劇場公開日 2018年2月23日

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「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ しょうちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ

2018年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2018年18本目の劇場鑑賞。
人気コメディアンのクメイル・ナンジアニが、
自身と妻エミリー・V・ゴードンとの馴れ初めにまつわる驚きの実話を、
エミリーとともに脚本を手がけ、
自ら主演して映画化。
白人女性と恋に落ちたパキスタン系移民のクメイルが、
まるで文化の異なる家族と恋人のはざまで揺れ動くさまと、
思わぬ障害に直面した2人の恋の行方を、
移民を巡るアメリカ社会の実情とともにユーモラスなタッチで描き出す。
主役のクメイル・ナンジアニと奥さんとの出会いを描いた自伝的映画。
主人公がパキスタン人といのが新しい。
ゾーイ・カザンとホリー・ハンター以外は、
ほとんどコメディアンで構成されたキャストはみんな面白い。
中でもベス演じるホリー・ハンターが素晴らしく、
クメイルに対して差別発言をした男に食ってかかるくだりは胸が熱くなる。
クメイルの両親は、
厳格なイスラム教徒の家族という部分だけに終わらず、
彼らの日常やユーモア溢れる部分にも触れている内容は良かった。
本作はどんなに深刻な状況においても、
必ずユーモアが描かれている。
一見クメイルの自伝的映画のようで、
大いなるアメリカンドリームの話でした。

しょうちゃん