劇場公開日 2018年5月12日

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私はあなたのニグロではないのレビュー・感想・評価

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5.0黒人差別の構造問題

2018年6月29日
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鑑賞方法:映画館

知的

公民権運動時代に活躍した黒人作家、ジェームズ・ボールドウィンの原稿を通してアメリカ黒人差別の歴史を紐解く作品だ。ただのニュース映像をつないだドキュメンタリーではない、ボールドウィンの文章を再構成し、彼の精神性に現代まで続く差別の構造問題に焦点を当てるような作品だ。

この映画には、黒人の出演するアメリカ映画の断片がいくつも挿入されている。白人の観客のための黒人のキャラクターはどんなものか、そこからアメリカのリベラルの潜在的な欺瞞を暴き出すために映画の引用は実に有効に作用している。

招かれざる客のような人種間の融和を訴えたとされる映画にさえ、そうした欺瞞が隠れていることをボールドウィンは示唆している。ニガーという役割を必要としていたのは白人だった、それはなぜなのか。この映画はそれを問う。

差別をテーマにした映画で最も考察の深い作品の一つと言っていいと思う。映画と合わせてボールドウィンの「悪魔が映画を作った」を読むとさらに理解が深まるだろう。

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杉本穂高

4.5心が痛い

UNEmiさん
2021年1月28日
PCから投稿

アメリカの人種問題の根深さを再認識させられた。
50年経っても、何も変わってないじゃないか。

ジェームズ・J・ボールドウィンがあの当時に、あれだけ問題の本質を見抜いて、しかも発信してたことに驚いた。
著作も読んでみようと思う。

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UNEmi

5.0差別

M hobbyさん
2020年10月3日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

世の中にはいろいろな差別が悲しいかな存在するが、
"自由の国アメリカ"ではそれはそれは、長く悲しい差別の歴史がある事をこの映画を通してより詳しくその内容を知ることができた。

私自身、親しい人間の中に黒人がいないので、どこか遠い存在のように感じてしまうのだけれど、アメリカやヨーロッパには当たり前のように黒人も白人もいて、日本よりもずっといろんな肌の色が存在する。

そんな環境の中で、黒人が自分たちに対する差別に対して闘う様がこの映画では幾度となく紹介された。

差別そのものが、何のために存在するのか。

そんなそもそもの、とてもシンプルな質問が本作ではでてくる。
心の弱い人間が自分達に都合の良くなる社会を作るために、わざわざ、作ったものなんだということをこの映画では教えてくれる。

本当にこれが同じ国に住む人間に対して、人間がすることなのかと目を覆いたくなるような暴力。
若くして命を奪われた少年、少女。

自分たちの尊厳と権利を正しい形で訴えて、命をある日突然奪われたリーダー達。

いろんな人の命の犠牲がアメリカの歴史にはある。

にもかかわらず、未だアメリカでは黒人差別が根強く残っている。本当に悲しい事実ですね。

何となーく、人々の気を逸らすように、メディアを使って人間達は問題に目を向けさせぬよう、社会へうまく誘導します。

それはアメリカだけではなく、現在の日本もまさにそれ。結局何も解決することなく、同じ悲しい事件が繰り返される。

この映画には、黒人達の強い意志と、高い誇りと、純粋な想いがたくさん詰まっていると感じた。
同じくらい、悲しみや憤りも感じた。

正直、このような題材の作品を観たのは初めてだったので、内容についていけない部分もあった。
またもう一度鑑賞して、この世の中にある悲しい歴史から、未来を変えていける一員に自分がなれるように、考える時間が欲しいと思った。

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M hobby

3.5人種差別はアメリカだけの話だけではない。欧州においても今なお、移民...

2020年9月20日
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鑑賞方法:VOD
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supersilent

4.0人が作りしシステムの醜さ

あしたさん
2020年9月20日
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鑑賞方法:VOD

人が作ったシステムが人を殺す。
脳みそに叩きつけて刻み込む力強い映画だった。

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あした

5.0人ごとではない、自分のことだと意識せねばならない

akcさん
2020年6月17日
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鑑賞方法:VOD

人ごとだと思ってはいけない。
これは、黒人の問題ではない。
すべての人類の問題なのだ。
それを対岸の火事だと思うような人とは友人にはなれない。なぜ、そんなことが思えるのか? なぜ、そこまで他人に不寛容になれるのか?

とはいえ、自分自身も黒人差別ができた歴史やシステムを知らなすぎたことを恥じる。もっともっと勉強して知らなければいけないと感じた。

#BLMは黒人だけの問題ではない。黒人の命も白人の命も有色人種の命も、わたしたち人類すべての命を大切にしなければならないと、みんないい加減に気づかなければ。なぜ、いままでずっと黒人だけが虐げられ我慢を強いられてきたのか? もうこれ以上無知ではいられない。わたしたちは『いま』『すぐ』『ただちに』変わらなければいけない。

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akc

3.0"怒り"と"恐怖"

2020年4月28日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

ジェイムズ・ボールドウィンは「ビール・ストリートの恋人たち」を観るまでは知らなかった、そんな彼の視線から黒人の歴史にキング牧師やマルコムXのことヲ。

未完成の原稿をドキュメンタリーとして映画化、伝記モノとして撮られていたらと思うと尚更、興味深い。

J・ボールドウィンの立場から見た著名な人物との関係性、当時の映像から語られる人種差別の悲惨さ、彼の言葉が胸に突き刺さる。

黒人は"怒り"を持ち、根拠のない"恐怖"を植え付けられたかのような暴挙にでる白人至上主義の恐ろしさ。

本作の原作をプラスしたJ・ボールドウィンのドキュメンタリーとして、深く掘り下げた内容で作られた方が良かったようにも思える。

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万年 東一

3.5 J Bawldwinに共感してしまう。 もう30年前かスパイク...

U-TAさん
2019年6月6日
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鑑賞方法:映画館
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U-TA

4.5アメリカを解き明かす深層心理の証言

2019年6月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

ドキュメンタリー映画の製作は、より難しい。紡ぎ、繋ぎ合わせ、個性を色付かせた編集過程は妙技だ。本作は、主題を貫徹する太い軸があることは勿論、ナレーション、音使いも含め、練り上げられた工程の果て校了したであろう、素晴らしい完成度で飽きさせない。故に、圧力一辺倒な訴えとは違い、冷静に粛々と、根底に根深く息衝く「アメリカ社会の弱点」を、過去と現代とをクロスオーバーしながら紐解く構成で、納得を植え付ける。核となる三者の唱え方を改めて再考するきっかけにもなるが、後世に伝える歴史映像としても秀逸な作品だろう。

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室木雄太

4.0蝕まれた他在における自己認識

2019年5月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

I am not your Negros

一人称と二人称は交換可能ではない。代替不可能であるにもかかわらず、ひとは自己の狭隘な視点にのみ留まるから、二人称を一人称の代替物として、それも自らの「内にある」もっとも嫌悪すべき表象として、それを自らの「外に」投影させてしまう。

他者をつくりあげることは、いとも簡単だ。
自らの「自在」を、つまりはアイデンティティを、そんなものは自分ではどうしようもないものでもあるはずなのに、それに固執しようとして自らとは異なる「外在」を必要としてしまう。わざわざ外部を構成してしまうのだ。そしてその外在が、自らの内在を反映したことに気づかない。

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critique_0102

2.0タイトルに対し最期は「あ〜そうですか、、」

2018年11月4日
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鑑賞方法:VOD

寝られる

アメリカ南北戦争後、今までの黒人の歴史を第二次世界対戦後を中心に語る映画。

序盤はあまり白人を敵対視する訳でも無く、黒人がメディアに出てくる同じ黒人への見方や考察等があって面白いものだった。

しかし、後半になるに連れてやはり虐待だの差別だの思いっきり黒人の事優先となり、観る気が失せてしまった。

黒人の主張は認めるが、何でも語っていいものでも無い。今までの歴史の中で白人の配慮だってあった筈だ。
それが後半出なくなったので、タイトルにも「あ〜、そうですか」しか言えなくなった。

一方的な片方の理論話は嫌いだ。今の日本と韓国に通じるものがある。

南北戦争後、何故アメリカは黒人をアフリカに返したり、イスラエルの様に一部の場所に国を持たせ、支援するから自分らで頑張れとは言えなかったのか?
こんな永久に解決出来そうも無い人種問題なのに。

国としては労働力はなんとしても確保したかったのだろう。日本も移民の話が出ているし、どうなる事やら。

そんな事を思わせてくれる作品でした。

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巫女雷男

3.5ペシミストやで彼は。

だいずさん
2018年7月31日
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だいず

4.0面白かった

2018年7月3日
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鑑賞方法:映画館

キング牧師もマルコムXも、今では教科書上の人物と言える程の存在だが、ジェームズ・ボールドウィンは今作で初めて知った。劇中で彼自身が放つ言葉の一つ一つが強烈で、鋭い問題提起力を持つ。激しい「怒り」の感情が乗っかっていながら、同時に冷静、的確に言葉を選んだ表現でもあるのが凄い。
アメリカで起きていることに特化した映画だが、今の日本でも色々な人の心に「自分ごと」として刺さる筈。かといって重苦しさは全くなく、ドキュメンタリーにしてはカッコ良過ぎる構成、音楽、そしてナレーションであった。

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どんぐり

4.0心に刺さってきます

2018年6月22日
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鑑賞方法:映画館

見ましょう。

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ブースカちゃん

3.5知らないことが多かった

ミーノさん
2018年6月18日
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マルコムXとマーチン・ルーサー・キングは、正反対のタイプで当初敵視し合っていたとは、全く知らなかった。
有能、辣腕な反人種差別主義者が出てくると殺しちゃう、というアメリカ銃社会。それは乱暴者の単純な犯行ではない。
現在もまだまだ差別が根強く、我々には信じられないが、それは間違いと外から言っているだけでは根本的差別解消は難しそう。

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ミーノ

3.5Remember This House

2018年6月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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いぱねま

3.5ハーレムから見たポップカルチャーの歪み

Zitaさん
2018年6月6日
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鑑賞方法:映画館

応援していた西部劇のヒーローが殺しているインディアンが自分だったことに気がついた時、という場面が印象に残っています。同じ国の中でずっとある差別の中で育つことがどういう事なのか心に迫りました。

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Zita

3.0映像に見る差別意識

everglazeさん
2018年6月2日
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鑑賞方法:映画館

ノーベル平和賞受賞者を殺した黒歴史を持つ米国。

1960年代に高まりを見せた公民権運動とその指導者達を、黒人作家James Baldwinの視点で振り返るという構成の作品。

過去の映画作品、広告といった「映像」が人々に植え付ける「イメージ」の恐ろしさ、そしてまた、それらから逆に浮かび上がる黒人や先住民に対する白人の嫌悪、期待、意識の変化が、一連の「絵」を通して観客に訴えてきます。
衝撃的なタイトルの割にはあまり収穫がなかったかなと思いましたが、本作が評価されているのは、こういった映像手法もひとつの理由なのかも知れません。

そもそも白人による人種差別の発端は、米国建国以前の欧州にまで遡る必要があると考えますが、そこまでの考察はありませんでした。

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everglaze

4.02018年度ベストムービー!

stoneageさん
2018年5月31日
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鑑賞方法:映画館

もし、あなたが、アメリカの文化や差別の話に興味があるなら…。傑作ドキュメンタリー!

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stoneage

3.0I AM NOT YOUR WOMAN

2018年5月29日
iPhoneアプリから投稿

映画やインタビュー、スピーチなどが引用され詩的な映画だった。ボールドウィンの言葉は力強く、ときに難解で一度観ただけでは深くは理解できなかった。ブラックアメリカンの歴史や事件に比較的関心を持ってきたつもりだったが、これは何を表象しているんだろう?と思う場面がしばしばあった。

映画の中の黒人表象については手厳しい。「手錠のままの脱獄」が黒人たちにはそんな風に解釈されていたのかと、リベラル白人の視点を内面化して観ていた自分自身に気づく。

黒人の子供が映画の中の白人ヒーローと自分が同じではないとある日気づく、と指摘する場面があるが、わたしも映画の中のヒーローに自分を重ねるとき、一度男性になり、それからヒーローになる。いつしか自分の人種、性が劣っているかのように思い込んでしまう。黒人のヒーローが活躍する「ブラックパンサー」の持つ革命的な意味と希望を改めて実感した。わたしにとってはフォースの覚醒。

「女性」バージョンも作れそうだ。
I AM NOT YOUR WOMAN.

ドロシーカウンツのことは初めて知った。立派な当時15歳。後ろであざ笑う男達もまだたくさん生きているんだ。

映画には女性も出てはくるが、その不在感からは黒人女性がさらに周縁化されていることにも気づかされる。

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hyvaayota26
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