劇場公開日 2018年5月25日

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「瑛太の演技はみどころ。」友罪 猫柴さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0瑛太の演技はみどころ。

2019年10月16日
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原作未読

加害者それぞれ、罪に対する贖罪の気持ちの重さが違く、被害者家族の気持ちに寄り添って生きるのであれば佐藤浩市の態度はもっともであり、だけど加害者はいつまでたっても赦されてはいけないのかという問題がある。
青柳は、友達ができて、恋のようなものもしてはじめて人間らしくできたのがあのカラオケのシーンで、あの時の瑛太の演技は絶妙。
そしてそんな場面を許さないのが世間である。

更生という意味では、友達や恋人などの人間関係を持つことにより大切な人を失う辛さもわかるわけで必要なことだけれど自分が被害者家族であったならカラオケで笑顔の加害者なんて許せない。

両方の面からみて答えのだせない、考えさせられるストーリーだった。
ただ、青柳をみんなが想像してしまう酒鬼薔薇聖斗と関連づけるのは、被害者感情を扱う作品としてはやらない方が良かったのではないかと思う。

猫柴