オペレーション・クロマイトのレビュー・感想・評価
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【”異なる理念のぶつかり合い。”北朝鮮軍に追い込まれた韓国軍がマッカーサー率いる国連軍を不可能と言われた朝鮮戦争の戦局を一変させた仁川上陸作戦で暗躍した韓国スパイ達の姿を描いた作品。】
ー 朝鮮戦争下に行われた「クロマイト作戦(仁川上陸作戦)」を迫力あるアクションシーンと、ハラハラする韓国軍のスパイ活動を描いた作品。ー。
■1950年、南へと侵攻した北朝鮮はソウルを陥落させ、およそ1カ月で朝鮮半島の大部分を支配下に収めた。
事態を重く見た連合国軍最高司令官、ダグラス・マッカーサー(リーアム・ニーソン)は戦局を打開するため、周囲から猛反対を受けながらも仁川への上陸作戦を計画する。
だが、その為には北朝鮮が仕掛けた機雷地図が、どうしても必要であった・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・同一民族同士で戦う、理念の違う、北朝鮮と韓国の映画はどの作品を観ても心理的にキツイが、何故か心に沁みるのである。
・今作でも、且つては共産主義者だったチャン・ハクス隊長(イ・ジョンジェ)が北朝鮮のパクになり切り、韓国制圧の急先鋒である北朝鮮の幹部リムに取り入り、彼から機雷地図を取ろうとする姿。
ー スパイ映画は、どれもハラハラするが今作も同様である。チャン・ハクスとリムの騙し合い・・。-
・マッカーサーの、強引な作戦である「クロマイト作戦(仁川上陸作戦)」を何とか成功させようとするチャン・ハクス隊長を筆頭にしたスパイ達。
ー だが、次々に企みが明らかになり、処刑されて行くスパイ達姿。尚、劇中でも語られているがこの作戦はマッカーサーが大統領になるために仕掛けたモノである事は史実である。
ー
■そして、多大なる犠牲を払いながら、「クロマイト作戦(仁川上陸作戦)」は決行されるのだが、地上ではチャン・ハクス隊長と北朝鮮の幹部リムとの闘いはギリギリまで続いていた。
<ラスト、無事上陸したマッカーサーが、横たわって動かないチャン・ハクス隊長と北朝鮮の幹部リムに対し、敬礼するシーンは沁みた。
更に言えば、形成を逆転した韓国軍の軍列に対し、チャン・ハクス隊長の母親が、息子を探すシーンも切なきシーンであった。>
理念は血よりも濃い
実話に基づいた戦争アクション。
1950年6月、朝鮮戦争、勃発。
北朝鮮が38度線を超え、南(韓国)を奇襲。
韓国はわずか一カ月のうちに、ごく一部を除く半島の大部分を北に支配されてしまう。
これじゃあいかんと、事態を重く見たマッカーサーが仁川上陸作戦を計画。
対北のスパイ8人(チャン・ハスク率いる)が敵陣に潜り込み、南奪還に命をかけて挑むのですが、ドキドキハラハラ感がすごく、スパイの正体がばれやしないかと、前半は特に体が固まってしまいました。アクションの見せ場も半端なく、電信柱にはりつけられる目を背けたくなる残虐な場面もあり、やはり韓国映画だと思いました。
イ・ジョンジェの男気あふれる大尉、よかったです。鋭い三日月目の奥に優しさを感じました。北のイ・ボムスがやられても全然死なない!執拗な悪役に徹してました。どこかで見たなと思ったら、『出国 造られた工作』に出てた人でした。
獅子奮迅の活躍をする主人公である諜報員チャン・ハスク、銃撃シーンは予想以上の迫力
監督
イ・ジェハン(サヨナライツカ等)監督による2016年製作の韓国映画。
原題:Operation Chromite、配給:クロックワークス。
銃撃シーンに予想を大きく上回る迫力があって、感心させられた。また、邦画戦争映画の様に主人公のラブシーンとかが無い点はありがたかった(母と会わずに済ませるシーンはあったが)。世界における歴史的事件として重要なはずだが、朝鮮戦争のことを自分は殆ど何も知らないことを知り、愕然とさせられた。
大統領に逆らってまで仁川上陸作戦を実行したマッカーサー(リーアム・ニーソンが好演)が英雄的に描かれている。実際、成功すれば敵兵を分断できるが大きなリスクもあり、よくぞこの作戦を実施したと感心させられる部分は大。改めてマッカーサーという人物の価値を教えられた気がした。
映画で獅子奮迅の活躍をする主人公である諜報員チャン・ハスク(イ・ジョンジェ)が実在したかは確認できなかったが、仁川港付近の情報収集にあたった韓国兵が存在したことは史実らしい。一方、敵側北朝鮮の仁川守備責任者(イ・ボムスが熱演)の残酷ぶりやタフさが強調されていて、印象にも残った。同じ民族ながら、敬意のかけらも全く無く、悪そのものに描かれていたことには一種の感慨を覚えた。統一を願う人間も多い様だが、東西ドイツとは、歴史が異なることを再認識させられた。
製作チョン・テウォン、脚本イ・ジェハン、イ・マニ(長沙里9.15等)、撮影パク・ジャンヒョク、編集スティーブ・M・チョー、音楽イ・ドンジュン。
イ・ジョンジェ(チャン・ハクス)、イ・ボムス(リム・ゲジン)、リーアム・ニーソン(ダグラス・マッカーサー)、チン・セヨン(ハン・チェソン)、
パク・チョルミン(ナム・ギソン)、キム・ヒジン(リュ・ジャンチュン)、キム・ビョンオク(チェ・ソクチュン)、チョン・ジュノ(ソ・ジンチョル)、パク・ソンウン(パク・ナムチョル)、ジョン・グライス。
3.5 完成度高い
韓国映画贔屓ではないけど、やっぱり韓国映画のエンタメとしての完成度高いですね。正直、ポスターと邦画のタイトルのダサさに、おい、本当に面白いのかとレビューを何度も確認してしまいました。だってマッカーサー見た瞬間に、明らかにB級に感じてしまったんだもの。 しかし、見始めればマッカーサーはおまけで、南韓国軍のスパイが敵陣に潜入するというスリリングかつシンプルな内容。いつもは倍速で見るところ、普通に等倍速で見た。 話も史実をもとにしており、展開もスリリング。なんどもウィキペディアで実際の歴史を調べたし、映画をきっかけに南北分断と朝鮮戦争や人民裁判などを調べた。 ただそれだけではなく、映画として演出が良かった。悪いやつは悪そうに、かっこいいときはかっこよく、きれいなときはきれいに。とても演出がよく、見ていて、面白かった。それが自然になっていたのが良かった。さすがこのジャンルはお手の物という感じ。 ただ海外部分の演出がチープに感じたように思う。あと看護師可愛すぎ。好き。 またこうした映画を見ると、現代でも全然戦争の火種は消えていないと感じた。しかしながら当時と違うのはもうイデオロギー戦争ではなくなっているということである。作中で「理念は血よりも濃い。みんなが幸せになる世界をつくる」とあったが、インターネット全盛期ではそうしたものが完全に崩壊し、権威主義的な統制勝負でしかなくなっている。そうなると攻める側に目的意識が喪失しやすくなっていそうだなと思った。
仁川上陸作戦に命を捧げた者達
前半のスパイ中にバレるかバレないかのドキドキ感はヤバイ。
「もうやめて〜」と叫びたくなる。
後半は国のために命を捧げる男達にみいる。
仁川上陸の背景に、内部工作があったんだと、初めて知った。
確かに、国連軍が釜山から押し上がらずに、仁川から上陸して行ったのは、謎だけど、
やっぱ簡単にはいかなかったんだな。
あんな、一対一の敵みたいなのは脚色だろうが、
仁川上陸に命をかけた、命を国に捧げるってのは、カッコいいというか、、、
韓半島が赤化統一せずに分断はしてるけど、韓国が発展して韓国映画をみれるのは、この人達のおかげだな。と想った。
マッカーサーの朝鮮戦争
1950年、北朝鮮の奇襲により韓国は国土を失う。 国連軍の司令官はマッカーサー(リーアム・ニーソン)、仁川に上陸して反撃するクロマイト作戦を実行する。 そのために韓国兵からなるスパイ組織が上陸地点の情報を集めることに。 迫力満点の戦争映画で、冷戦前の国際状況がうかがえる。
戦争映画というよりアクション映画
朝鮮戦争の戦況を変えた連合国軍による「仁川上陸作戦」を影で支えた韓国軍兵士たちの実話を映画化 これは、戦争映画というよりも、ヒーローとヴィラン(悪役)が戦うアクション映画の色が濃いなと思った これは、あくまでも国連軍主導の作戦であって、兵士たちは司令官マッカーサーの元で働いている その兵士たちは、思想や国のために戦うというより、家族や仲間たちを守るために戦うことを前面に押し出されていて、 観客にとって、兵士たちがとても身近な存在に感じるし、彼らの自由への戦いにとても共感する しかし、本来なら、国連の作戦に対して、韓国側にも北朝鮮側にも、司令部それぞれの思惑があるはずだけど、そこが全く描かれない。 あくまでも、仁川で北朝鮮軍を率いる独裁者的な将軍と、韓国側で自由を守る大将の戦いに終始している それはそれで、とても見応えのあるアクション映画になっているけれど、 この戦争の真の悪を描かないのであれば、それは戦争映画ではなく、アクション映画なんじゃないかなと思った それは、韓国にとっては、国が分断されたままで、いまだに、その戦いが終わっていないからで、北朝鮮=悪 と言い切れないお国事情があるんだなと思った アクション映画としては楽しかったけど、戦争映画としては、食い足りない。 そんな印象だった しかし、リーアム・ニーソンはよく出演したなと思った
すごくよかった
韓国軍の暗躍ぶりがとてもスリリングで面白かった。8人の潜入部隊であったが、全員を把握できなくてもそれほど気にならない作りであった。床屋の親子の運命に翻弄されっぷりが尋常でなかった。
北朝鮮を悪役と見るか?!それとも北朝鮮と米国(韓国)の理想のぶつか...
北朝鮮を悪役と見るか?!それとも北朝鮮と米国(韓国)の理想のぶつかり合いと見るか?!どんな見方も出来てハラハラして面白い♪こんな戦争アクションは初めてデス☆
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