君を主演に据えるという事は商業目的であろうし、文字媒体を読まない観客には訴求しているのかなという印象。
うーん…。
難しい題材だからか、原作に無い設定がかなり時間を割いていて、後半にやっと原作に近づいてきたって思ったら終わってしまった。原作を読んでいなかったら、これはこれでありなのかもしれない。
救いは、瑛太がはまり役だったって事。
2018-61
答えは出せない。多分一生。
人間は誰しも欠落した部分があるけど、円で表すなら、その中心部分がすっぽり抜けてしまったような役を瑛太さんが気味悪く演じきっています。
どの行動を見ても、自分でちゃんと考えての行動なのか、心のバランスがふりきれちゃってそうやってるのか、わからない感じを演じているので、瑛太さん自身が怖く見えてくるほど。
チョイ役の忍成修吾さん、ああいう役うますぎてこっちも怖い。
キャストみんな上手かったけど、山本美月さんだけは何やっても変わらんなぁ😅
加害者の家族を描いているという点で『手紙』と被るけど、救いがある(といったら語弊がありますが、ストーリーとして見てまだ希望を感じる)のは、『手紙』のほう。
加害者が幸せになっていいのか?なってはいけないのか?
幸せになることは万人に与えられる権利なのか?
その答えは、どんな考えを聞いても多分正しいし、正しくない。
色々な罪を背負った人の群像劇を一気に見るようなストーリー展開で、もう心の中ぐっちゃぐちゃですね。
戸惑っています。
お口直しに同じ瑛太さんの『ミックス。』見てみると安心するかも😅
原作完全解体
原作を読んで鑑賞した者として
ここまで解体してしまうと
違和感しか残りません
ストーリーが散発に繋げていくので
映画だけの人は
ブツ切れ感が強い本作に
強い拒否感で出たかもしれません。
この仕上がりでは
原作者の薬丸氏も浮かばれませんね。
ただ瑛太の演技は素晴らしかった
佐藤浩市や富田靖子の演技は
相変わらず何役でも
同じでしたけどね。
どうすれば救われるのか
人を殺した人間には幸せになる権利がないのか?
人が死んだことで罪悪感を抱えつづける人々の物語である。登場人物同士は互いの接点は少なく、抱える罪悪感の度合いもニュアンスも異なる。だから苦しみを共有することはできない。
しかし自問する言葉は同じである。人を殺した自分なんかが生きていていいのだろうか?
人間は自分の利益のため、自分の快楽のために人を殺す、或いは見殺しにする。時には過失によって、若しくは国家の命令によってそうすることもある。死んだ人は二度と返ってこない。人を殺す行為は常に取り返しがつかない行為なのだ。だからたとえ国のためという大義名分があっても、戦場から帰還した兵士はトラウマに悩まされる。
では人を殺すことでどうして罪悪感に苛まれなければならないのか。良心の呵責やトラウマはどこから生まれるのだろうか。たとえば人を殺して食べる習慣のある共同体では、恐らく人を殺しても罪悪感はないだろう。原始的な社会にはそもそもタブーが存在せず、従って罪悪感もない。
文明が進んで共同体内部での分業が確立していくと、人々が互いに殺し合うことは人口の減少に直結し、生産性の低下を招くことになる。それは共同体にとって不利益である。そこで共同体は人を殺すことを禁じる。禁忌というものは共同体においては厳格な罰則と結び付いて強大な抑止力を持つようになる。人の心の奥深くに根を張り、いつしか人を殺すことに激しい抵抗を覚えるようになるのだ。これが良心のはじまりである。
しかし人間の中には禁忌にとらわれない精神の持ち主も現れる。共同体にとっては大変な脅威なので弾圧されたり差別されたり、または社会の同調圧力によって隅に追いやられたりするが、皮肉なことに共同体の次の指導者になるのはそういう人間である。過去の言動をどれだけ暴かれても、知らぬ存ぜぬと平気で嘘をつくこの国のトップを見ても明らかだ。ある意味で怪物のような精神の持ち主が共同体を牛耳っていく。
怪物のような精神の持ち主でない普通の人々は、共同体の思惑に嵌まり、殺した殺されたの禁忌の相関関係で互いに追い詰めたり追い詰められたりする。それがこの映画である。悲劇だが、喜劇でもある。
人の死はすべからく介在的にしか捉えられない。死の恐怖は未知なるものに対する恐怖である。死を恐れるあまり、死後の世界を思い描いたり、天国や地獄を想定したりする。死を支配する者、即ち共同体の中で生殺与奪の権力を有する者は絶大な支配力を持つ。
本作品の登場人物たちは皆、支配される側の者たちで、非常に哀れである。共同体のパラダイムに物理的な面だけでなく、精神的にも蹂躙されている。しかもそのことに気づかない。そして同じパラダイムで互いに非難し合い、傷ついていく。
いつの日か彼らにも、共同体のパラダイムから解放されるときが来るかもしれない。それが彼らが救われる日だ。その日が来るかどうかは、彼ら自身にかかっている。
重ーい重ーい
「怒り」や「愚行録」「羊の木」にも少し似た感じ。
重ーい内容で所々怖くて直視出来ない所もあった。
話しが1つではないのがちょっと分かりづらいけど、瑛太が狂気的で怖くて、ほらこんな奴を世に出したらダメと思って観てたけど、最後現場での笑ってるかと思えば泣いてる表情がすごかった。佐藤浩市も良かった。
一生償って欲しいけど、最後生きてくれっていうので少し救われた気がした。でも良く考えるとそれもウーン難しいな。
マスコミがクズで腹が立った。
でもこの手の中では「怒り」が1番感動したかな。
全167件中、101~120件目を表示