「敢えて、自主自立自衛」婚約者の友人 ゆたかさんの映画レビュー(感想・評価)
敢えて、自主自立自衛
大変難しい映画だった。沢山の課題を突きつけ、見事に加害者被害者、勝者敗者、嘘真実、男女などの両面両極を描き切っている。
映像も同じように仏独、白黒カラー、自然と破壊が意図的に織り成されている。
最後は婚約者が好きだと言っていたルーブル美術館に掛かるマネの絵画を観に行く。
そして婚約者はこの絵か好きだと言う。
その瞬間に鑑賞者はこの映画の全ての場面が走馬灯のように回想し彼女の真意とその言葉を発した時のその表情を察してこの映画の評価を決める。
それが、自主自立自衛、3.5だ。
私にしては高い方だ。多くの人の4.5ではないだろうか。
何故なら、ルーブル美術館を疾走する場面が出てくる。
それは今では考えられない展示方法に名画を模写する人達、広々として延々に続く絵画の回路。
酒場で声高らかに勝者が歓喜して歌うラ マルセイーズのスタンディング。
まだまだフランスが強くて美しい時代だった。
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