「面白かった」私はあなたのニグロではない 赤忍者さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった
キング牧師もマルコムXも、今では教科書上の人物と言える程の存在だが、ジェームズ・ボールドウィンは今作で初めて知った。劇中で彼自身が放つ言葉の一つ一つが強烈で、鋭い問題提起力を持つ。激しい「怒り」の感情が乗っかっていながら、同時に冷静、的確に言葉を選んだ表現でもあるのが凄い。
アメリカで起きていることに特化した映画だが、今の日本でも色々な人の心に「自分ごと」として刺さる筈。かといって重苦しさは全くなく、ドキュメンタリーにしてはカッコ良過ぎる構成、音楽、そしてナレーションであった。
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