ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのレビュー・感想・評価
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社会、周囲、本人、すべてが病気だったのかも
実話を下にした作品。
パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて様々な障壁を乗り越えていく様を描いた物語。俳優クメイル・ナンジアニと、ナンジアニの妻である脚本家のエミリー・V・ゴードンが自分たちの体験をもとに脚本を作り、ナンジアニ自身が主演を務めている。
エミリーがリアルに大病になっていますが、ここはやっぱり、二人の幸せを阻む因習が“病気=ビッグ・シック”なんですよね。確かに、その因習に悩まされている側からすると、因習そのものが“病気”であり、因習にとらわれている人たちも“病気にかかっている”様にも思えてくるのかもしれませんね。
また、邦題のサブタイトルも“ぼくたちの大いなる目ざめ”なんてなっています。これは、やっぱり“ぼくたち”となっているところが、ミソなのでしょうか?この“ぼくたち”は、因習にとらわれている人たちと言う解釈もありますが、実は、『本当に愛しているのは誰であるのか』と言う事を、病気を通じて改めて感じた、クイメルとエミリーの二人なのでは無いかとも思いました。
結婚は、日本人同士であったとしても、育った環境の違いによっていろいろな違いがあって、なにかと障壁になりますが、国際結婚はそれ以上。しかも、少なからず宗教も絡んできてしまっていますから、余計に大変。口で言うのは簡単ですが、作品からはリアルな苦しみが感じられます。
この作品の素晴らしいところは、“リアル”なところ。脚本も当事者たちが書き上げ、且つ、演じているのも(男性側は)本人。そりゃ、リアルになりますよね。
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
2018年18本目の劇場鑑賞。
人気コメディアンのクメイル・ナンジアニが、
自身と妻エミリー・V・ゴードンとの馴れ初めにまつわる驚きの実話を、
エミリーとともに脚本を手がけ、
自ら主演して映画化。
白人女性と恋に落ちたパキスタン系移民のクメイルが、
まるで文化の異なる家族と恋人のはざまで揺れ動くさまと、
思わぬ障害に直面した2人の恋の行方を、
移民を巡るアメリカ社会の実情とともにユーモラスなタッチで描き出す。
主役のクメイル・ナンジアニと奥さんとの出会いを描いた自伝的映画。
主人公がパキスタン人といのが新しい。
ゾーイ・カザンとホリー・ハンター以外は、
ほとんどコメディアンで構成されたキャストはみんな面白い。
中でもベス演じるホリー・ハンターが素晴らしく、
クメイルに対して差別発言をした男に食ってかかるくだりは胸が熱くなる。
クメイルの両親は、
厳格なイスラム教徒の家族という部分だけに終わらず、
彼らの日常やユーモア溢れる部分にも触れている内容は良かった。
本作はどんなに深刻な状況においても、
必ずユーモアが描かれている。
一見クメイルの自伝的映画のようで、
大いなるアメリカンドリームの話でした。
異人種間にある「偏見」という病
笑ったり泣いたり、泣きながら笑ったりの繰り返しで大変だった〜
これは大好きだー
パキスタンからやってきた移民のクメイルと、白人の女の子エミリーが恋に落ち、付き合い始めるけれど、クメイルがエミリーに内緒で親から勧められたお見合いをしていたことが発覚
エミリーはそのことに激怒し、二人は別れてしまう
そして、その直後、エミリーが原因不明の病気になり、昏睡状態になってしまう
これは、主人公を演じたクメイルの実話を映画化した作品で、
アメリカにおける異人種間の恋愛を描いている
パキスタン出身の青年クメイルは、その見た目から「テロリスト」と言われて差別されることもある
しかし、クメイルの家族もまた、アメリカで暮らしているのにもかかわらず
「パキスタン人はパキスタン人と結婚するべき、白人と結婚なんてありえない」
という「偏見」をクメイルに押し付けている
クメイルは、エミリーが病気になり、彼女の両親と長い時間を共に過ごすことで、クメイルが当たり前だと思っていたパキスタン式のローカルルールが、彼女を傷つけていたことに気づく
これは、原因不明の病気でエミリーが昏睡状態になり、そこからクメイルが気づきを得る話であるけれど
異人種間にある「偏見」という「病」にクメイル本人が気づき、克服し、周りの人たちを変えていく話だった
アジア系の家庭には、このクメイルのように「家のしきたり」を守りたがるゆえに「親が反対するから」という理由で、うまくいかないカップルがとても多いように感じる
しかし、それは白人の人たち(エミリーのお母さんのような)からしたら「とてもバカげたこと」なのだけど
クメイル本人が、それが「バカげたこと」だと気づかないように、多くのカップルが不幸になってしまう
だから「差別しないでください」と言う前に「自分は相手に対して、差別や偏見は一切ないのか」と考えてみるといい
みんながその「病」を克服したら、世界はもっと平和で幸せになるということを、クメイルとエミリーは証明してくれたのだ
いやしかし、
私はクメイルがそのことに気づいて過ちを正しただけでも立派だと思う
アジア系の家庭の中では「家族が正しい」と思い込み、勘当されることを恐れ、親が決めたローカルルールの中で生きている人も多い
クメイルは、そのローカルルールから抜け出して「真の自立」をしたからこそ、本当に結婚したい相手に出会えたのだと思う
異人種間にある様々な問題について、時には笑いを交えつつ、楽しみながら観られたところが良かった
多くの人に観て欲しい作品
多様なものが認められたこの世の中、四方八方周りにいる人々は言うこと...
多様なものが認められたこの世の中、四方八方周りにいる人々は言うこと様々、そのジレンマに挟まれた時にゃ、もうどうすればいいんだ❗️❗️
こう叫びたくなる時が珍しくないのはお互い様、この映画は現実で実際に起きた実話をラブコメディ仕立てに調理しつつ幾多のジレンマという病に悩まされる人を描いた物語
実際この映画主人公は頑張ったよなぁ、俺はもう主人公がハンバーガー屋でキレるまでに3回はヤケクソにキレてたよ、尖った思いながらも、結局いくら色々ルールが前横後ろから何と言おうが、親子の糸は切れないし、相手に向けられた愛情や自分の思いは早々無下に出来ない
こんだけ多様な世の中なったんだもん、やってみたいことに1回果てるまでやってみなきゃねと、終わった後前向きになれるハートフルな映画でした
結末はこうでなくっちゃっね。
連日の劇場鑑賞、やっぱ楽しい!3-F-5席、今日も靴下脱いでくつろ...
連日の劇場鑑賞、やっぱ楽しい!3-F-5席、今日も靴下脱いでくつろぎつつ…スイマセン。でもいいよね、鑑賞人数3人だったし。会員にまでなってしまったのに大丈夫か(笑)
評判通りとっても良い作品でした、見る価値大いにあり。
・相変わらずすぐ寝るとこから始まる。どういう文化なんだ!羨ましいだけだろって…うるせーうるせー(笑)
・主人公の見合い相手がみんな美人。こっちでもええんちゃうの(笑)
・ジョークは正直イマイチです。
以下、微妙なネタバレになるかも、お許しを。
感動ポイント
・信仰からの決別を宣言する主人公。『祈ってなんかいない、ゲームやってたんだ』 私は快哉を叫んだ。
・勘当された主人公に最後に会いに来た父親。思わず涙してしまいました。昨日、息子を怒鳴りつけたのが影響したかも(笑)
主人公二人の愛情にも心動かされるのだが、多くの人が抜け出せない宗教の闇を乗り越えた、それこそが素晴らしい、凄い。
あなたは信仰と家族とどちらを選びますか?
当然…ですよね。
暖かみのある家族のドラマ
実話ベースなんですね。主人公のまっすぐな生き方に惹かれ最後まで飽きずに見ることができました。
民族のしきたり的な障害を含め自分の両親にハッキリとものを言えない主人公にもどかしさを感じつつも、逆に彼女の両親との関わりの過程がとても素敵に描かれています。教師と軍人の娘という対照的な両親のキャラ設定は最初から最後までブレずに描かれ、特にお父さんのちょっと残念なユーモアにクスクス笑い、クールなお母さんと上手く絡みあっています。そんな彼女の両親に影響を受けながら少しずつ変っていく主人公。でも肝心なところでは一押しがきかない。それなのに最後の最後は簡単にまとめちゃった感じで、そこだけがちょっと勿体ないかな。感動はしたんだけどね。
でも、暖かみのある家族のドラマ、ラブストーリーとしてとても楽しく見ることができました。
不明の病気昏睡、奇跡の回復
予定調和ではない脚本
シンプルな話だけどホッこりする作品!家族は大切にしなきゃいけないと改めて実感!!
男性パキスタン人コメディアン「クメイル」とアメリカ人女性「エミリー」との恋の実話ストーリーなのでシンプルな話に終わると思っていましたが想像以上に良かったです。
文化の違いで家族は反対したりするけども本当に愛しているからこそできたいい実話だなぁっと思いました。
恋の話をメインにしているけど、クメイルの成長話でもあるし、実話話なので男性にとっては恋をするならこうアタックしてみろ!そして家族にはちゃんとあいさつしろよっ!といえる参考になれる話と言えるかもしれません。(笑)
クメイルの親はパキスタン人と結婚しなさいと言われるし、エミリーは昏睡状態になってエミリーの親との最初の出会いは最悪の状態だしいろいろありますが、とあるきっかけから最後はあ~やっぱいいなぁ~っとホッコリできてよかったですそしてうらやますぃ~~。
好きなシーンは、エミリーのお父さんとクメイルの2人だけで会話するシーンの中でお父さんが過去の経験からクメイルに1つ助言を教えてくれるのですが、女性がこの助言を聞いたらふざけるなと思うかもしれませんが、男性としてはホ~参考にしますって思っちゃいますが、絶対やっちゃいけない助言なのでちょっとこのシーンはご注目を(笑)
本音としては、劇場で観なくてもいいかなぁ~と最初は思っちゃいましたが、内容を見て面白い作品はやっぱ先に劇場でみとくのがいいもんですな(笑)
大切な人と観たい映画!
国を超えた信念
ハッピーになるヒントが見つかる映画!?
"将来、結婚する"人生を考えている全ての人に観てもらいたい作品!
恋人とこの映画を観たら、観終わった時に思わずハグしちゃうかも…!(〃ω〃)
驚いたのは、コレが実話で主人公 クメイル 本人の話って事!
自分の事を脚本にして、自分が主演しちゃうってスゴイよね!笑
しかもアカデミー賞、脚本賞にノミネートしちゃうなんて!(OvO)
でも、そうしたくなるくらい、この映画・ストーリーにはハッピーになるヒントがたくさん詰まってる気がする☆
やっぱりGAGA配給の洋画は、私のどストライク作品ばかり!!
恋人とのデートムービー、一人で観る感動ムービーにおススメ!
結婚、恋愛、人生のヒントがココにあるかもしれませんよ?(*^^*)
2017年公開作でベスト10に入る傑作ロマンティックコメディ
THE BIG SICK 無神論者となったパキスタン人の青年が白人女性と交際する中で様々な問題に直面し向き合っていく傑作ロマンスコメディ。今作は実話でコメディアンのクメイルナンジアニと妻エミリーの交際中の出来事をベースに描かれている。個人的に今年のベスト10に入る超オススメ映画!
テロリズムの恐怖や異文化間の不和や人種の偏見など様々なテーマを独特のユーモアで表現している。そして2人が自分達の物語を最高の映画にまとめ上げ今年最高と言える作品を完成させた。また苦労した恋愛や大病まで克服し結ばれる2人が素晴らしい。
ロマンスコメディ、時代を感じる話、移民家族の伝統、現代アメリカ事情、更にはメディカルドラマまで。そして、他人の家族と自分の家族の受け入れを根本的なテーマに愛とユーモアで異文化間の不和をどの様に克服するか非常に興味深く知的で暖かい笑いと感動に溢れた今年最高のロマンティックコメディ。
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