「内容は3.5 瑛太の演技に+0.5 抑圧的」友罪 レインオさんの映画レビュー(感想・評価)
内容は3.5 瑛太の演技に+0.5 抑圧的
とにかく重いと思ったら、
見れば見る程、あれ?どっかで見たことのある話になっちゃう。
最後見終わったら
普通・・・
内容的には三つの部分に分けられる。
最初の1/3
なんの話か分からない
三つの線があるのもしらず、ただ苦しむ登場人物たちを傍観者目線で見る
最も楽しめない部分
2/3
面白くなってる!
関係性は複雑そうで、映画の可能性を感じる。
期待を抱いていく
傑作になるかも?
3/3
つまり・・・
こんなに重いのに、言ってることは「犯罪者の生き方」かー
みんな自分のストーリーの中で「犯人役」を
罪意識、苦しんでることから互いのことを感じあって理解しあっている二人。「友」。
ハッピーエンディング???
平凡な結末、大したことを言ってない
三つのストーリーを並行させるってのはよくあるパターンだが、カメラワークの処理が妥当じゃないと雑乱って感じがする。
『怒り』を想起させてくれた。あの映画はかなり良くできてるけど。
この映画だとアクセントはちゃんと掴めるが、鑑賞体験としてはあんまり良くなかった。カットが多く、特に前半、何の予備知識もない場合、何のシーンなのか、いろんな登場人物の出るシーンの連続性が見れないところもあっちこっちあった。
クライマックスに入る前もはや耐えられなかったってところもある。
特に
自殺した、虐められた男の子
生きたがっている殺人犯・少年A
何のことでしょう、
皮肉的。
罪償いっていうテーマの解決は見る人によって違うかもしれないが、「自分のしたことを一生忘れないこと」だと結婚した男の殺人犯、ラストシーンの主人公から個人的には解釈できそうと思う。
見たら重い話より瑛太の演技の凄さの方が随分印象深かった、
世界観などと関わると思うが、始終苦しむ様子のする益田より、半分「喪失感」半分「無言」の鈴木への感情移入ができていた。
「心」が何年前も崩壊した「人間」だと、
感じる。
最初に(自分が)「暗いじゃないよ」みたいなセリフが鈴木にあったが、
さりげなくそう言った鈴木にとって、
もう怒りも、恐れも、何の感情も出さない、
心の死んだ、
でもゾンビみたいに立って生きていきたい
人間。