劇場公開日 2018年5月25日

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「瑛太さんに主演男優賞を」友罪 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0瑛太さんに主演男優賞を

2018年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

俳優たちの戦い、表現者としての意地、役者としての才能を問われる場、引退覚悟で挑んだ撮影現場、そんな事を観客たちが感じ取った映画です。特に少年Aを演じた瑛太さんは初っ端からしていつもとは様子が違う事に気がつく。難しい心理描写をどう表現すれば少年Aに近づくことが出来るのか?頭では理解できても表情や動作はこれでいいのか?誰がOKを出すんだ?OKの基準は何なんだ?犯罪を犯した者の苦悩、反対に受けた被害者家族の苦悩、背負った罪の大きさに押し潰され彷徨う魂の欠片を演じる難しさ、いっそ死んだ方が楽になる。この映画にはそんな地獄のような毎日から逃れることが出来ずに己に課した十字架を背負った主人公たちの生き様が描かれている。正解はなく、答えもない。しかし人と人とのつながりだけが希望であり光になる。この映画のレビューを書くことは簡単ではなく本当に難しく、これが精一杯です。ただ、凄ぇ~映画です。

映写技師