さよならの朝に約束の花をかざろうのレビュー・感想・評価
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口コミ拡散希望
湯水に如く金を使った「空海」などという下らん映画を先に見しまってモヤモヤさせられたあと本作を観て心が洗われるような気がした。確かにファンタジーであるため架空の世界に直ぐには入り込むことは出来なかったが、徐々にその世界観に没入することが出来た。時間の流れに取り残された一族の物語であり「ポーの一族」の世界観に通じるものを感じたが、その透明感は素晴らしかった。このような世界観はいくらVFXを使っても表現することは出来ずアニメならではのものである。所詮日本は映画に金は掛けられないのであれば、オリンピックのようにオールジャパンでアニメ文化に全力をそそぐべきである。大した映画宣伝もしていないようなので、「この世界の片隅で」のように口コミ拡散希望である。
ファンタジー。
個人的に胃にくる良い作品でした
勧善懲悪ものが好きで、登場人物には幸せになってほしいと思っている者が書いているレビューということを踏まえて見ていただければ幸いです。
主人公のマキア視点ではとても良いストーリーだったと思います。
始めは一人ぼっちからくる寂しさから赤ちゃんを抱き上げ、次第に母とは何かを知り、最後には愛を知るというよく練り上げられた作品だと思いました。
また、マキアとエリアルの関係について、幼少期、青年期、壮年期と短い時間ながらも上手く表現をしていたと思います。
作画も素晴らしく、P.A.WORKSらしい背景や人物がとても繊細に描かれていました。全体的に薄い表現が多く、滑らかさがありました。あ、でも頬のむっちり感はありました、最高でした。
あと、月日が経つにつれてマキアの容姿がちゃんと少しずつ成長していたのが良かったです。
主人公を軸としたこの作品は個人的にとても素晴らしいものでした。
ひとつだけ気になったのがマキアの髪の色の変化ですね。マキアの髪がなぜ金から茶になったかが分からないというレビューをいくつか見ました。恐らく金髪ではイオルフの民だと分かってしまうのでミドが染めてくれたというものを、途中の髪染める道具の1カットで表現しようとしていたと思う(もしかしたらもう1カット別のがあったかも)のですが、ちょっと説明的にはきついのではないかなぁと思いました。
さて、ここから個人的に胃が痛む話です。
今作、個人的にレイリアが裏主人公的な立ち位置だと思っています。
マキアと対になるような、はつらつとした性格で活発的な少女であり、パンフレットも2人で構成されています。
ただ、この子を軸としたストーリーと見ると、メザーテに捕らえられ望まぬ子を孕まされ、救出に来た一族の男は全て殺されたと伝えられ、一縷の望みの娘には合えず、愛していた人は狂い落ちるという壮絶なストーリーを歩んでいます。最後には吹っ切れた描写はしているものの、ちょっと可哀想すぎじゃあありませんかね・・・・・・
しかも最後の吹っ切れるシーンがちょっと説明不足というか行動原理の理由付けが弱いというか、いやまぁ時間尺的にしょうがない部分もあるのでしょうが、なんというかストーリーの為に不幸にさせられた少女感がものすごいありました。
ただ、妊娠後からクリムが助けに来る王城までの感情や思考はとても真に迫るもので、ここでの女性らしい感情や母親としての感情表現はとてもすごかったと思います。
個人的にはこの子にはもっと救いがあるような終わりをして欲しかったです。失ったものがあまりにも大きいような気がしてなりません。
あともう一つの不満が、王国側のやっつけ的な行動でしょうか。こんだけ壮絶なことを起こしといて物語終盤で裏口からするするっと逃げ延びていることに胸糞悪さを感じます。
まぁ国王というものはこういう風に逃げ延びているのかも知れませんが、正直、水路で後ろから家臣にぶった切られてのたれ死んで欲しかったです。※個人の感想です。
マキアを軸として物語を見れば、とても素晴らしい作品だと思います。
愛とは何か、母とは何か、を考えることが出来る作品ではないでしょうか。
以上となります。
まるで史劇の如く
文芸映画であるかと錯覚する美しさ。
美しい少女達は出てくるが、いわゆる萌えとは一線を画した登場人物たちは皆がそれぞれ異なる存在感があり、その世界観や生活を感じさせてくれる。
時代や場所が次々に変わっていくので、多少の難しさを感じる人も居るかも知れないが、殆どにおいては自然と理解できる過不足無い情報量のバランスは絶妙です。
他人の子に無償の愛を注ぐのも、自身の子に訳あり愛を注げなかったのも、どちらも愛あふれる母であった事に涙する。
1点気になるのは、この監督の特徴とは思うけど、タイトルはもう少し親しみやすいものにして欲しかったかな。
レイトショーだったことも有るだろうけど、アニメもしくは実写化映画で数十人は居た劇場を上映終了までシーンとさせるぐらい観客を飲み込んだ作品ははじめてだ。素晴らしい作品に拍手と感謝。
大ヒットの予感
大人の観る映画
自分も子を持つ親の気持ちが解らない
「あの花〜」「ここさけ〜」のキャッチコピーで宣伝していたのでソッチ系の話だろなと予想、それは予想通りでしたが〝イオルフの民〟の成長停止設定は予備知識無し。作品タイトルやキービジュアルからも想定できず、逆に驚きと興味をひかれる結果になりました。
自分は18歳で地方田舎より上京以来ずっと独りで、今もソロ継続中。普通に結婚して子供がいれば青年エリアル位の子が居てもおかしくない歳です。作品は疑似母マキアとエリアルのフェイクな親子関係を綴ったもので、マキア自身も孤独だったため目線は自分と類似してるかと思いきやそんなことはなくキチンと子育て出来てるようにも伺え、サスガに女性は本能的にそう云うスペックを搭載してるんだろなと思いました。
とは言え一部に同調しきれない部分も無くはなく、自分が人並みの人生ならば汲み取れたかもですが、ソコは自分のせいであって作品が悪いのではありません。
お話の時経が若干不鮮明で、エリアル0歳から幼少〜少年〜青年〜成人と成長する時代の区切りと、時間経過がシッカリ把握しづらいのは気になりました。それはマキアが外見無変化な故に増々解りにくく、場面によっては一瞬「?」となる部分もありナニガシかの工夫が必要だったかと思われます。
レイリアとクリムがベタい昼ドラのネバネバ展開で一部不可解な言動もあり、女性はこの手の世知辛さを妙に好んじゃうのかなと観てて偏見じみた印象を持ってしまう部分もあり…w
美術も素晴らしくファンタジーとしての内容もマズマズで仕上がりも上々、初監督作品としては及第点です。ただ初監督作だからなのか、踏み込んだ演出も思い切った冒険もワリと控えめで、徹頭徹尾無理をしない内容でした。そのせいか内容に『ノビ』『コシ』の手応えは弱くチョッとだけ古臭い印象も受けます。
次回作はその辺の監督自身の持ち味をもっと濃く活かしていく事になるでしょう。
この世界観、、、
いい👍。育ての母親🤱としての苦悩と葛藤、そして無償の愛の姿をファンタジーで描いた秀逸な作品。日本アニメ🇯🇵の底力を改めて垣間見た気分がして嬉しくなった。
ただ、老衰の我が子を看取る(見た目は)若い母親⁉︎って何⁉️。冷静に考えちゃいけないのだけど、ラストシーンはそうあって欲しい!と、、、。時勢的に「そだねー」と思わず言いたくなる展開に思わずニンマリ。タイトルが“泣け”と言っているが、見事に「泣かされる」作品でもある。
微妙な数の公開館がこの作品の立ち位置なんだろう。だけど上映してない映画館さんは、商売が下手を宣言してるに等しい・・。
本作の結論、この冬1番の「掘出し物」です。
岡田麿里さんの作品史上、最高傑作です!
考えています。
悲しい結末を予感させる演出が多数あり、覚悟していましたが、一応ハッピーエンドでよかったです。ただ、この映画が何を伝えようとしているのか、自分の中でしっくりいっていません。
マキアの気持ちが理解できない。彼女は何故、ラングの想いを受け入れなかったのか。エリアルとの関係も親子の想いしかなかったのか。何故、長命の人種という設定を使ったのか。誰か説明してくれーと思います。
岡田麿里さんが監督との事で、映像面が大丈夫かと思っていましたが、全くの杞憂でした。大画面で見て、よかったと思います。点数は美術がよかったので、少し甘めかもしれません。でも、他の方にも見て欲しいので、この点数にします。
もう一度見に行くかも。
オッサンだが心揺さぶられた
暇な週末になんか映画みたいけど
これといったのを見尽くしてしまい
普段見慣れないタイトル長い系の
かわいい絵柄のアニメだけど
食わず嫌いはよくないから見てみるか
という感じでした
最初恋愛モノかと思ってました
設定上、当然別れが最後に来るんだろう
でも女性は強いからね恋人との別れも
いい思い出にできるよね
(ワンダーウーマンもそうだったし)
でも 親子モノですか・・・そうですか
正直設定からはラストは読めるよね
そうですよ
長老の言葉もあった
マキアも物語の序盤に既に当然気づいていた
ところどころ
エリアルが母の国を滅ぼした国の兵士に?
・・・そうなるの?とか
レイリアはそうしちゃうの?とか
え?そうなんだ
ってところは多少ありますが
必然的に向かうべきラストに話は進んでいきます
しかも愛情いっぱいに
ラストは ねぇ
こうなるのは解っていましたが
エリアルの手をとってあげての言葉に
走馬灯に グッとこみ上げてきましたが
なんとかこらえました オッサンなので
現実世界では老衰で逝く我が子を看取る親ってのは
そうそういないし
このように生き切った人生の最期に
親に看取られ褒めてもらえることも
まずないでしょう
この設定でしかできない表現でしたが
ひょっとしたら人生の最期というのは
自分の親を想い
よくやったと言われる人生を歩んだか
そこに人生の価値があるのかもしれません
愛するものを見送りそれでも
老いずそのままの思いを胸にまた数百年生き続けるとかは
ファンタジーでしか描けないですしね
このテーマ的にはこの設定は良かったですね
約2時間の作品に詰め込みすぎと思う方も
いるかもしれませんが数百年を生きるイオルフには
人間との交わりは駆け抜けるような時間なのかもしれませんね
親子の愛と別れという点では
八日目の蝉 に通じるところがあるかな?
また、観てみたいと思いましたが
次観ると今度こそ泣いてしまいそうで
オッサンですから映画館で観るのはどうしようかな?
とか思っています。
グッときた
母親を意識した女性が感動するための映画
女性に見て欲しい作品です。
恋愛ファンタジーものかと思って
行ったのですが、
とんだ詐欺でした。(いい意味で)
親子の物語です。
又は、2人のお母さんの物語。
子供を育てるとき、女性も母親として
成長しているんだなぁと思いました。
勿論、男性でも楽しめると思います。
ファンタジー設定が細かいので
苦手な方はご注意を!
私には合わなかった。(´Д` )
評価も高く、何気に気になっていたので、鑑賞。
劇場では、鼻をすする音も聴こえ、泣いているのだろうなと。
感想・・・・逆にしらけた!
物凄く冷静になって観てしまった。
こう書くと「お前の感性はおかしい!」
「あれ観て感動しないなんて!」などと
ボロカス言われそうなのですが、
だってねー、最初っから最後まで泣かす演出なんですもん。お腹一杯って感じ?
映像、演出、音楽全て素晴らしいとは思いますが、この内容なら映画ではなくテレビシリーズでじっくりやった方がいいタイプかと。
冷静に観た為、??と思うところもしばしば。
まず、長老どこ行った?最初出てきて襲撃されて以降、最後まで出て来てませんよね。あの村で帝国は、一人拐っただけ?
エリアル見つけたとき、バロウは、里に行く途中とか言ってたよな?じゃあ、連れてけよ!そもそも、バロウは、全編通してタイミング良く現れすぎ(笑)
後、何故マキアは、里に帰ろうとしない?里、心配じゃないのか?
レイリア拐われてから結婚式まで、エリアルの大きさから、6、7年経ってる計算になるが、何故そんなに待ってた?何か、言ってましたっけ?
極めつけは、エリアル!ケンカ別れしたわけでもないのに、家出たら、幼馴染としれっと結婚して、子供までいやがる!普通連絡くらいするんじゃねーの!
マキアいなくなったのラング知ってたよな!何故、教えない!
エリアルの成長とストーリーの進行の時間がおかしいんですよね。
そういう疑問が頭にあって、あの過剰なお涙演出なんで「しらけた」と言う感想です。おかしいかな?
マキアなんで髪の色変わってんの?(笑)
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