劇場公開日 2018年5月25日

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「さすがに、重い…」友罪 CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0さすがに、重い…

2018年12月26日
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鑑賞方法:映画館

酒鬼薔薇事件の犯人である “少年A” が今どうしているのだろうという話だが、出歯亀的な興味ではなく、本人と家族の苦悩を描き切る映画。
犯した事件が少年による幼児の猟奇殺人なだけに、どうともならず、救いは限りなく少ない。
夏帆さんを見ることで息継ぎをしながら見続けるという体だが、この夏帆さんの状況がまた救いがないときている。
本人の話、関係ないが罪を犯した青年とその家族の話、本人と関わるが過去に後悔を残している青年の話と、関連したり並行したりして走る話が、観る側に、どんな立場の人にも考えさせる図式となっているので、誰一人この重さから逃れることはできない。

いやあ重かった、重かった。みんなこの映画を観たら、殺人が少し減るのではないかと思うくらい、殺人の悲劇さではなく、殺人を犯した身やその家族の悲劇さが描かれ続ける。

瑛太さんは絶妙。少年Aがどうなっているか、誰にもわからないし想像もできないのに、変な感じが、そういう風になるかもしれないと思わせる。
生田さんも佐藤さんも演技が上手いから、全体が嘘臭くない。実はそこに一番貢献したのは清水と内海を演じた奥野さんと飯田さんなのではないか。やはり映画って全員で作るものなのだな。

WOWWOWもいい仕事をしたものだ。興行的には当たらなかっただろうが。

他の方のコメント読むと、原作はもっと深いようだ。読むか… さらにエネルギーが必要そうだ…

CB