セブン・シスターズのレビュー・感想・評価
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北欧出身監督ならではの独創性が炸裂!
北欧監督ならではの独特な感性に満ちた怪作だ。セットやCGを工夫して、コンパクトながら鮮烈な近未来を築き上げている。その創造性にまず驚かされ、次に登場する一人7役のノオミ・ラパスにまたビックリ。彼女の役どころは7つ子。人口爆発に伴って政府による一人っ子政策が続く中、彼女らは祖父に匿われて暮らしてきた。「マンデー」から「サンデー」まで7つの曜日の名をつけられ、一人のIDを7人で共有する日々。しかしある事件をきっかけに平穏な日々に変化が芽生え・・・。この設定からしてすでに独創的だが、初めは見分けるのが面倒に思えた7人の演じ分けも、次第にそれぞれの個性を感じ、別人格なのだと思えるようになっていく。単にCGで人を増やしたり、切り張りするだけの映像ではなく、しっかり魂がこもっている点に唸らされる。そしてウィレム・デフォーの慈愛と厳しさを秘めた演技がとてもいい。うっかり見逃してしまうのは勿体無い作品だ。
ノオミの1人7役圧巻
主役のノオミ・ラパスの1人7役が圧巻で、アクションシーンも迫力があり、ストーリーも先が気になる展開で終始緊張感があり見応えあった。なかなかグロもキツめだが、その中でも指をつめるシーンだけは個人的に物凄く苦手なので勘弁してもらいたかった。
ご都合主義は気にならない
なにが悪いんだろう…
アイデアは悪くない。
俳優の演技も悪くない。
アクションも悪くない。
でもあまりパッとしない…。
なぜだろう。
たぶん7つ子の必要性だろうな。
1人7役で観客が混乱しないように
性格と名前を分かりやすくしたのは良いのだが、
肝心の”7人の個性生かして”挑んだ感が
あまり感じられない。
だから7つ子を応援しよう!
という見方が出来ないんですよね。
なぜそうなってしまったのか?
5人も殺しちゃうからですよ。
さらに、この中に実は…みたいな
どんでん返しはいらないんすよ。
「悪の国家権力VS7つ子」
で、いいんすよ。
兄弟の絆は強し!ってね。
だから、陰〇論界隈にも
引っ掛からないんすよ。
せっかく、人口爆発、食糧危機、
一人っ子政策、冷凍保存、
ICチップ埋め込み、監視社会…
いろいろ盛り込んだのにね。
中村倫也もびっくり
オススメです
つまらん
ノオミ・ラパスが好きじゃないので内容もつまらなく感じるし、実際つまらなかった。トイレではいたりトイレで闘ったり気持ち悪い。映画にトイレシーンなんて入れなくてもよくないか?人口爆発を防ぐために子供はひとりだけの法律とかもわけわからんっすわ。人間として生まれてきたら食べ物くってセックスして子供作ってなんぼですわ。この広い宇宙に数千億個ある銀河のなかの数千億個ある星の一つである地球の人口がどんだけ増えたところでなんか弊害あるん?
文句ばかり書いてしまったので一ついい知識を分け与えてあげよう。
日曜日 太陽
月曜日 月
火曜日 火星
水曜日 水星
木曜日 木星
金曜日 金星
土曜日 土星
二度と見ることは無い時間の無駄になる作品です。
ノオミ・ラパス見たさで鑑賞したけれど
7人分の演技分けはやっぱりすごかった。一人レディガガそっくりだったが。
感想は…
まぁ想像できるというか…
それよりも、映画のストーリーそっちのけでエンディング曲がハードロックの映画って、
感動するようなしないような微妙な映画だよって言ってるみたいな法則でもあるんだろうかってくらい、共通したシナリオの薄さを感じるのは私だけだろうか…。
一年後にはほぼ場面忘れる映画カテゴリだな…。
みんなは真似事よ
人口爆発による深刻な食糧危機で、一人っ子政策が断行されている世界。...
大きな可能性を感じる失敗作
これはいろいろと残念な作品。もっと本気で取り組んでいたらSF映画の金字塔にもなり得たというのは大げさだろうか?
それでも、ノオミ・ラパスの熱演には賞賛が与えられるべきだし、彼女の頑張りは相変わらず。パフォーマンスに見合うだけのギャラがもらえているんだろうか、なんて余計な心配までしてしまう。
何しろ、7人が1人に成りすますなんて発想がぶっ飛んでる。映画の中で彼女たちは生き残るための手段としてやむを得ずやっている。大前提にあるのは、おそらく映画製作者の「やってみたいことリスト」とでもいうべきアイデア帳からだろう。一人二役を、もっと面白くアレンジできないか?原題のWhat Happened to Mondayこのタイトルを見れば、発想の出発点がここにあることがうかがえる。双子が一人の人間に成りすます。。。3人に増やしたらどうだろう。。。いっそ7人で一週間演じ分けたら、面白くないか?日曜日には教会に行く真面目な性格で、土曜日には遊び人、月曜日は仕事人間。コメディ向きの実に魅力的なプロットだ。SFをベースにしたスリラー映画にするべきじゃなかっただろう。
それでも映画の出来は悪くなかった。がしかし、あえて失敗している部分を取り上げたい。第一に監督がオマージュを捧げる映画を詰め込み過ぎで、無駄に時間を浪費しているし、もっと他のことに予算をつぎ込めば良かった。メインヴィジュアルにも採用されているビルを飛び移るアクションは、「ブレードランナー」からだし、網膜スキャンをくりぬいた目玉で突破するあたりは「マイノリティ・レポート」だろう。悪い予感というセリフは「スターウォーズ」から。他にも切りがないほどイースターエッグが仕掛けてある。
監督の遊び心を許せるのはせいぜい2、3回。過剰に仕掛けてあっても、予算と時間の浪費だろう。前例のないスタントとか、目を奪われるようなド迫力のシークエンスは映画に無くてはならないものだ。だからと言って、一番大事なプロットが傷ついていいわけがない。前出の眼球のくだりは、管理システムを好き勝手にコントロールできる敵側からすれば本来は必要のないプロセスで、ドアを開ける手段は他にいくらでもあったはずだ。
アクションが無くなれば、観客はあくびをしてしまうとでも思っているのか、無理くり警察に追われるハラハラドキドキを作り出している印象が強い。こちら側に7人の分身がいるのだから、相手をいいように翻弄できたはずだ。どうしてその発想でアクションを組み立てられなかったのだろう。
ストーリーも後付けくさい、悪く言えばご都合主義のひと言だろう。プロットが面白いだけに実に残念だ。命がけで1人の人物に成りすましている姉妹が、いかなる動機があっても、それぞれに秘密を持つことなど不自然だ。他の姉妹に比べて男性経験がないとか、こっそり彼氏を作っていたりとか、職場で連絡を絶つなど、その都度製作者の都合でおかしな設定がくっついてくる。それ以前に。モニタリング出来るのなら、外出中は常にそうしておけば月曜日だけが消息を絶つことすら起きなかったであろう。見せ場を作り出すことも大事だが、もっとディテールを磨く作業に時間を費やすべきだったろう。
何よりも、一番大切なこと。登場人物の「誰」に感情移入すればよかったのか。自己犠牲を哀しく、尊いものにするためには、7人の姉妹を均等に描くのではなく、誰か1人の主人公に付随する、6人の脇役たちという描き方が相応しかったはずだ。この映画では、命を落とすどころか、自分同士が殺し合うシーンすらある。観客はどちらの味方になればいいのか。決着した時、喜ぶべきか、悲しむべきか?きちんと描けていない。
この映画、製作陣には注目していたい。いずれ映画史を塗り替えるほどの傑作を生み出すかもしれない可能性を感じたからだ。でも、残念ながら本作は上手く出来上がったとは言えないだろう。
2018.10.2
どんどん惹き込まれていく
ストーリーが簡潔でしっかりしてて観やすい
タイトルやポスターを見て、チャラついたエンタメ性の高い作品かと思ったけど、レビューが良かったのと主演がドラゴンタトゥーの女の人と同じだと分かって見る気になった。
週一回しか外に出れないうつうつとした気持ちがコロナの今だと共感できるなぁと感じたし、ストーリーも最後まで納得のいくものだった。
設定が面白い♪
わざと脱線させたような作風
極端な近未来を仮定する古典的なSFぽい発想のようで、予想を裏切ってくる。
主人公に使命を課して組織に立ち向かう展開がセオリーだが、姉妹は単純に生きることが最大のミッション。普通に生活したいだけという。
しかし、その普通の生活がある日崩れてしまうことで、結局は使命と向き合わざるを得なくなる。
展開も裏切りだらけで、どんどん減っていく。ヒロインとは言い難い弱さ。さらに全然一枚岩ではない。その人間ぽい脆さを取り入れることで、内緒の彼氏や賄賂といった重要な展開が生まれている。
子供の残酷描写を嫌うアメリカでは作りづらかったのか、舞台はヨーロッパ設定だし合作。
わざと脱線させたような作風がある意味見どころといった映画。
メモ
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