劇場公開日 2018年5月25日

  • 予告編を見る

「更生の道、及び犯罪加害者の在り方」友罪 ichiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0更生の道、及び犯罪加害者の在り方

2018年5月25日
iPhoneアプリから投稿

一度罪を犯せば、二度と表舞台に出るな、はたまた罪の重さを問わず死刑にしろ、という声が渦巻く一発レッドカードの世の中に問いかける重いテーマの映画。

犯罪加害者、交通事故の加害者家族、集団いじめ自殺に加担した罪悪感、そして今まさにタイムリーなAV出演強要問題…。それぞれが心の闇を払拭しようと前向きに生きようとするのですが、展開が早すぎて、かつテーマが多すぎて各々の登場人物に感情移入出来ませんでした。原作を読んでいたら違った感想になっていたのでしょうが。

心に闇を抱えた人物を演じるのは簡単ではないと思います。特に、神戸児童殺傷事件の犯人をモデルにしたと思われる鈴木の役に関しては、誰も成否を問えないでしょう。

人の気持ちを理解する、相手の立場になって考える、一生をかけても辿り着けないこの二つの課題を改めて考えました。

更生の道は長く険しく、加害者及び加害者家族の在り方、生き方に正解はありません。

だけれども、誰もが幸せになって欲しい、やり直しの出来る世の中であって欲しい、そう願わずにはいられません。

shin
shinさんのコメント
2018年5月26日

蛇足で野暮なツッコミですが、指先切断したら、顔面蒼白で失神寸前で、たとえ担がれてたって、走ることなんて出来ませんよ(経験者談)

shin